冬季間限定で長時間の発電が必要になりました。
電源の無い倉庫(降雪期には道が無くなる)の屋根に積もった雪を溶かす目的で、静岡製機のシェッとヒーター「ホットガンDH (灯油消費量3.6L/h)」を、90L入り灯油タンクがスッカラカンになるまで回し続ける電源として24時間強。
・・・常時そばに居られるなら特に問題は無いんですが、人間が逝ってしまう環境なので、連続24時間なんとしても回し続けなければっ!
手元にヤマハのef1600is系が3台有ります。
新・旧モデルそれぞれ1台とOEMの新ダイワ(赤)が1台
ヤフオクとかで見かけた「ガソリン自動給油パーツ」を思い出したので、自作してみようかな?という事で、ヤフオク探してみたんですよ。
こういう感じの物
・・・・・これね、ホンダ用は有ってもヤマハ1600系用がどう探してもありません!
ef900系は有るんですが、1600は無い。
※その昔、出品されていたヤマハ系の自動給油装置。
※出品者様はホンダ系と同じ人ですが、十数個ほどの出品が確認出来ます。
で、捜索範囲を広げて「ef1600is 自動給油」で検索してみると、5年位前に集中して複数の方がブログ記事にしていることが判りました。
掻い摘んで要点を挙げますと・・・
:ホンダ系は出来るけど、ヤマハの1600系は出来ない
:燃料キャップに通気のON・OFFがある機種なら出来るはずだ。
:でもそんな事は無かったんだぜ
:しょうがないからホンダに買い替えた。手痛い出費となった
・・・等々、絶望的な記事ばかりでした。
これは燃料の供給方式で決まるのかな?
:エンジンサイクルのパルスでダイアフラムを動かす燃料ポンプ仕様ならOK!
:タンクが上に付いてる単純なフロート式キャブ仕様だとNO!
簡単に言えばヤマハの1600系は燃料ポンプが無い為、タンク内に強烈な負圧が発生しない=吸わない。
さて、どうしたもんだろ?これ
蓋を開けて覗いてみました。
↑掃除で見慣れた風景
↑見晴らしを良くする為に、硬質ゴム?製のインテークマニホールドを外してみます。
↑真ん中に見えてるゴムホースが燃料ホース。※タンク底のコックと繋がってます。
事前に内蔵タンクのガソリンを抜くか燃料コックを確実に閉めた後、ホースのクランプを摘まんでずらし、マイナスドライバー等で抉ったりしながら引っこ抜きます。
6㎜よりチョイ太いニップルが出現!
完成度高けーなオイ!
以下は発電時間延長の試作・実験記録です。
興味ある方は是非読んでみてください。
これに延長ホースを接続します。↓
上2枚は延長ホース接続の図。
ガソリン用ホース&フィルター&クランプセット↓
※左クリックで売り場に飛びます
内径6㎜で良いんですが、2重構造・3重構造どちらでもOK
ただし、レビュー見てると外皮がガソリンで溶ける・・・っていうとんでもない代物もあるようなので、少々お高くても評価の高いモノを用意しました。
で、マニホールドを戻し↓
カバーを元に戻してお終い。↓
↑オイル点検蓋つきの後期(最終型)モデルならここから出すと良いかな?
音漏れが気になる場合は・・・・オイル点検蓋の下側角に穴あけるしか無いっす。
無傷ではなくなってしまいますが、点検蓋はパーツとして売ってるので貼っておきます。
35 | 7PB-F28H0-01 | カバーアセンブリ 8 |
初期のオイル点検蓋無しモデルだと、ちょっとどうすればいいか判りません。
※2024/10/5追記
そう言えば以前、某大手掲示板で「このホース出す場所でここが良いんじゃないの?」と言われたことがありました。
それはプラグ点検穴
この手の「燃料ラインポンププライマー」を燃料経路途中に取り付け。↓
※左クリックでアマゾンの売り場に飛びます
刻印されている矢印方向に流れます。(対応ホース内径は6㎜)
携行缶の方のキャップ加工に関してはあまり気合入れて作る必要はないので、
↑こういう接手(径7㎜)を携行缶キャップにギリギリの穴開けて刺し、内外から燃料ホースを押し込んでフンワリ留めるってのが一番楽でした。
キャップ開閉の時、緩くてクルクル回る程度。
抜け止めクランプはこのホースセットに付属してきたもので十分です。
携行缶内部のホース長は、使う携行缶の寸法で変わりますのでそのへんは適当な長さで。
φ3㎜位の針金を突っ込んでホースの曲がりグセを修正すると、ウエイト代わりにもなり良い感じです。
この左の様な物↓を自作してホースの先に付けておけばベスト!
※↑は草刈用ブラシカッターの物で、ニップルのサイズも重さも足りてません。
なお右は大きさの比較の為に並べたものです。
実際にジェットヒーター試運転を30分程行いました。
※初回、プライマリーポンプで燃料を送る際には、一回キャブのフロート室を空にしておく必要が有ります!
理由は、この方式の欠点「エアー抜き」をクリアする為です。
仮にキャブのフロート室がガソリンで満たされていると、プライマリーポンプを幾ら押しても燃料は送れません!
フロートが浮き、ニードルで経路を閉じてしまっているので、燃料はおろか空気も送れない状態になってます。
残燃料をキャブから抜く手順に従いフロート室の下のドレンスクリュを緩めて抜去。
あと、発電機のタンク内のガソリンも念のため空にした方が後々安心でしょう。
※12/23追記
連続でECOスローダウン時の燃料消費量は1時間で420㏄、20Lの携行缶だとざっと45時間程度発電出来るのですが、昨日現場でジェットヒーターを実際に繋いで試験したところ、うまく連続稼働しない・・・
携行缶を高く上げても、燃料が上手く流れていない模様。中華製のプライマリーポンプの作りに問題ありそうです。
逆止弁が強すぎて、サイフォン効果を断ち切ってる気がする。
な の で !焼いた縫い針を逆止弁(プラ製)に刺して、1㎜程度の穴を開けました!
これでガソリンが尽きるまで止まらないようになる気がする。フィ~ッ‥‥
※R3 1/4追記
上記の仕様で屋根の雪落としに実戦投入。
…10時間くらい回ってはいるようなんですが、燃料が尽きる前に止まっている
その時にプライマリーポンプで送ってみると、丁度キャブのフロート室一杯分位送れる感じです。
つまりサイフォンで10時間から15時間くらいは順調にガソリンは流れていたのが、何らかの理由で流れなくなり、フロート室のガソリンを使い切ってストップした模様。
たぶんエアーを吸うと起こる現象に近いと思われる。
ただ、経路はこれ以上ないほど簡単な構造なので、エア漏れの粗探しするとしたら逆に判り難いなぁ
ならばホンダ式と同じダイアフラム式のポンプを付けてみたらどうか?という事で早速ヤフオク等で出物を物色してみました。
排気量基準で考えればバイク用。EFI・FIなどの高圧用以外の旧型車種用低圧ポンプは出物がたくさんありました。
が、ここで問題! ef1600isのエンジンでクランク室からパルス波を取り出せるニップルが無いんちゃうか?
ホンダの発発はポンプ付きで設計されてるから、多分良き場所にニップルが出てるのでしょうが
ヤマハの発発はばらして整備した時の記憶では、そんなものは無かった。こりゃ駄目だっ
そこで!こういうのを買いました。
12Vで駆動する汎用燃料ポンプです。
低圧で700ml/分程度の能力・・・指で押さえるとピタッと止まる程度の吐出圧力らしいので
キャブ直結の燃料ラインの途中に噛ませて試験してみようと思います。
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※12/1追記
キャブに直接繋がずに済む、お手軽な方法も模索していきますよ♪
某最大手掲示板に発発スレが有ったんで、この手の話題を聞いてみたんですが
ef1600系でもタンクキャップの改造、もしくは削り出しパーツと交換するだけで対応は可能だそうです。
サイフォンの原理で内蔵タンクのガソリン液面が下がったら、携行缶からその分移動するような考え方でおk。
ただ、純正のキャップが結構お高いので、もう一個買うか?となると、他のお安く済む方法に走っちゃいますなぁ
疑問点として、なんでオークション等にヤマハ用の出品が無いんだろう?
過去にはオクに出品されてた痕跡は残ってるんだけど、今は一つも無い・・・
売れなかった=需要が無かったって事なんだろうか?
※12/2追記
某巨大掲示板では、ホンダの発発の自動給油と全く同じ構造でも完璧に作動してる方が居るようです。
幾人かの人が失敗した原因をバッサリ斬ってるので、恐らく流体力学じゃなく気圧の関係で躓いたケースが目立っているだけの様子・・・・?
当面の問題はef1600isの純正タンクキャップが6,000円越えって一点のみ。
・・・・で、ピッタリマッチするネジ山ピッチを持つ、こういう品を見つけました。
これは純正キャップの分解の図ですが、左端にほんのチョイ見切れてるのが、そのブツです。
色で見当が付く人は、多分ブラシカッターやチェンソー等の2ストエンジンの作業をしてる人。
私はモロその両方ですので、手元にこのキャップが有りました。
凄く安くて送料込みで200円しません。
気密は元より本来ガソリン容器のキャップですので耐油性はバッチリ!
※ちなみにef1600is系の燃料キャップをぶっ壊した&紛失した時用にこんなものを試作しました。
用意するもの↓
↑10㎜のボルトを適度な長さにカットした後、5.3㎜のドリルで穴を開け6㎜のタップでネジ立て
Oリング(大)はボルトの頭側に一個で十分です。↑
Oリング(小)で黒いコック?を挟む様にナット頭に一個、通して一個使います。↑
※このやり方の場合Oリングの厚みの分、青いメクラ蓋の内側のボルト抑えの突起を適度に削る必要有り。
ゴムのOリングが果たして耐油かどうかは判らないですが、閉めこめば通気せず少し緩めると通気します。
10㎜のボルトに穴を通し、タップでネジ山を立てる関係で、ステンレスや炭素鋼のボルトはやめた方が良い模様。
1,000円位で売る事は可能で、それなりの需要は有るかも?
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※12/5追記
今日は大工仕事で静岡製機のHG30Rを持って倉庫に行きまして、試しにef1600isの燃料キャップのON/OFFをOFF側にして運転させてみました。
・・・ん~、全然止まらない。ECOが効いた状態ではあるものの、3時間以上回りっぱなしだった。
これね、キャップを改造しても吸わないっすね。多分熱で気化した体積の方が減るガソリンの体積より大きいっすわ。
真冬でほぼ0℃ぐらいの気温でコレだったので、これがキャンプやお祭りの屋台で使う頃の外気温だと、タンク内のガス圧を下げる意味合いしか無さそうな勢い。
キャブに直結が無難かなぁ~・・・携行缶の高さとかいちいち面倒くさそうだしね。
※12/6追記
う~ん・・・キャップが届いちゃった。
これね、自動給油でこれを使うのが最適解では無さそうなので、ちょっとしくじったなぁ。
ゴムのグロメットを付けて接手を刺して、内と外からゴムホースで押さえるとすごく安価に自動給油の部品として使えるのですが、キャップ経由でガソリンを補給するってのは、携行缶の設置位置がシビアで、思わぬ事故(ガソリンが溢れて臭いor危ない)に繋がるのです。
単純にヤマハ系の発電機のキャップが壊れたり失くしてしまった場合の応急処置的な物を作る事にします。
※備忘録
https://aucfree.com/items/b400620448