昭和51年(1976)世界最小の機械式シャッターカメラ登場。
51,000円(ブラック)48,000円(クローム)
OLYMPUS OM-1 136×83×50mm
PENTAX MX 135.5×82.5×49.5mm
何が何でも「世界最小」を狙った結果でしょうね。
ただ手の大きい(指の太い)私には操作性は決してよくありませんでした。
同社の「6×7」は大きく重かったですが私はそう苦にはなりませんでした。
ですがミニマムに挑戦したことには敬意を表します。
シャッター 速度 B・1~1/1000 横走り布幕フォーカルプレーン(この辺は「SP」と一緒です。
ですが、小型化のためにこのMX独自の設計が施されているそうです。
露光計は中央重点測光で、測光素子はSPG、後にSPD。CdSは過去の遺物。
マウントはKマウント(バヨネット式)
PENTAXのロゴ上に絞り環をファインダーで直読するための小窓があります。
軍艦部はごくオーソドックスなデザインです。
私的には釦を押していろいろ操作するよりもこようなアナログ的な操作の方が好みです。
底部 右の〇をコインで開けるとモータードライブが接続できます。
裏側はこれと言う特徴はありません。いい意味で普通のカメラです。
ファインダーを覗くと中央にスプリットイメージ。その周りにマイクロプリズム。
これもこのころの定番です。
スクリーン上部には絞り環を直読。右側にはシャッター速度が表示されます。
クランクを引き上げると裏蓋が開きます。
残念なことにかなり劣化してます。
SPと大きさを比較してみました。
これはもうバヨネットマウントの小型「SPOTMATIC」です。
「SP」をこよなく愛する方には何の違和感もなく使用できたことと思います。
マウントアダプターを使用すればSP時代のM42プラクチカマウントレンズ、645・6×7用のレンズも使用できますし。
完動品でしたら使用してみたいカメラです。残念。