フランス歌曲っていうものはやはり特徴的なものです。
イタリアの歌曲っていうか、五線譜っていうものがそもそもイタリア語を基準として出来上がっていますから、
各国の歌曲はなんとか五線譜に収まるように自国の言語の詩をあてはめなければなりません。
そんな中で代々工夫を重ねて今日私たちがお目にかかることのできる楽譜群が存在するわけです。
ドイツ語は幸い強弱で成り立っていますので、リズムと結びつきやすい
それでドイツ歌曲にははっきりとしたリズムがいつもぴったりくっついています。
それに対してフランス語は言葉が音楽的なので、当然それを生かすべく
曲が作られています。
それだけに、読み
つまり意味もニュアンスも何もかもはっきりと掴めてから歌わないと。。。。。
小林先生のようなフランス詩の大家にはすぐばれてしまします。
というわけで昨日のフランス歌曲研究会では、大変に貴重なお話も伺えましたが、
我々の不勉強も露呈してしまったというわけです。
ま、意味もニュアンスもわかったとしても、
それをどう表現に変換するか?
っていう専門的テクニックが必要なんだけどね・・・・
本当はそのことが才能なんじゃないか?
と思う今日この頃です。
で、その才能がある人、神様に許されている人だけが
仕事として歌えばいいんじゃないか?・・・・と。
ずっと若い頃からそう思ってきました。
なかなか、口にすることができないんだけどね
だって「自分はできるはず」
って思いこんでいる人が多いんだもの・・・・。
本当にできるのか?また、できていたのか?
考えてみる必要がありますよね?
また、「え~だって勉強すれば~」って頑張っている人。
いや、勉強したって身につくもんじゃありません。
解説とか分析とかは教えていただけますが、
それを具体的に音に変換する能力は
教えられてできるようになるものではありません。
それに、そういう力を持っている生徒を引っ張り上げていく。
そんな度胸のある先生は残念ながら、居ません。
確実につぶされます。
逃げないと。。。。。