痛み

〔全身打撲〕



朝起きたら、全身が痛い！
何事？！って考えたら、
昨日、自転車で生ゴミ捨てにいって、
曲がり角で自動車とぶつかりそうになり、
慌ててハンドル切って、転んで、ちょっとした土手のようなところを、
ゴミと仲良く転がったのだった。
左ひじは負傷して痛かったけど、
他はなんでもなかったのに、
一日たってから、打撲したところが痛みだしたのね。

ところが、この日は朝早くから育成会の焼き芋大会で、
この為に、わざわざ休みまでとっていたので、
なんとしてでも行かねばならなかった。

八時集合だったのに、１０分前まで寝ていて、
顔だけ洗って、大慌て自転車をこぐ。

痛いよ！
チクショー！！

それで、肝心の焼き芋大会、
子供はあまり集まらず、
芋は余ってしまった。
子供らは結局、草むしりに参加せず、
芋が焼けたころに現れたので、

おまえらにやる芋はねえ、帰れ‥と怒った。

しかし、心優しい他の大人は、子供らの分の、
芋と菓子とお茶を持たしてくれた。

ありがてえよ。情けねえよ。

それで、家に帰って倒れた。




〔三銃士〕



倒れている私をたたき起こしても、
Ｋ君は映画を観に行こうと言ってきた。
妹も珍しく「父ちゃんは私が看ているから行っておいでよ」
って言うし、出かけたけど、もうどうにも身体が痛くて、
ほぼ死体。

でも、三銃士観て、
温泉に入って、食事して帰ったよ。

Ｋ君はその後帰って、ちょっとホッとする。


結局、彼は関東地方で仕事を続け、
長野に越してくる危険はなさげだ。
ミオが専門学校にすごくお金かかるから、しっかり働けよと言って、

この話はおしまい。

ミオは寂しそうにしていたけど、
離れていても、父と子であることは変わらないし、
Ｋ君はミオのことはとっても大切にしてるの判っているから、

まあ、心配ないさー。

ミオは、三銃士の原作を既に読んでいたようで、
映画と比較して設定の違いを熱く語っていた。

映画は、おもしろいよね。