PLANET LULU GALAXY!

ルルの日記

ミリオンダラー・ベイビー

2006-08-16 14:51:20 | 映画
昨日は、可憐なチャン・ツィイーの「SAYURI」の後に、女マッチョ・ヒラリー・スワンクの「ミリオンダラー・ベイビー」を観ました・・・。

(この後、ネタバレがあるので、ご注意してくださいませ・・m(__)m)

「ミリオンダラー・ベイビー」は、主人公に感情移入して映画を観るタイプの私にはほんと辛い映画だったなぁ。。
もともとクリント・イーストウッドのことがあまり好きじゃなかった私だけど、「ミリオンダラー~」のレビューを書くととことん監督のイーストウッドへの罵詈雑言になりそうな感じ
ちなみに、うちの母は、この映画がすごく気に入ったようで、去年の9月あたりに実家に帰った時に、「ミリオンダラー~」の素晴らしさを熱弁してました・・・。私は観ていなかったので母の言ってることがチンプンカンプンだったけど・・・。
あまりにも観た後にしこりが残ったので、今朝電話して聞いてみました。
「どう思ったの?」って。
そしたら、うちの母の職業だった看護師視点という部分が大きかったみたいで、開口一番に「あの映画の一番のメッセージは尊厳死についてでしょ?」と言っていました。
「じゃあ、死に至る直接的な原因になったあの卑怯な対戦相手のことはどう思うの?私は今まで勝ち続けてきて、ああいう卑怯な手で・・・というのが本当に辛かったわよ。」と言ったら「私も辛かったわよ。でも、そんなことは現実によくあることよ。」と言われてしまい、またギャフン!となった・・・。えーっ!?そんなこと、本当に現実に起こるのかなぁ?と思ったけど、あぁ、うちの母は医療の場にたずさわってたからなのかなぁ。。。と考え直す・・・。
私は“女ロッキー”であるヒラリー・スワンクに感情移入していたのだから、ムキー!とちゃぶ台ひっくり返し状態になった。(家に帰って来た後に・・・。途中まで、あの映画の意味を努力して解釈しようと思いましたが・・・。時間差で怒りが襲ってくることが多いニブちんな私です・・汗)
そんな私には、ヒラリー・スワンクのデビュー作である“空手キッド”の方がお似合いなのかもしれない。
それと、トレーシー・ローズの地獄の女スーパーコップにもフェアリーテイルを感じるな・・・(^_^;)
あぁ。。。ヒラリー・スワンクの映画には、2回も私の中のフェアリーテイルを打ち壊されてしまった・・(T_T)
一度目は「ボーイズ・ドント・クライ」。
ヒラリーの演技とメソッド(役作り。役によって体重を増やしたり、減らしたり、毛を抜いたり、歯を抜いたり・・・いろいろ。姫川亜弓が、王子と乞食の役作りで街頭にホームレスのカッコで座ってたのもこれかな・・。ヒラリー・スワンクのメソッドは、「ミリオンダラー~」=9kgの筋肉を付ける。「ボーイズ・ドント~」=男性になりきる。)が素晴らしければ素晴らしいほど、その後のヒラリー演じる主人公の理想の打ち壊され方が私を打ちのめす・・・。
うちのダンナさんは、ミリオンダラーのヒラリー演じるマギーの生き方がサムライ的だと言っていたけど、そこで私は黙ってしまった・・・。サムライのように、滅びの美学というものがあるならいいや・・・。私は納得するよ。それなら、哀しいけど、この映画はとてもいい映画だね。
ちなみに、あのショッキングなヒール(悪役)による反則技は、私はアメリカが受けた2001年9月11日のテロのことを表しているんだと感じました。(あの、憎々しい敵役“青い熊”は、アメリカの以前の敵であった東ベルリン出身のボクサーだし・・・。)そして、齢75歳のアメリカの老兵であるイーストウッドは、敵に対して復讐せずに、己の運命を受け入れ、怒りを押し殺し、美学に生きることを主人公に表現させた・・・。それがあの出来事で心の傷を受けたアメリカ国民に対してのメッセージだった・・・、なんていうのは深読みしすぎですかねぇ?
この作品は、観た後、どうにもこうにも心が揺れてしまい、しかも怒り(・・・などの複雑な感情)の矛先の向け場所が無く、涙も一滴も出なかった。(マギーが残された力で何度も何度も舌を噛み切ろうとするシーンには本当に心が打たれたけど。。。そこで終わっててくれたら、ミシマイズム的なカタルシスで私はこの映画が大好きな映画になったのかな?やっぱり私って脳みそが筋肉で出来てっぽいところあるよなぁ。。。運動音痴だけど・汗)
同じ救いようの無い悲劇だったら、私はラース・フォン・トリアーの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の方が好きです。
だって、私は映画を観て、思う存分泣きたいんだもん。。(T_T)
おバカでごめんなさい・・・m(__)m

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なんか、心が揺れてるまま書いたので、きわめて私的なつぶやきのような文になってしまいました。。。
私が昔書いた詩も思い出したので、貼付けさせてください。

ルドルフ・ヴァレンチノ
フリーダ・カーロ
今から恵比寿に行って、また映画を観てきます~!
(ダンナさんが、用事で先に行ってる間に書いちまいました。。。どうにも黙ってられなくてんぎゃ~!行く前に洗濯物干さなきゃ~!)

P.S.「ミリオンダラー~」に関しては、違う側面からも、いろいろ思うところがあるので、また他の記事にするかもしれません。
コメント (7)
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残暑お見舞い申し上げます。

2006-08-16 14:50:00 | Weblog
夏テーマ記事三連作(?)を挙げた後、大変ご無沙汰してしまいました~m(__)m
とは言っても2日間ですけど・・(^_^;)

土日に休日出勤だったダンナさんが月曜日から夏休みに入りました・・・。

昨日はネットカフェのシアタールームで、借りていたDVDのうち、2本を観ました。

「SAYURI」、映像美とロブ・マーシャルの舞台芸とチャン・ツィイーの美しさと女の嫉妬の狂宴会といった感じで、まぁまぁな感じのエンターテインメントでした。
よく言われている、この映画は「日本人から見ると不自然だ」という批評も、よく丁寧に描写できてるんだけど~?という感じでした。
こんな風に美しく日本を描いてもらえたらほんとうに嬉しいし、女性の美しさも含めてご満悦してしまいました♪
チャン・ツィイーの子供時代役の女の子が可愛かった☆
カラコン使ってるんでしょうけど、目が青いんですよ~!
ダンナさんは「ロリ好きにはたまんないタイプの女の子だよね~。」と言ってましたが、聞き捨てならないなぁ~
まぁ、聞かなかったことにしとこーっと!(^_^;)

SAYURI

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SAYURIが「残暑お見舞い申し上げます」とペコリ


P.S.コメントのお返しが出来てなくてごめんなさい。。。m(__)m
今週末までダンナさんがお休みなので、ウィンドウに向かってるとダンナさんがプンスカしてしまいます・・
お返事お待ちいただけたら幸いです
お願いいたします~!

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