声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

Der Rosenkavalier

2012-06-15 22:31:01 | 日々の発見
大好きなオペラはありますか?

私は、「Der Rosenkavalier

今年始めに亡くなられた生徒さんの遺品のコピーを頂戴し、

第二弾をさっそく・・・・・

それにしてもなんと優雅な・・・・

ストーリーは元帥夫人サイドからみたら、優雅。。なんて言ってられない

そんな状況ですし、オックス男爵のいやらしさったら、もう~超がついてしまうくらい。。。

でも、そんなこんなをすべて覆い尽くしてひたすら美しい世界にしてしまうのが、

R・Straussの音楽です。

指揮者はかのクライバー

去年だったか?

メトロポリタンのライブビューイングでもこのオペラを観ましたが、

マエストロと呼ばれる大指揮者が振っていると、

自然と、その棒の許に集結してくる歌手陣。

メトロポリタンの時は、まさしくカンパニーって感じで

これもまたよかったです。(だってそれぞれが自分の持ち場で力と個性を発揮)

でも、クライバーの棒は本当に絶品

演出もシェンクの古風なもので安心していられます。



でも、実はご本人はこういったものを一揃い 買うだけ買って、

一度も観なかったらしいのです。

あらあらもったいない




涼しい日々   気を付けないと

2012-06-14 09:47:39 | 日々の発見
 梅雨ですが、やや涼しく 蒸し暑くない日々・・・・

過ごしやすくて良いですが・・・・

気を付けないと“のど”にきます。

このところ少し練習が多過ぎているので、特に細心の注意が必要です。

なんと言っても冷やさないことですね


ところで、人間の声って不思議なもので、かなり柔軟です。

ん?

と思う方もいらっしゃると思いますが、柔軟に変化してしまうのです。


だから、先生の特徴を簡単に生徒さんが引き継いでしまうのですね。

私が、歌を教える時に、気をつけなくてはならないと思うことですが、

「私の〇〇を学ぶ気はないの?」

という態度です。

これやると、先生と全く同じようになってしまいます。

でも、それぞれの人が個性的な声を持っています。

その良さを出してあげるのが、指導者の役目だと思うのですが。

そうは思わない

もしくは自分の歌い方を押し付けることが教えることだ。

と考えているらしい先生が多いのです

なんとかならないのかなあ~

上手に歌えるようになって、たのしい

って思えることが、大切よね?・・・・

私はそう思いながら日々楽しいレッスンをしています

サッカー

2012-06-12 23:10:43 | 日々の発見
そういえば、最近サッカーを見ていませんSchade・・・・

今、本当に良い時期なのに・・・・。

ある、フリーの物理学者の方のBlogを毎日拝見しています。

その方もサッカーが大好き。時々お得意の陰謀論を離れてサッカーのことを書いて下さいます。

結構楽しみ・・・・



自分の打ったシュートがゴールポストのバーに当たって跳ね返るか?

跳ね返りそうになりながらも入るのか?

それは、その選手の日ごろの心がけで決まるのだそうです。

ドイツで活躍するU選手&Y選手と、H選手との違いはそこにあるのだと・・・。

ご自身の体験など踏まえてわかりやすく書いておられました。。。。。

ふ~ん。。。やはりね。。。。。


日ごろから、研究熱心な音楽家とそうでもない音楽家と、いろいろいるよなあ~

と思っている私です。

舞台の上に立つとそれこそ日ごろの心がけの良し悪しははっきりします。

隠すことはできません。

怖いなあ~




オペラはお好き?

2012-06-11 22:48:44 | 日々の発見
オペラは歌わない。。。。。

って決めてから何年経つかしら?

どうして?って・・・・

オペラって意外と不自由だからです。

え?

と思う方もいらっしゃるでしょうが、

歌う人にとっては、意外と不自由。。。。

役柄によって必要な声質が決まっているからです。

それに比べて歌曲は、本当にいろいろなSituationがあって、

曲中で、様々な人生が体験できます

それに本来は西洋の男性のが歌うように書かれているので、

日本女性にとっては、意外とSchwer

体力勝負です。いやほんとに・・・・



先日ドイツリートの本質に近づいた!

って思ったら、

さらにまた、フランス歌曲についても新しい発見を

そう、フランス歌曲って、ピアニストと歌手が

常に対等に対立軸として並び立つように・・・そして結果的にはピッタリと絡み合う。

このことが特徴なのだと。

だから・・・ほらね・・・・





昨日

2012-06-10 09:29:29 | 日々の発見
昨日マダム・セリグの近況についてちょっと伺いました

実は今年の秋の演奏会で、Wagnerとフランス歌曲への影響についてお話していただくコンサートを企画中。


で・・・・曲目についてちょっと、昨日やり取りしていて、

近況も伺ったというわけ。。。。

先生はアルザス地方のご出身です。

だから、Wagnerについては・・・・ちょっと。。。。だめかな?

なんていう危惧もあったようですが、

「まさかWagnerをフランス語で歌うの?」的なお返事が来たそうです。

へえ~

と企画者は思ったようですが、

Wagnerの音楽は他のことと同じように、ナチスにうまく利用されてしまった

そこが、残念だ

というだけで、Wagnerの音楽そのものにわだかまりを持っているわけではない。。。。だろう。。。

というのが当初の私の見方でした。

なんとなくそれは当たっていたように思います

しかし、当事者でなければ話せない言葉をお聞きできるまたとない機会となるでしょう。

今から楽しみです。

ドイツリート

2012-06-09 09:03:27 | 歌曲
日本ではかなりファンの方がいらっしゃることとお思います。

私も大好きです

フランス歌曲をなさっている方は、

「どうしてなのかな?

と思っている方がいらっしゃいます。

そのわけが昨夜わかりました

ドイツ歌曲の主なテーマは「人生とは?」「自然とは?」「生きるとは?」
もちろん「愛」もあります。

こういった、哲学的なものが主なテーマとなっています。
「愛」でさえも、哲学的、普遍的に取り入れられています。

明治以降日本はドイツから様々なことを学んできました。
哲学だけでなく、医学や、法律も。。。。

今の日本語のシステムもドイツ語を参考に出来上がってきました。
ドイツ語を学んでいると「お」と思うことがよくありますが、

よく考えると、ドイツ語の考え方が日本語に取り入れられているのだ。
と気づきます。

このように日本人にも受け入れられやすい、普遍的なテーマがドイツ歌曲の根底に横たわっているのです。

だから、一度好きになるとやめられなくなるのですね?

本当に私はドイツ歌曲が好き

ふるみち

2012-06-07 09:23:52 | 歌曲
生徒さんのお一人が、日本歌曲を勉強されています。

大中先生の作品をお勧めしたところ、
大変に気に入ってくださいました

大中作品らしくロマンチックなメロディで
アマチュアの方でも歌うことができます。

三木露風の詩も日本人らしくつつましやかな出来で
その辺も大変に気に入っていただいているようです

そんな歌曲なのですが、消化していただくためには なにか
テクニック面だけでなく、曲への理解が深まるように
アドバイスを!

と思うのですが
(仕上がりが全然ちがいます。)

しかしこの、「よく効くワンポイントアドバイス」が出せるようになるには
ほんと・・・大変

日本語の伝統とか、日本の伝統芸能とか、
いろいろと考え、引っ張り出して、
どれが合うか?
検討する必要があるのです。

こういう時深く考えていくといつも、明治より前を検証することは難しい
という事実に突き当たります。

日本って・・・・・

日本歌曲に向かうとき、困ることの一つです

あるリサイタル

2012-06-05 22:11:15 | 日々の発見
あるヨーロッパの超一流歌劇場で歌われている方のリサイタルを聴きました

珍しく、ラジオでFM放送で・・・

ネットですぐにその方の経歴等を拝見

今年の初めに新宿の新国立劇場で行われたリサイタルのようでした。

へえ~

とプログラムを見ながら聴くのもつかの間・・・

・・・・と大きな疑問が・・・・。

だって、その方どう考えても40代半ば・・・・

・・・・でスーブレットって・・・・。

昔なら、スーブレットでデビューしても、

年齢とともに声も変わるので、みなさん自然と、マダム役に挑戦するようになり、

50歳ころからは、オペラよりも歌曲を歌ったり、

母校で教鞭をとったりする。

っていうのが一般的だったような気がするのですが・・・・。

そうですかあ~

昨今は、ず~っとスーブレットなのね・・・・。

世界の超一流の歌劇場も変化したんだ。(歌手を育てようとしない)

と。  改めてはっきりと確認し、

なんだかなあ~

と思っているのです。

ちょっとがっかりするよね?

デジタルな音楽

2012-06-03 09:24:02 | 日々の発見
ちょっと前までは、デジタルってかっこいい
と思い込んでいました。

理由もなく、ただなんとなく・・・

でも、身の回りにデジタル製品が揃うようになると
今度はそのマイナス面も指摘されるようになります。

音楽の世界でもデジタルは一般的
身の回りにデジタル音楽が溢れています。

ちょっと聴くとんなんだか新しいような気がして・・・

一瞬「!

と思うのですが、少し時間がたつと

「うるさい音だなあ~

と思っている自分に気づきます。

カラオケも今はそのほとんどがデジタルです。

私たちは日ごろから周りの音を聴いて演奏しているので
たとえカラオケだったとしても
どうしても合わせようとしてしまいます。
ですが、デジタル音と人間の声は合わないのです。

仲良ししようとしても永遠に合わない二人
みたいな・・・・。

そうか・・・・
「うるさい!
と私が思う原因はここか・・・・

つまりデジタル音楽は(たとえクラシックの曲であろうと)
楽音ではないんだ・・・・私にとってはただの信号音なの・・・・パルス信号?
だから、「うるさい」って感じるんだ。。。。と

もう少し、続きがありますが、長くなるのでまたの機会に

時代は変わる

2012-06-02 10:35:46 | 日々の発見
Fischer-Dieskauが先日亡くなられて。。。

なんて思っていたのもつかの間。
畑中良輔さんも・・・・

90歳になられても
音友ホールでの日本歌曲のシリーズに出られて
たくさんの興味深いお話をなさってらっしゃいました

お声もしっかりとして、マイクなしでお話しなさっていたのに・・・・。

ん~時代は変わるのだな・・・・

と改めて思いました。

「昔はよかった。」

なんて言うつもりはないのですが、
それなりに含蓄のあるお話、大切なエピソードは
是非伺って
自分たちの中で生かしていかなくては。。。

とも思います。