かくれて咲く花

~凛として~

白鳥の水かき

2008-04-18 19:26:13 | Weblog
昨夜は「丸の内キャリア塾」に参加。しなやかにご活躍されている3人の女性のパネルディスカッション。経済評論家の勝間和代さん、シリコンバレーでコンサルタントをなさっている渡辺千賀さん、ヘッドハンターの岡島悦子さん。3人3様の生き方とキャリアがあり、それぞれの発する言葉は経験に基づいていて大変興味深かったが、いいなと思ったのが、3人ともとてもナチュラルなこと。要は「バリキャリ」型じゃないところ。そういうのって、かっこわるいという美意識があって、難しい仕事も涼しい顔でこなして、努力は陰で行う「白鳥型」をめざしたいわたしには、とってもいい刺激でした。

おもしろかったのは、キャリアも明確なゴールを描いて、そこに至るにはどういう手順を踏めばいいかというのではなく、「キャリアフロー」という考え方で、そのときそのときに一生懸命にやっているうちにきたチャンスを生かしてすすんでいく・・・というもの。ゴールは固定せず、柔軟にすすんでいくというのを聞いて、自分のぼんやり考えてきたことは間違いじゃなかったのかな、とちょっと自信。だけどやっぱり「チャンスをもらったら、死ぬほどがんばって、それをいかす」ことは必要ということ。わたしもいまでこそ自分が人より得意なこと、というのを多少築けたように思うけど、本気でがんばった時期が何年かあったからこそ。あのときはとても白鳥のように優雅に、とはいえなかったかもしれないけど、一生懸命がんばってよかったなとつくづく思っています。自分のすべてを投入するくらいの勢いは、何かをものにするとき、わたしみたいにあんまり能力のない者は必要なのかもしれません。

3人からポンポンと飛び出す、「セレンディピティ=偶然性を楽しむ/いかす」「シンクロニティ」「直感を信じる」ということばも、女性的な感覚をサラリと取り込んでいて素敵。自分のキャリアを真剣に考えるよい機会でした。しかしドメスティックな職場は、「無意味な拘束」が確かに多いかも。たとえば今日の残業みたいに・・・いやいや、これもわたしに昨日のセミナーを振り返る時間をいただいているのだということでしょう。なんとも直感型の仕事ぶりの自分のスタイルを、「いかに合理的に」という観点から見直す必要もあるかもしれません。そういう意味では、いちど外資系で働いてみたいなあ。そのためには、自分の「棚卸し」をして、自分が労働力のマーケットでどれくらい価値があるのかをじっくり考えてみなければ、です。キャリアだけじゃなく、私生活も充実されている3人をお手本にしつつ。

外はすごい雨
浄化の雨、でもあるのですよね。