ちょっと興味あるポン付けバルブが有ったのでレビューしますよ
アリで売ってるこういう物です↓
ごく最近のトレンド?なのか、2個で160Wとか180Wが普通になってきてる中華バルブ・・・
この商品も160Wという事で、実際どんなものか購入してみました
注文から到着までは約2週間・・・
- ペアで160W、一個80Wという事で机上テスト
安定化電源接続時12.1V 室温26.5℃
- 時間(分) 電流(A) 照度(klux)
0 6.3 20.1
1 6.10 18.8
2 5.90 18.6
3 5.88 18.1
4 5.79 18.1
5 5.75 18.0
15 5.51 18.0
30 5.44 17.8 - ※バルブと照度計の距離=約250mm
- 距離に関してはスタート時に丁度20kluxを表示する位置で測定したため
- あくまでも今回の机上テストに限った比較の為の数値とお考え下さい
スタート時76.3Wと、おおよそ表記通りでした。
電流降下は4分ぐらいまではスルスル落ち、それ以降は目に見えるほどの変化は無し・・・実際乗ってても特に暗くなった感じはしない程度です
で、今回この商品を選んだ大きなポイントは、放熱システムの目新しさ
最初に和訳無しでこの写真を見た段階では、オイルフィルターの中身みたいな事になってるっぽい?ふっしぎー
てな感じで、イマイチどこから熱が入ってファンの風がどう抜けていくのか判りませんでした
で、現物が届きまして実際動かしてみると良く判りました
底面から入った冷却風は横の並んだ穴から少し、バルブ側の開放面から大量に排熱します。
ヒートパイプ両端2本というここ最近の流行?と相まって、かなりの高効率で放熱出来てる模様。
さて、後は肝心要の使用チップのチェックです。
サイトでは正方形のCSP素子が6個並んでると思うじゃないですか?
ところが・・・残念な事に現実は
拡大してみても
これはひどい・・・バッサリ言っちゃうとCSPに見せ掛けたCOB素子ですどうもありがとうございました
一世代前?のF5cのチップ
※数値的には55Wで同条件で17klux
多分この頃までは韓国製もしくは米国製のCSP素子を3つ並べてたっぽいんですが、ここ最近のは多分中華チップ
出力上げて明るくする手法はこれでも正解なんでしょうが、物がカーヘッドライトとなると話は別です。
参考にうちの後期型ブレイドのハイビームでの比較画像を貼っときます
左=76W 右=55W
ハイビーム本来の役割が「遠くを見やすく照らす」なら、55WのF5cに軍配が上がりますね~
何でこういった事になるのか?
LCL(発光位置)がズレてるんじゃないか? という某掲示板での指摘で、比べてみた図↓
※台座の上面がライトユニットの固定位置に密着するので、その面を合わせてあります。
んん?・・・コレは結構ズレてましたね
基板の厚みも80Wが2mmで、F5cの2倍程度あります。
う~ん、原因は素子の大きさに由来してるものと思ってましたが、それプラスLCLのズレが結構なウエイトを占めているようですね
ちなみに、F2と80Wの比較
過去最高の照射パターンだったF2との比較ではほとんど差異は見られません
F2と80Wの直接の比較が出来てないので、F5cと双方を比較してください
こうしてみると、素子の大きさがビームの収束にかなり関係してるのが判ります
結論としては、素子が大きいと単純に明るいがハイビームとしては本来の性能を発揮できない・・・という事で