声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

二期会フランス歌曲研究会

2012-09-23 22:03:31 | フランス歌曲研究会
今日は9月例会でした。

高橋先生のDebussyについてのお話は、

とても興味深いものでした。

Debussyはモーツァルトに匹敵する天才である。

というご指摘は、もっともだなあ~

と思いました。

それと、Wagnerに影響を受けただけでなく、そこから脱却し、

先を目指した音楽家だ。

というお話を伺い、「う~んなるほど」とさらにうなずく

(納得です


ドイツの詩人たちは、戸外で過ごすことが多く、

自然の描写が大変に上手です。

そしてそこに自分の心を投影し、物事の真実を考え追及する。

(こういう姿をメランコリックと呼ぶらしいですが

フランスの詩人たちは全く違う視点から、詩を書いています。

それが、やはりWagnerに落ち着いているわけにはいかないという事情につながっていくのかな~

なんて考えながら伺いました。


フランスの詩人たちの取り扱う世界は、非常に個人的なものが多く、

それぞれの心に浮かんだ風景を共有していく音楽に作られているので、

ま、聴く人と演奏する人の共感を要求する。

言葉でもなく、目に見える動きでもなく。

音楽を媒介として。


簡単に、おおまかに書くと、

こういうことなのですが、

これって誰でもができることじゃない。

っていうところが、非常に困ったところ・・・・・

だって、目に見えるものしか、わからない。

とか。。。。。

そっちが主流のこの世の中。

こっちが、不思議ちゃんと思われている節もあり・・・・

あ~やれやれと

思った雨の日曜日でした。

しかし、間違いなくDebessyについて理解は深まり・・・

Debussyの難しさ

2012-08-05 21:11:38 | フランス歌曲研究会
本日は暑い中、後藤先生によるDebussyの講座でした。

その中で先生がおっしゃっていた、「Debussy の難しさ」

音程、メロディ、和声、それにフランス語

そのどれもが超高難度


そして、抒情曲集なんかは、Wagner と見まごうばかりの壮大さ。


それぞれの演奏者の声のかんじによって、曲の進め方は様々になると思います。

駅伝コンサートに手間取っていて、たいして練習できなかったですが、

De Fleurはまたやってみたいと思います。

だって、Wagnerっぽくて好き


さて、来月もまたDebussyです。

次回は高橋先生のご登場

また、予定が出ましたら、こちらでもご紹介いたします。


もうすぐ立秋ですね。

二期会フランス歌曲研究会8月例会

2012-08-03 19:33:28 | フランス歌曲研究会
8月例会の詳しい内容を頂戴しました。



「ドビュッシーの歌曲」後藤寿子先生

1時30分~4時30分 二期会第1スタジオ



1.宮地/鈴木 Nuit d’Etoiles 

2.稲葉/塚田 Mandoline

3.中谷/神崎 C’est l’extase (Ariettes oubliees)

4.稲葉/塚田 Il pleure dans mon coeur (Ariettes oubliees)

5.中谷/神崎 Chevaux de bois(Ariettes oubliees)   

6.櫻井/村井 Green (Ariettes oubliees)

7.石井/村井 Le jet d’eau (Beaudelaire)

8.宮地/市川 De Reve  (Proses lyriaues)

9.荒木/市川 De Fleur (Proses lyriaues)  

10.荒木/市川 Soupir (Mallarme)


前回載せたものとは少々違うようです。こちらが最終版!

Debussyの作品は本当に好き

初めての挑戦でも、とても楽しいし、

何回歌ってもそのたびに新しい発見があり、深まっていきます。

幸い、暑さも少しおさまるようです。

日曜日が楽しみ


Debussyの年なので・・・

2012-07-31 22:41:36 | フランス歌曲研究会
駅伝コンサートの興奮も冷めやらぬまま、

8月もフランス歌曲研究会の例会は行われます。

今年はDebussyの記念の年・・・150Jahr Geburtztag・・・・

そこで、この8月から秋にかけての例会はDebussyがテーマとなります。

まず、8月5日は後藤寿子先生をお迎えしての公開レッスン。

駅伝コンサートのため中断していた課題の練習を即開始!

日曜日までになんとかもう少し・・・・

今回はwagnerの影響が色濃い作品もあり、

後藤先生のお話も楽しみです。

暑いけど、何とかしなくっちゃ

2012年8月5日 13:30~
 
二期会会館 第一スタジオ

1.中谷/塚田 C’est l’extase (Ariettes oubliees)・Chevaux de bois(Ariettes oubliees)

2.稲葉/神崎 Il pleure dans mon coeur(Ariettes oubliees)・Mandoline

3.櫻井/久保井 Green (Ariettes oubliees)

4.荒木/市川 De Fleur (Proses lyriaues) ・ Soupir(Mallarme)

5.宮地/鈴木 Nuit d’Etoiles ・宮地/市川 De Reve (Proses lyriaues)

6.石井/村井 Le jet d’eau (Beaudelaire)


駅伝終了

2012-07-30 08:53:14 | フランス歌曲研究会
駅伝コンサートが無事終了いたしました。

昨日も暑い中、たくさんのお客様がご来場くださいました。

ほんとうに、あいがたいことです。

フランス歌曲研究会も、いつもより少し、派手目に仕上がって暑くアピールできたのでは?

と思っています。

ただ、こういう機会であっても、各団体の声自慢競争ではなく、本来の歌曲を楽しんでいただく機会にできれば・・・。

という声が、出演者たちからもありました。

この演奏会は、また続いていくことと思いますが、だんだんに本来の各団体の日ごろの研究成果が出せるようになっていくように願っています。

長く暑い一日でしたが、皆様本当にご苦労様でした。


暑い週末

2012-07-26 20:17:48 | フランス歌曲研究会
とうとう毎年恒例の暑い一日「駅伝コンサート」が近づいてきました。

各地で夏祭りや、花火大会も開催されているこの時期、

大汗かきながら練習に励んでいます。

夏の暑い日々はなかなか練習しようという気にならないのですが、

そんなことは言っていられません

楽しんでいただけるよう全力尽くさねば

しかし、暑い


そして・・・・・

先日「秋さま」の番組(NHKかな?)があったそうな・・・。

で生徒さん方が「やってみよう~っと」と思って「まねして、やってみました。」

とおっしゃっていました。


どうやら、その番組内で、歌う時の姿勢について解説されていたらしいのです。

「今日はどうしちゃたんだろう?」と思うくらいに。。。。

やはり姿勢は大事だな・・・・

と思いながら、TVで覚えなくても・・・・いつも言われてない?

と思い、複雑な心境なのです。


しかし、「姿勢」は本当に大事だと感じた今週でした。

望む姿勢(態度、考え方)、立つときの姿勢(姿の美しさ)、

本当に大切です。表も裏もピンとしないとね





駅伝コンサート

2012-07-22 22:32:43 | フランス歌曲研究会
来週29日(日)上野文化会館にて

二期会研究会合同の駅伝コンサートが行われます。

本日はフランス歌曲研究会の出演者練習会、およびレッスンがありました。

三林先生にチェックしていただいて、良い点や改善点がはっきりとしてきました。

あと少しですので、確実にやっておきたいと思っています。


チケットもかなりの売れ行きな感じ。

6時間余りの長いコンサートですが、毎年どの時間帯もほぼ客席が埋まっている状態です。

ありがたいことです。


出演者も大勢ですし、今年も無事に最後まで、

そして、みなさん日ごろの研究の成果を思う存分に発揮できることを願うばかりです。

各国の歌曲の研究会だけでなく、オペラやオペレッタの研究会も参加しますので、

いろいろ楽しめますヨ



フランス歌曲研究会も総勢8人のボリュームで参加

そろそろ、じっくり聴かせるタイプの曲が出せるようになるとよいと思うのですが・・・。

ま、それはおいおいということで

とにかく、楽しみにお越しさい。

当日売りもあると思います。

二期会フランス歌曲研究会 6月例会

2012-06-24 10:56:35 | フランス歌曲研究会
昨日、フラ研の6月例会が行われました。

末吉先生のお話も興味深かったし、

シャブリエの音楽にも改めて“ふ~ん”でした。

一つ印象に残ったのこと。


歌曲には有節歌曲と通作歌曲とがあります。

一般的というか、ちょっと見には、有節歌曲って下に見られがちなものです。

だって、童謡とか、文部省唱歌、ドイツでもVolksliedによく見られますし、

古臭いとか幼稚っぽいと感じられる場合も多くあります。

ところが、同じメロディを何回も繰り返す、っていうことは、

そのメロディが、よほど説得力のある、よいメロディでないと、受け入れられない。


詩も、進んでいくにつれ、言葉も内容も変化していくのですから、

本当は、通作で書く方が簡単なのだとか・・・・。

それに、あえて挑戦し、作品化しているシャブリエの歌曲です。

何回出てきても、“あ~いいメロディだ”と

思ってもらえるように演奏してほしい。

と末吉先生は語っておられました。

すご~い、アドバイスですね。


演奏していると、

メロディはすご~く楽しいし、気分いいんだけど、

その分、高エネルギーの持続時間は長いし、言葉についてのarticulationも常に変化するし、

苦労の連続でした

でもまた、そのうち挑戦しよう~っと思った次第です

E・シャブリエ 2

2012-06-19 07:46:29 | フランス歌曲研究会
二期会フランス歌曲研究会 6月例会

2012年6月23日 14時~17時

二期会会館 第1スタジオ

今回は特別例会です。

作曲家の末吉保雄先生をお迎えし、

E・シャブリエの作品をAnalyseしていただきます。

公開レッスンもあります。

曲目は

1)Villanelle des Petits Canards
2) Ballade des gros Dindons
3) Pastorale des Cochons Roses
4) L'ile heureuse
5) Les Cigales
6) Toutes les Fleurs
7) Ode a la Musique


シャブリエの作品はとても明るいものばかりで、

人間や動物たちをとても温かい目線でとらえています。

どなたも楽しめる作品たちですし、

歌っていてもとても楽しいです。

いつも興味深いお話をしてくださる末吉先生のお話もとても楽しみです