午後になっても 日が出ていなかったので
思い切って庭の草むしり
もう つるやらよもぎの成長が
早くて追いつかない
無心になって刈っていると
親戚のおじがきて
「ご苦労だなあ」
「まあ仕方ないよ」
「父ちゃん元気か」
「相変わらず」
「お前もひどい云われようだけど まあがんばれよ」
「ひどい云われようってなに」
「仕事もせんで 父ちゃんのお金で遊んでるって噂だよ」
「誰の噂だよ」
「父ちゃんがケアで言いふらしてるってよ」
「ああそう。くだらない。いつもなにやっても否定されるんだ」
という
夢だった …
草刈りをした
大きな袋にふたつ分の雑草
お腹がすいてしまって
素麺を沢山食べた
父は まあそこまでひどくは 云わなくなったよ
あの人がくれば あれがダメ これがダメ 云い合いになるけどな
いつも これでいいのだろうか と悩むから
そんな夢を見るのだ
太刀打ちできないALSを どうにかしてやろうという気力は奪われた
もう 戦いたくない
ただ
静かに 時が流れればいい