ー雲雀はきっと雲の中で死ぬに相違ない。登り詰めた揚句は、流れて雲に入いって、漂うているうちに形は消えてなくなって、ただ声だけが空の裡に残るのかも知れない。ー
ー雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体が鳴くのだ。魂の活動が声にあらわれたもののうちで、あれほど元気のあるものはない。ああ愉快だ。こう思って、こう愉快になるのが詩である。
たちまちシェレーの雲雀の詩を思い出して、口のうちで覚えたところだけ暗誦して見たが、覚えているところは二三句しかなかった。その二三句のなかにこんなのがある。
We look before and after
And pine for what is not:
Our sincerest laughter
With some pain is fraught;
Our sweetest songs are those that tell of saddest thought.
And pine for what is not:
Our sincerest laughter
With some pain is fraught;
Our sweetest songs are those that tell of saddest thought.
「前をみては、後えを見ては、物欲しと、あこがるるかなわれ。腹からの、笑といえど、苦しみの、そこにあるべし。うつくしき、極みの歌に、悲しさの、極みの想い、籠るとぞ知れ」ー
夏目漱石「草枕」第1章より📗🕊
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草枕 (1950年) (新潮文庫) |
夏目 漱石 | |
新潮社 |
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「草枕」変奏曲―夏目漱石とグレン・グールド |
横田 庄一郎 | |
朔北社 |
夏目漱石を愛した❤️グレン・グールド💎の「草枕」変奏曲🎼🖼♫
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漱石とグールド―8人の「草枕」協奏曲 |
横田 庄一郎 | |
朔北社 |
漱石とグールドを愛する“8人”の協奏曲🐙🎼🕊🕊🕊
(これらを読めば少しはユリイカー! ΕΥΡΗΚΑ!に近づけそう??🐙)