声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

Bergerette

2013-06-09 21:10:43 | フランス歌曲研究会
先日と同じタイトルですが、

横文字で書いてみました。

15世紀ころに完成していた詩の形式で、

Bergerとは羊飼いのこと。

つまり、羊飼いとその娘たちとの牧歌的な素朴な愛の歌の数々。

有節形式で、脚韻もあり、今のシャンソンのようにcoupletがついています。

このcoupletがついているのがフランスの歌の特徴かな?

ブラームスのドイツ民謡なんかにはあまりない形式ですね。

このころBergeretteは復活祭の日に踊られたということです。


それが、17世紀の中ごろになると、宮廷の雅な人々の間で、

田舎ごっこ(本物の田舎の建物や風景を屋敷の敷地内に再現し、その中で生活したり、歌や踊りを楽しんだりする。)

が流行って、そんな中から楽譜が編纂され今日に残っている。

というわけだそうです。


急に二期会フランス歌曲研究会も熱心になり

みなさんネットで調べてらっしゃって・・・・・

すぐにいろいろなことがわかるのがこのインターネット社会のよい点だと思います。

しかし、有節形式の歌は

それぞれの場面を歌い分けないといけないので、難曲より難しい

というのが評判

でも、いま書いたようなことがわかるとかなり前向きに取り組めていい感じですね


深刻にならずに演奏者も、聴くほうも気軽に楽しめる有節形式に曲はは良いものだと思います。

というわけで楽しい6月例会でした。

7月は「フォーレのヴェルレーヌ歌曲」だそうです。

ん~la bonne chansonだな・・・