先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

日本の勉強秀才ばかりの大企業には技術革新を乗り切れる力はない!

2016年09月21日 14時34分47秒 | 日記
特設市場注意銘柄に陥ってしまった東芝、新たな製品戦略を発表したようだが、相変わらず、原発とDRAMなどの半導体を中心に据えると言う事。唖然とする。日本の電子工業の世界、今もなお、優秀な学生が集まっているし、工業高校や大学の電子工学科とか通信工学科は難関で、そういう優れた学生が、電子工業の世界には集まっている。優秀な人が大勢いるにもかかわらず、しかも手本とするアメリカの電子工業の教訓もあるのに、日本の電子工業界には先が見えない。強引に秋の連休にして、ほろ酔いで思いめぐらしていたら、2つの事に気が着いた。一つ目は優秀な学生という意味。ふたつ目は日本の企業の経営哲学の問題。
➀優秀な学生という意味は、試験の点数が高いと言う事で勉強が出来るのであって、自分で考えて創意工夫するとかの力とは全く別物。それゆえ、開校以来の秀才、それは何のことない、試験で勝ってない高得点を得た学生であるが、意外に社会に出て大きな仕事をして居ないという事は色々なところで聞く話である。ただ、古今東西を問わず、勉強のできる学生は一目置かれるのは確かである。だから日本の大企業は、官公庁を含めて、学校の試験結果が良いものばかりを集めていると言う事で、色々頭を使う事が出来る学生を集めているわけではない。
②日本の企業、官公庁を含めて、経営思想の基盤は、組織を管理すると言う事にあって、それができる人間を 育成してきている。専門家の育成には重きをおいて無い。仕事のできる人間は早早と管理職にされ、才能が潰されて来ている。それゆえ、日本の企業には専門家がいない。例えば、IT企業では内部にソフト開発とかシステム構築を出来る人間がいなくなって、関連会社や下請け企業に依拠している。だからこそ、大企業の人材には管理能力が求められる。この構造は欧米の企業にはない。アメリカの大企業には、フェローとかコーポレート・コンサルタントというその道で業績を上げた専門家がいる。しかも、日本では信じられないような好待遇を受けていて、社長や副社長並みの給料を貰っている。日本ではそのような職はないし、徹夜を辞さず仕事に打ち込んでいる人間を、残業代稼ぎをしているとか非難し、専門馬鹿と言って蔑視してきている。そういう企業風土の大企業では、時代変化に対応できないのは明らかである。


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