思いつくまま

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東京2020オリンピック、日本は日本史上最多のメダルを獲得

2021年08月08日 21時43分05秒 | その他
東京2020オリンピック、新型コロナウイルスの影響で1年遅れで2021年に開催された。復興五輪とは程遠く、東京を新型コロナウイルスの第5波が襲う中で、中止しろという声も多くあった中で、ほとんど無観客で行われた。ぼったくり男爵のトーマス・バッハIOC会長ももちろん参加した。

開会式の入場行進では、ドラクエなど人気ゲーム音楽が流された。ピクトグラムが非常に良かった。聖火の最終点火者は、現役の大坂なおみ選手だった。

メダリストを中心に、自分の記憶に残ったものを書き留めておく。

この大会、日本人で最初の金メダリストは、柔道男子60キロ級の高藤直寿選手だった。ちなみに最初のメダリストは、柔道女子48キロ級の渡名喜風南選手で銀メダル。

この大会で採用された新競技のスケートボードのストリート、見るともなしに最初から見てしまったが、
男子は堀米雄斗選手が地元の台東区でいきなり初代金メダリストになった。
女子も西矢椛(もみじ)選手が初代金メダリスト、しかも13歳、真夏の大冒険で、あの岩崎恭子さんの記録を抜いて、日本人歴代最年少金メダル、16歳の中山楓奈選手が銅メダル。
プロスケートボーダーの瀬尻稜さんの解説が分かりやすく、しかも発する言葉がまじやべぇ~、半端ネェっす・ゴン攻めビッタビタ・鬼ヤバイっすなど、これが競技と相まって非常に面白かった。ランの途中でこけて肘から血を流していても、お構いなしでニコニコしながら駆けずり回り、トリックでは次々に大技を繰り出す姿は素晴らしかった。
女子の2人とも「ゴン攻め」という言葉の意味を知らなかったことを後から知った。

ストリートが面白かったので、もちろんパークも見た。
女子パーク、日本人女子3選手が予選からゴン攻め、決勝でもガンガン滑って、
日本人女子2人が表彰台、金メダルに540(ファイブフォーティ)連発の四十住(よそずみ)さくら選手、銀メダルに1人だけ上のベンチ(正式な名前はよくわからん)を使う技を繰り出した12歳11か月の開(ひらき)心那選手(お母さんが、ココナッツが大好きだったから、ココナ)、日本人最年少のメダリストになった。銅メダルは最後にすげぇ技を連発して滑り込んだ母が日本人の宮崎県出身のイギリス娘スカイブラウン選手、4位に愛知県高浜市出身の岡本碧優選手、最後まで540でゴン攻め続けたけど・・・最後の大技に失敗してメダルには届かなかった。元なでしこジャパンCB岩清水さんも「泣ける、息子にスケボー買ってみようかな」ってつぶやいていた。
男子パーク、冬の五輪のソチとピョンチャンのハーフパイプ銀メダルでおなじみな平野歩夢選手が出場したが、予選敗退で残念だった。

この大会で採用された新競技のサーフィンも、見るともなしに何となく見てしまったが、台風の影響もあって波がすごかった。そんな中で日程も変更されて行われたが、男子の五十嵐カノア選手が銀メダル、女子の都筑有夢路(あむろ)選手が銅メダルを獲得した。五十嵐カノア選手の「いつもは相手選手と戦っているが、今日は海と戦っているようだった」という言葉がすごかった。

柔道で印象に残った金メダリストは、阿部一二三選手と阿部詩選手の史上初の兄妹で同日に金メダル、2大会連続金メダルの大野将平選手、右膝の内側側副靱帯と前十字靱帯の損傷の大怪我から復帰した永瀬貴規選手、準決勝で16分もの長きにわたる熱戦でロシア選手を締め落とした新井千鶴選手、すべて寝技で一本勝ちの濵田尚里選手、父がアメリカ人のウルフ・アロン選手。TBSで放送されているのを知らずに、NHKのテロップだけで金メダルを知った曽根輝選手。
金メダルを狙った混合団体は、フランスに負けて銀メダルだった。

ソフトボール日本代表、北京五輪から13年経って、再び決勝でアメリカに勝って連覇。決勝戦では珍プレー・好プレー満載だった。
野球の侍ジャパン、初戦はドミニカ相手に9回表にも1点追加されてもうダメ過ぎる、と思ったところからの大逆転、メキシコにも勝ってオープニングラウンド首位通過。ノックアウトステージ2回戦、アメリカに延長10回タイブレイクから開拓屋(甲斐拓哉選手)のサヨナラヒットでサヨナラ勝ち。3回戦準決勝、韓国戦、山田哲人選手が8回に3点タイムリーで勝った。決勝は再びアメリカ戦、2対0で勝って全勝で日本史上初の金メダルを獲得した。銀メダル・アメリカ、銅メダルは3位決定戦で韓国に勝ったドミニカだった。中日ドラゴンズの大野雄大・OH!NO!も登板の機会があって良かった。表彰式で大野投手が、天に向けてメダルを掲げ、先日若くして亡くなってしまった木下雄介投手に捧げていたのには感動。

卓球の新種目の混合ダブルス、水谷隼選手と伊藤美誠選手のペアが中国ペアを破り、卓球で初めての日本人金メダリストになった。
中国から「大魔王」と呼ばれ、チキータを多用した伊藤美誠選手は、女子シングルスでも日本人初の銅メダルを獲得したが、3位決定戦後も金メダルに届かなかったため、悔し涙を流していた。
男子団体は、張本智和選手・水谷隼選手・丹羽孝希選手の3人で3位決定戦、韓国に勝って銅メダル。女子団体は、伊藤美誠選手・石川佳純選手・平野美宇選手の3人で銀メダルを獲得したが、中国の壁はとてつもなく高かった。

水泳女子400m個人メドレーと200m個人メドレーの2種目で金メダルを取った大橋悠依選手、水泳選手では初の2種目金メダルとなった。
池江璃花子選手、白血病からわずか2年半で、女子400mメドレーリレーの一員として五輪決勝の舞台に立つことができた。

体操男子個人総合で金メダルの橋本大輝選手、種目別鉄棒でも金メダルを獲得し、今回は鉄棒のみで落下して競技を終えた内村航平選手の後継者として十分すぎる働きをした。また、萱和磨選手が種目別あん馬で銅メダルを獲得した。
体操女子種目別ゆかで、村上茉愛(まい)選手が日本女子57年ぶり、個人では史上初となる銅メダルを獲得した。

フェンシング男子エペ団体の初の金メダルと、アーチェリー男子団体の初の銅メダル。残念ながら見ていないのでよくわからなかったけど、エペジーーン(エペ陣&ジーンと感動させる)。
アーチェリー男子個人で、古川高晴選手がロンドン五輪銀メダルに続き、銅メダルを獲得した。

ものすごく期待していたのに、期待外れだったのが、バドミントンの男子の桃田と女子の奧原・山口と、女子ダブルスのフクヒロペア・ナガマツペア。リオ五輪金メダルのタカマツペアの偉大さを改めて感じた。混合ダブルスで渡辺勇大・東野有紗のワタガシペアが、この種目で日本人初の銅メダルを取って、一矢を報いた。
また、陸上男子100m、多田・山縣・小池の3人、200mでもサニブラウンハキームや飯塚など、個人では予選敗退の惨敗だった。
男子4×100mリレー、多田・山縣・桐生・小池の4人、アメリカが予選落ちした中で、決勝には進出できたが、決勝で1走の多田から2走の山縣にバトンが渡らず失格。なんという結末・・・・・。

陸上男子20キロ競歩で、この種目で日本人初のメダル、池田向希選手が銀メダル、山西利和選手が銅メダルを獲得した。
女子5000mの広中瑠梨佳選手、半端ないって。福士加代子さんの破られないと思っていた記録を16年ぶりに抜いて日本新記録出すもん。そんなんできひんやん、普通。そして、女子1万メートルも7位となり、日本人25年ぶりの入賞を果たした。
女子1500mの田中希実選手も半端ないって。自身の持つ日本記録を次々と更新して、日本人選手として初めて1500mで五輪に出場するどころか、決勝で8位入賞したもん。そんなんできひんやん、普通。陸上中距離種目での決勝進出は、男女を通して1928年のアムステルダム大会での人見絹枝さん以来、93年ぶりの快挙。

ボクシング女子フェザー級で、カエル愛の入江聖奈選手が日本人女子史上初の金メダルを獲得し、カエル跳び、女子フライ級では、並木月海選手が銅メダルを獲得した。
ウエイトリフティング女子でも女子59キロ級で、安藤美希子選手が銅メダルを獲得、現役引退する三宅宏実選手が2大会連続で獲得してきた日本女子のメダルをしっかりと引き継いだ。

レスリングで印象に残ったのは、女子62キロ級で川井友香子(妹)選手が金メダル、女子57キロ級で川井梨紗子(姉)選手が金メダル・2連覇、夏季五輪でダブル金は日本初で、伊調姉妹でもなしえなかった快挙で、伝説の姉妹になったとか。
女子53キロ級では、ポスト吉田沙保里さんの向田真優選手が金メダルを獲得した。
女子50キロ級でも須崎優衣選手が、初戦から4試合を無失点で10点差以上のテクニカルフォール勝ちで、金メダルを獲得した。
レスリング男子、フリースタイル65キロ級では、乙黒拓斗選手が決勝残り30秒で逆転勝ちし、金メダルを獲得した。

空手、女子形、清水希容選手、102種類の形のうち一番得意な「チャタンヤラクーサンクー」、漢字では「北谷(沖縄の地名)屋良(沖縄の人の名字)公相君(形の名前)」を決勝で披露して、銀メダル。ただただ気合が入ってかっけぇ。
男子形、空手発祥の地・沖縄出身の喜友名諒選手が金メダルを獲得し、史上初となる沖縄県出身の金メダリストとなった。

この大会で採用された新競技のスポーツクライミング、女子複合(スピード・ボルダリング・リード)で、野中生萌(みほう)選手が銀メダル、この大会で現役引退の野口啓代(あきよ)選手が銀メダルを獲得した。男子の楢崎智亜選手は、惜しくも4位だった。みんなスパイダーマンかよ~って思った。

ゴルフ男子では、松山英樹選手が最終盤で3回ほどバーディーパットを決めれば銅メダルというところまで行ったが、残念ながら決められず。3位で並んだ7人でのプレーオフで敗れ、4位となった。女子では、稲見萌寧選手が最終日に猛追し2位タイで、リディア・コ選手とのプレーオフを制して、日本人で初の銀メダルを獲得した。

アーティスティック(昔のシンクロナイズド)スイミング、チーム・フリールーティーン、リオ五輪では銅メダルを取ったが、2019年の世界選手権で4位と順位を落とし、ロシア・中国・ウクライナの序列を崩せずに今回も4位、名将・井村雅代監督70歳も五輪に別れを告げた。

札幌でクラーク博士の銅像も立っている北海道大学構内も走ったマラソン、女子は一山麻緒選手が日本人4大会ぶりの入賞となる8位、男子はケニアのキプチョゲ選手が2連覇、大迫傑選手が6位に入賞した。

バスケットボール女子、準々決勝のベルギー戦で終了間際に3点シュートを決めて1点差の勝利には手に汗握った。準決勝でフランスにも勝って、決勝では7連覇となったアメリカに負けたが、日本史上初の銀メダルを獲得した。これ絶対に競技人口を増やすのに効果があるな。

最後の最後に、自転車女子オムニアムの梶原悠未選手が、日本人女子の自転車競技で初の銀メダルを獲得し、自転車競技で五輪3大会に出場した橋本聖子東京五輪組織委員会会長でも果たせなかった快挙を成し遂げた。

最終的に、日本は日本史上最多のメダル、金メダル 27、銀メダル 14、銅メダル 17を獲得した。

閉会式では、現役タカラジェンヌ20人が国歌斉唱し、1964年の東京五輪の入場行進曲だった古関裕而作曲「オリンピックマーチ」が流された。
ギリシャ国歌が流れ、マラソンの表彰式があり、なかなか聞くことができないケニア国歌が2回も流された。次回開催国のフランス国歌も流された。パリはオシャレだなぁ。

最後は、マツケンサンバを待ち望む声がトレンドになりつつ閉幕した。 

追伸:太字は『現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞』のノミネート30語に選ばれた言葉
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