Stay Gold・鍼灸整復一花院・ 若杉昌司

鍼灸整復を生業として、食べること・歩くこと・生きることを大事にしている自由人

躓かない歩き方:長母趾屈筋

2017-02-17 07:11:24 | 東洋医学
躓かない歩き方をするために
最も重要な役割をはたす
主な3種類の足関節と趾(ゆび・足指)の屈筋(関節を屈曲させる筋肉)と
これらの屈筋を通る経脈と経穴および
強化とストレッチの方法を
お伝えします

今朝は、長趾母屈筋(ちょうしくっきん)です

長趾母屈筋

 経脈    足の少陰腎経

 経穴    太谿(たいけい):内踝尖端とアキレス腱を結ぶ線の中点、陥凹中
       大鍾(だいしょう):太谿の下0.5寸と水平、アキレス腱付着部内側陥凹中
       水泉(すいせん):太谿の下1寸、踵骨結節の内側前上部の陥凹中
       照海(しょうかい):内踝の直下縁陥凹中
       復溜(ふくりゅう):太谿の上2
       交信(こうしん):太谿の上2寸、復溜と脛骨内側後縁の間
       築賓(ちくひん):太谿の上5寸、腓腹筋内側筋腹がアキレス腱に移行するところ
       
       足関節と趾の屈筋を通る足の少陰腎経の経穴をすべて記しており
       長母趾屈筋を通る経穴は色で示しています。 

 足の少陰腎経の下肢を通る経穴は連動して
 趾と足関節(距腿関節)を引き下げ(底屈)
 同時に足が内返し(内反)することで
 躓かない歩き方が可能となります

 上りの階段や上りの坂道を歩くと
 母趾と足関節を引き上げる(背屈・外反)ことになり
 ストレッチにつながります
 かかと歩きも有効です
 
 下りの階段や下りの坂道を歩くと
 母趾と足関節を引き下げる(底屈・内反)ことになり
 強化につながります 
 指(趾)先立ち歩きも有効です



くれぐれも無理のないようにお願いします。

これで、躓かない歩き方:足関節と趾の屈筋を終わります。

次回は、シンスプリント:足関節と趾の伸筋・屈筋の軋轢をお伝えします。
 
公益社団法人 大阪府鍼灸師会 スポーツ鍼灸プロジェクトチーム 若杉昌司
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