わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

自然、暮らしから学ぶ

2018年07月29日 | 森のとしょかん
 こんにちは。しっとりした朝です。
我が家のお父ちゃんが一昨日帰国しました〜☆
子どもたちは、もう、嬉しくって、嬉しくって、
「パパ、パパ、パパ〜💓」と、いっぱい甘えて、
いっぱい抱っこしてもらって、いっぱい絵本を
読んでもらって、いっぱい遊んでもらっています♪
 なのに今日からまたしばらく出張です・・・。

 「もりのこびとたち
エルサ・ベスコフさく・え
おおつか ゆうぞう やく
福音館書店

 1965年の古い、絵本です。
私も、子どもたちも、だ〜いすきな、絵本💓
この真っ白ではなくって、ちょっと和紙のような
感じのするヴィンテージ感とか、匂いが好きです。
アマゾンで、一番安いもの「可(シミあり)」を
選んだら、とても良い状態の初版が手に入りました。
 やっぱり、絵本は、初版が素敵〜😍

 実は、上の写真は、中表紙です。
表紙の絵は、ちょっと暗い感じなので、
今回は、この物語の雰囲気がよ〜く伝わる、
この中表紙を選びました。
これは、こびとの子どもたちが、「こわいもの」
から、ひっそり隠れている場面。
この赤い「キノコ」みたいな帽子。
便利なんですって♪
しゃがんで、「キノコ」のふりをして、
じーっとしていれば、「こわいもの」に
見つけられないのだそうです。

 そんな、森に暮らすこびとの家族の
暮らしと、こどもたちの成長の、一年の季節を
巡る、スウェーデンの作家さんのお話しです。

 この本を読みながら、改めて思うこと。
子どもたちの成長過程で、家庭の生活&暮らしの
なかから学ぶことや、自然の摂理の中で学ぶ、
ということが、実は、人間の成長の軸となる
ことなんだな〜、ということ。
昔のように暮らすことはもうできないし、
そこを目指さす必要もないとは思うけれど。

 難しい事ではなく、そこに意識を向けるだけ。
一日のうちの、ほんのひとときでさえも、
こどもたちにとっては、かけがえのない瞬間。
私たち親が、日々の暮らしの中で、当たり前の
ように行っていること、使っているもの、
つくりだしているもの、話していること・・・。
な〜んでもないことなんだけど、
子どもたちにとっては、心が動くものだし、
学び(=遊び)につながるし、感性を刺激する
ものになるし、運動(手足の動き)にもなる。
 全て、成長の糧になっていく。

 できる限り、自然に触れること。
人間にとっては、最初に、母性(包む愛)が
たっぷり必要で、次に必要なのは、父性
(鍛える愛)なのだそうです(先日ご紹介した
佐々木正美先生の「はじまりは愛着から」)。
これは、別に母性=母親、父性=父親ではない。
私たちには母性も父性も両方備わっている。
実は、自然界も、母性・父性の愛に包まれている。

 この絵本にも、生き生きと描かれています。
食べ物、昆虫や動物たち、怪物、四季・・・。
それぞれの、楽しさ・優しさ・美味しさと、
厳しさ・痛さ・怖さ・・・。
美味しいキノコもあれば、キノコ狩りをする
ようになると、毒キノコの恐ろしさも味わう。
雪遊びが楽しい冬は、凍り付く程寒くて、
厳しい夜を耐えなければならない。
自然に触れ合う機会が多ければ、多い程、
より多くの母性と父性に触れ合うことになり、
自然からの「愛」を得られることになる。

 エルサ・ベスコフの、なんともあたたかい
生き物と自然への愛情あふれるまなざしが、
想像の世界だということをすっかり忘れさせて、
読んでいる大人も、きっと子どもも、まるで森の
こびとになったような感覚にさせてくれます。
色づかいもあたたかくて、ほっとします。
子どもたちが、家族との日々の暮らしや、
自然から学ぶことが、実は、何よりも大切だと
いうことを、改めて、意識させてくれる、
私にとって、とても大切にしたい、一冊です💓。
 
 <3・4歳から、四季、森、家族>

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