誉め上手。

〔娘の言葉〕


人には、
叩かれても伸びる人と、そうでない人がいる。

私は、誉められて伸びるタイプ。
親があんなに否定的な性格じゃなかったら、
きっと、もっとマシな人間になっていたハズ。
上司にも、失敗を誉める人と、
悪いとこばかり突っ込んでくる人があって、
上司が前者の場合、私はすぐに仕事に慣れることができた。
また、新しい才能を開花したり、
日々、楽しくお仕事をこなせた。

自分がこういう体質だから、
ひたすら部下に対して「お前はダメだ！　くずだ！」
とののしっている人間をみると、

「バカはおめーだよ」と心の中で毒づいたりする。
うっすら殺意もわいて、
「家に帰ったら冷蔵庫が壊れていればいいのに」
と呪ったりした。


話は飛ぶけど、
最近、よく娘に相談事をする。
「実はこんなことがあって、返す言葉に困ったんだけどね」
娘は真摯に受け止めてくれる。
「結局、こんなことしか言えなくて、私はこれでよかったんでしょうか‥」

すると、娘は、
「うん。ママは正しい。私もそう言うといいと思う」と。

また、詩を書いては見せ、
撮った写真を見てもらったりする。
娘は、
「これはすごくいいと思う」
「これなんかプロが撮ったような写真だね」
本気で言っているかは謎だが、
とにかく誉めてくれるので、嬉しいのだ（赤面）。

「そうかな。私、自信持ってもいいかな」
「いいよー。自信持って～」



話は飛ぶけど、
今日、現場でお客さんから初めてチップをもらった。
写真代と別に、
「これは姉ちゃんにやるよ。ポケットに入れておいて」

マジでか！！

びっくらしたよ。初めてだよ。オジキには内緒だけど、
この日記で内輪には漏れるが、

初めてだよ！
お撮りなおしした、福島のお客さんだった。
感激したんで早速娘に報告した。

「何がよかったのかな。金運があったのかかな。
にこにこしてたから、気前よくくれたのかな！？」

すると娘は、
「ママ、かわいいから」
「ええええ！！！　そんな、こんなぽっちゃりしたおばさんだよ？
こんなに厚化粧のおばさんだよ？」
昔さー、元旦那のＫ君がよく女の人を見ては、
「ブタ」だの「ウシ」だの言っていて、
本当に失礼なやつ、今は若いからいいけど、
そのうち歳を重ねてゆくうちに、
私のことも「ブタ」とか言うんだろうなって思ったの。

したら、本当にそうなったしね！
若い子と不倫して、
私のことおばさん呼ばわりだったしね！！（猛烈な殺意！！）
きっと、今も心のなかでは女だとは思っていないに違いない。
こっちだってあいつのこと男だとは思ってないけどね！
どっちだっていいけどね！

でも、ミオにさりげなく誉められると、
やっぱり嬉しいよ。

まだまだいける‥？
とんだ勘違い‥？？

でも、たまには誉めてもらいたい。