想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

「やっと一人前になったな」祖父の後ろ姿が寂しそうに笑った。

2016-10-14 20:59:23 | 日記

この 薄っすらと黄金色した液体って …




水炊きである

子供の頃 母がよく作っていた 鳥の鍋

ぽん酢の旨さすら理解できない子供には

何の味もしない

ただ 酸っぱい醤油で食べる 質素な食べ物でしかなかった

昔は 今ほど色んなだしの 鍋の素があったわけでもなく

我が家は 水炊きが冬の定番

どちらかと云うと 苦手な鍋だった


数日前 

娘が突然「水炊きが食べたい」と云ってきて

どこからの情報だろうと思いつつ 

作ってやろうってことになった

で あらためて調べてみると

本格的にやったら 鳥のがらからスープを作り

果汁でぽん酢を作ったり

かなり奥の深い食べ物であることが判ったし

大勢のひとが 美味しいお鍋と絶賛しているのも 知った

でも 鳥がらを2時間も煮込む余裕も 財力もないので

30分 骨付きの鶏肉を煮込み 

鍋ごとバスタオルで包み 更に 防寒用のシートで包み

30分置く これを二度繰り返し

かなり 熱の入ったスープが完成した

あとは 安いエノキ 豆腐 白滝 肉団子を少々

昆布のぽん酢でいただく前に

透明なスープを味わってみた

旨い … 

コクがある え? 私の知ってる水炊きのスープなんて

白湯に近かったぞ

これは どういう状況だ?

これが 本当の水炊きなのか!?

娘もスープを味わい 残ったスープで また別のスープを作って欲しいと云う

とにもかくにも スープの旨さが 尋常じゃない

ぽん酢でいただいても 勿論おいしかった

明日の 娘の朝食用に このスープでうどんつゆを作った

残りは 野菜スープにでもしようかな

水炊き 侮れない

この冬 何度も我が家の食卓に 登場するような予感。










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