富士の映写機です。
正確な発売日は今のところ判りませんが昭和53年のカメラ毎日別冊に記事が掲載されているところから
50年前後に発売されたものと想われます。価格は¥99、800(これは記憶してました)
名称から判断できます。トーキー仕様です。
光学式再生と磁気録音再生双方に対応してました。
光学録音はアマチュアの対処できる方式ではなく劇場用映画フィルムの為の物と思って差し支えありません。
8mm映画の場合はビデオが普及する以前販売されていた名作映画に使われてました。
磁気録音はテープレコーダを思い起こしてくだされば宜しいです。
フィルムの両端に磁気テープが貼られてました。
編集上横位置にしておりますがこのフィルムが映写機で縦に送られるわけです。
下のセピア部分が磁気録音帯です。テープレコーダーのテープそのものです。
上のパーフォレーション部の狭いセピア部分はフィルムの平行性を出すために貼られた厚み調整のためのものです。
同じ磁性体ですので後期になってステレオ録音とかBGMとかに使われるようになりました。
「三毛猫ホームズの追跡」 赤川次郎氏のシリーズ第二段です。
この推理小説にこの磁気録音方式を使用したトリック殺人事件があります。
新宿副都心のビルで名作映画を上映中に事件が起きます。
興味がある方は是非どうぞ。
しかし現実はこのトリックには無理があります。
市販のトーキー映画フィルムは光学再生でして磁性帯はついてません。
(光学式は映像と音声を同時に焼き付けます)
閑話休題
このSH9の蓋はスピーカーが仕込まれてまして 映写機と繋ぐことで簡単に音声が再生されました。
投影レンズはフジノンーPJ・Z 1:1.3 f=15~25
シングル8・スーパー8(この二種のフィルムは厚みいがいは同規格です)
フルオートローディング(フィルムが巻き取りリール迄自動的に送られます)
映写速度は18・24コマ
さらに逆転映写可能でした。
(これは結構ありがたい機能でした。もう一度視たいシーンがあった場合捲き戻しが確認できました。
また、かなり面白い機能でもありました。食事シーンを逆転再生すると爆笑ものでした)
!。映写機もう一つありました。