わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

トナカイさんと手作りツリー

2014年12月24日 | 日本の手仕事
 ぼんじゅ~る。みなさん、お元気ですか?
すっかりご無沙汰していました。3ヶ月ぶりのブログ更新です。
私たち夫婦も、我が家のボーイズも、みんな元気でいますよ♪
こちらは少し暑さがやわらいできましたが、まだまだ暑いです。
今日はクリスマスイブで町は混み合っていますので、外出をさけています。
今日までに断捨離を済ませると良いとお友達から聞きました。
日本での一時帰国から戻ってきて3週間経ったようやく今日、
断捨離兼ねて始めた荷物の片づけがどうやら終わりそうです。
 滞っていますメールやFBメッセージへのお返事は、来週からできそうです。

 今日は、さらっと、我が家のベナンでのクリスマスについてご紹介しますね。
我が家はキリスト教徒ではない、ということで、特にお祝いはしません。
はい、これは、カオニャオさんの方針です。
でも、こちらに来て初めて知った「パパ・ノエル(サンタ)」が大好きな
2才の息子・コメゾウくんに季節のお祝いを感じさせてあげたいと願う母・ワタシ。
上の写真のトナカイさんを日本で買って、ベナンに持ってきました。
これは、オークヴィレッジという岐阜・高山の職人さんたちが作ったものです。
本当は、これと併せて、素敵なオルゴール付きツリーも買おうと思って
楽しみにしていましたが、カオニャオさんの方針により、却下。
新潟のおじいさん・おばあさんから頂いたプレゼント用のお金で購入しようと
思っていたので、未だにそのお金は宙ぶらりん・・・。

 でもね、素敵なお友達・A子さんが、素敵なアイディアを共有して下さりました。
それが、上の写真のトナカイさんのソリに乗っている、松ぼっくりのツリー。
っていうか、ちゃんとツリーに見えるかなあ。
A子さんのツリーはもっと素敵な感じだったのですが、私が作ったツリーは、
壊れた木のおもちゃのパーツをボンドで引っ付けただけなので、なんだか・・・。
それでも、コメゾウくんは「これママのなの?」とツリーをいじっては遊んでくれています。
さて、明日は、ビーチで、インターナショナルなお友達家族みなさんとバーベキューです。
 簡単にできるタイ料理とケーキを持って、ベナンでの暑いクリスマスを楽しみます♪

あけびのかご

2012年08月04日 | 日本の手仕事
 こんばんは。今日も暑い、熱い(←オリンピック)一日でしたね♪
暑い中、今日もクリニックに検診のため、行ってきました。
驚いたことにこの一週間で、コメちゃんがぐっと大きくなっていました。
体重が2,835グラムになり、標準の大きさとのことでした。
私の体重は1キロ減っていましたので、コメちゃんにしっかりと
栄養がいくように、私の身体もしっかりと母親モードのようです。
「動きすぎかな~」と思っていたのですが、実はちょっと足りていないようで、
日中も運動したほうがよいですよと、先生からのアドバイスがありました。
で、コメちゃんに自分が生まれる季節の「音」を感じられるようにと、
さきほども、ご近所の公園まで盆踊りを見に歩いて行ってきました。
 かわいい女の子たちが太鼓をたたいていて、おどろきました~☆

 確かに、日中、運動が足りないというのは事実かもしれません。
最近は、特に用事がなければ、ちくちく、ちくちくばかりですから。
もちろん、家事や料理もある程度していますが、ちくちくタイムは
一日に1時間~4時間は占めていますから。
で、コメちゃんの布オムツはようやく18枚になりました。
縫い終わったものは、アコト(ベナンの伝統的な天然石鹸)で洗って干して、
すぐに使えるようにたたんで、かごにしまっています。
 この、たたんで、かごにしまう作業。幸せな時間なんだな~♪

 上の写真が、そのたたまれた布オムツが入ったかごです。
ご存知の方も多いでしょうね。美しい東北の手仕事、あけびのかごです。
手前の大きなものは、8年ぐらい前に、京都のゆまと民芸店で注文して、
青森の弘前の職人さんに作って頂きました。
当時でもけっこうなお値段しましたが、独身時代でしたからね。あはは。
奥の取っ手がついていない古い山形のあけびのかごは、
ヤフーオークションで、去年、3,000円ちょっとで落札しました。
今ではこうした民具のファンが多いですから、この類の商品がでると、
かなり競り合います。でも、私はもう買っていませんよ(←見てるだけ~)。
 このかごいっぱ~いに布オムツが並ぶ日が、近づいています。

思い出と願いを運ぶ「そり」

2012年07月25日 | 日本の手仕事
 こんばんは。今日もあづーい一日でしたね~。
我が家はクーラーをほとんど使いませんので(しかも台所に1台のみ)、
涼しくなった夕方から、コメちゃんのおくるみをちくちく縫い始めました。
お腹のコメちゃんに、今縫っているものがどういうものなのか、
ということをお話しし、コメちゃんとカオニャオさんと一緒に退院する日の
ことをもくもく想像しながら、ちくちく、ちくちく・・・。
 どうか、コメちゃんが健康に産まれてきますように♪

 突拍子もない感じですが、上の写真、何かわかりますか?
(そういえば、↑こんな質問、このブログに多いですね(笑))
日本の古い手作りの木製「そり」です。
実家のワタシの部屋には、こういうものが飾ってあったりします。
将来、コメちゃんが小学生ぐらいに大きくなったら、きっと、
新潟のおじいさん、おばあさんと、冬にこのそりに乗って遊べるね♪
 ・・・なんてことをもくもくしたりして、楽しむのです。

 さらにこのそりは、大切な思い出を運んできてくれます。
ワタシがこのそりを買ったのは、8年以上前のこと。
A子さんというお友達と一緒に京都の骨董市に行ったときに買いました。
当時、初めてのお子さんを妊娠されていてお腹が大きかったA子さん。
寒い冬の日なのに、一緒に京都の市街を自転車でちゃりちゃり走りました。
 帰り道のワタシの自転車のかごには、このそりが乗っていました。
 
 で、先日、東京からA子さんが豊橋に遊びに来てくださりました。
嬉しくって、嬉しくって、ずっとわくわくしていたワタシ。
当時お腹にいた赤ちゃんは小学生になり、弟くんも大きくなりました。
久しぶりの再会で、今度、お腹が大きくなっていたのは、ワタシ。
おしゃべりの内容も、妊娠中のことや、子育てのことが中心。
いつもさりげないおしゃべりから、いろいろなことを教えて下さります。
あっ、そういえば、カオニャオさんと初めてラオスで出会った日も、
ワタシはA子さんと一緒で、カオニャオさんとの出会いの話を
聞いてくださりましたね(恥ずかしい~)♪
ということで、このそりは、ワタシにとってかなり特別な存在です。
 (と言いながらも、このそりと再会したのは、つい最近のことですが)。

熊の筆のチークブラシ

2011年09月24日 | 日本の手仕事
 こんばんは。今日も秋らしい清々しいお天気でしたね。
日本はまた連休ですから、皆さん、どこかお出かけしていますか?
私は昨日、三重県の桑名に行ってきました。
大学時代のお友達と、8年ぶりぐらいの嬉しい、嬉しい再会がありました。
そして、夜は、地元豊橋で高校時代のお友達が私の送別会をしてくれました。
今日は、むぅむぅ兄さんとKINOさんとマロンちゃんが泊まりにきて
くれています♪あと6日ほどで豊橋を離れます。なんだか、寂しいな・・・。

 昨日、早朝から子どもちゃん二人と一緒に広島から来てくれた、
おきみかりん&おっきーが超おすすめという、素敵な広島土産を頂きました。
それは、上の写真の、チークブラシ。
つやのある山羊の毛がふんわりとあって、とっても素敵でしょ?
今、話題になっている、広島の伝統的工芸品「熊の筆」です。
なでしこジャパンの副賞がこの熊の筆の化粧筆だったこともあり、
特に最近かなり注目されているようです。
この製品は、「竹宝堂」さんの携帯できるチークブラシ。
蓋付きのとってもスマートな製品。清潔を保てるし、筆を保護できます。 
 私は、この素敵なチークブラシを頂いて、本当に感動しました。

 というのは、私、ずっとこの熊の筆のチークブラシが欲しかったのです。
熊の筆をブランド化し、化粧業界に売り込んだ「白凰堂」さんの社長を
取材した番組をテレビで見て以来、一度使ってみたいな~と、憧れたのでした。
一本、一本、今も社長さんが品質チェックしているというこだわりだそうです。
で、名古屋に行く機会があると、JR高島屋3階にある白凰堂さんのあたりを、
ちらちら見ながらうろうろしたり、ちょっと遠くからじーっとガン見したり・・・。
でも、ため息ばかり・・・。
きっと、私には買えない値段だろう。なんとも、気の小さい私。

 もう、あきらめようと思い始めていたときの、素敵なお土産。
おきみかりん&おっき~、本当に、ありがとうね~☆ 
今日、初めて使ったら、とっても気持ちよくってね、うっすらと、
頬が笑みを浮かべたように見えて、嬉しかった~♪
 女子のみなさん。ぜひぜひ、熊の筆の化粧筆の魅力を体験してみて下さい。

青森のひばの香り

2011年08月31日 | 日本の手仕事
 こんばんは。なんだかまた台風が近づいていますね。
昨日はとっても良いお天気で、京都から遊びに来てくれた
お友達そよよちゃんと浜名湖へ行きました♪
浜名湖は静岡県ですが、我が家からは車で15分ぐらい。
お天気がよかったので、そよよちゃんとおしゃべりしながら
浜名湖までドライブできて、とっても楽しかったです~☆

 みなさん、ストレスとか疲れをどうやって解消していますか?
私は忙しくなると、ストレス解消することさえも忘れてしまう人でした。 
それでも、ラオスにいたころは、家では必ずお香を聞いて疲れをとっていました。
お香のなかでも、とくに、写真の「青森のひばの香り」のお香が一番好きでした。
これは、ラオス時代のお客様、北東北の手仕事をご紹介されている、
十和田の「ゆずりは」さんで販売されているものです。
 森林浴をしているような、あたたかい自然の香りを聞くと、心が落ち着きます。

 そういえば、朝のテレビ番組で、お医者さん(たしか精神科)が、
お香を聞くのがストレス軽減にとてもよいと言っていました。
この数ヶ月ほど、毎晩のようにお香を聞きますが、やっぱり、
このひばの香りが一番好きです。
(もちろん、大きな箱のマッチをシュフォっとすって、火をつけます)。
自然から頂くエネルギーをお香を通して、身体に通すという感じでしょうか。
お香を聞くことが、自然への感謝の気持ちにつながる。
 これが、心が落ち着く源になっているのかもしれません。

* ゆずりはオーナーの田中さんのお話より。
田中さんと一緒にお仕事されている沢山の東北の手仕事の生産者の方々が
今回の震災で被災されているそうです(亡くなられた被災者の方も
いらっしゃるそうです。ご冥福を心からお祈りいたします)。
手仕事の職人さんの復興支援を何かできないものかと考えていらっしゃるそうです。
私は現地へは今行くことができませんが、何か、お役に立てたらと願っています。

手づくり和ろうそく

2011年08月08日 | 日本の手仕事
 今日は豊橋から電車で15分ぐらいのところにある岡崎に行ってきました。
ちょうど岡崎の実家に戻ってきていたお友達Oちゃんと13年ぶりの再会。
八丁味噌の工場(カクキュー)を見学したり、もう一軒の八丁味噌屋さん
(まるや)で有機大豆の八丁味噌を買ったりして、 徳川家康を生んだ城下町、
岡崎を思いっきり楽しみました♪Oちゃん、ありがとう~☆
 八丁味噌屋さんで頂いちゃった八丁味噌のお味噌汁、美味しかった!

 岡崎には、知る人ぞ知る、すばらしい手仕事が今も残っています。
それは、和ろうそく
今日は、Oちゃんと一緒に、岡崎で、素材にこだわった和ろうそくを
手づくりしている蝋燭屋さん(磯部ろうそく店)に行きました。
 写真は、私が買った、磯部さんが手作りされた、小さな和ろうそくです。

 お店で、おばあさまからいろいろとお話をお伺いしました。
日本の木蝋の原料は、櫨(ハゼ)の実の脂肪。
蝋燭の芯は、藺草(イグサ)の皮を除いた「ずい」の部分。
イグサでないと、炎のゆらぎ方、たち方、蝋の吸い取り力などに
違いが出てしまうとのこと(表現が間違っていたら、すみません)。
 とにかく、芯が木綿ではなくイグサと聞いて驚きました。

 本物の和ろうそくは、徹頭徹尾の手仕事だそうです。
イグサの皮を除く作業、それから芯を巻く作業、巻かれた芯を溶かした蝋に
何度も何度もつけて肉付けして手で成形する作業・・・。
今では小さな和ろうそくの芯を巻く作業は海外でされる場合も少なくない
そうですが、大きな和ろうそく用の芯は熟練がいるので地元でするとのこと。
季節の花を明るい色で描かれた和そうろくも地元の人の手によるものだそうです
(もうすぐ初盆を迎えるカオニャオさんのおじい様用に買いました♪)。
 自然の恵みを分けていただき、人間の手を通して一本一本丁寧に作られる・・・。
 
 いつもは蜜蝋ですが、今晩は、和ろうそくを燈して、ヨガをしよう。
自分のために使うのは、なんだかもったいないような気もしますが、
櫨の木と藺草と職人さんたちにも感謝しながら・・・。

アフリカに持ってきてよかったもの

2010年11月29日 | 日本の手仕事
 ぼんじゅ~る。こちらは、とにかく、暑いでーす。
先週、木曜日の夜から金曜日の夜まで、ずーっと、停電。
12時間連続停電というのは、しょっちゅうですが、
まるまる2日間というのは、何年振りでしょうか。
電気がきて、やっほぉーいと喜んでいたら、こんどは
土曜日の早朝から夜まで断水。途中3時間だけ出ましたが。
この5年間、ベナンは生活インフラ整備が全然改善されていない。
なぜできないのか。
エマニュエル君に聞いたら、他の人たちも言っているように、
「あはは、それは、政治の問題ですよ」とのこと。
停電、断水をすることで、誰かがもうかるということ。
あのぉ、どなたですか~。もうかっている人とお話したいんです。
 思い当たるかた、お手数をお掛けしますが、お電話ください。

 ・・・って、ちょっとグチな感じで、すみません。
気分をかえましょう。ちょうど、わくわくするものが・・・。
上手に写真撮れなかったのですが、上の写真は漆の重箱です。
飛騨春慶塗という日本のすばらしい手仕事。
曲げ物ですので、曲げわっぱのようなつくりになっています。
箱を見ると随分と古いもののようですが、傷はほとんどなく、
とても、とても、美しいです。
一ミリとも狂いのない木地の美しさが見えるほど、繊細。
職人さんの心に何の迷いもなかったのでしょう。
つるつると光輝く、確かな漆塗り。
 ワタシのわくわくが、もくもくへと・・・。

 こんなに美しいものを、どうやって人の手で創り出せるのかな。
これを仕上げたとき、職人さんの心に浮かんだものは?
昔、この重箱の持ち主だった方も、出合ったときに、わくわくしたかな?
この重箱をどんなときに使ったのかな。中にはおせち料理かな。
でも、この重箱を、どうして、手放してしまったのかな。
 重箱を両手に、ワタシのもくもくは、永遠とつづくのでした。

 ちなみに、この重箱は、ヤフーオークションで入手しました。
なんだか、便利な世の中ですね。
骨董市や骨董屋さんに行かなくても買えるのです。
でも、そんな便利さが、あたりまえになると、怖いなとも思いますが。 
で、先日、巻き寿司を作ってこの重箱に並べてお客様にお出ししました。
未熟な巻き寿司さんたちでしたが、堂々とした姿に見えました。
この美しい重箱さんの力のお陰です。
 思い切って、アフリカに持ってきて、よかった。

蜜ろうキャンドル

2008年03月02日 | 日本の手仕事
 ぼんじゅ~る。ヴざれびあん?
はっと気づいたら、もう3月。日本は会計年度末。
我が家「キトコ財団」も、年度末集計を始めました。
普段家計簿をエクセルで記帳していますが、ドル、円、
ユーロ、セーファと、4つの通貨取引のある我が家の
財務処理は、正直、ややこしい。
カオニャオさんの力を借りながら、予想額を出しました。
 う~ん、今年は、3年ぶりの日本一時帰国がかなうかな~?

 今日は、日本からのステキな贈り物のご紹介。
最近、ぱかぱかと何度も停電することが多いベナン。
でも、この(上の写真)、ステキな蜜ろうキャンドルのおかげで、
ぱかぱか停電の夜でも、楽しく過ごせるようになりました。
で、蜜ろうキャンドルってご存知ですか。
この蜜ろうキャンドルをつくっている工房(はち蜜の森キャンドル)の
サイトによれば、蜜ろうは、蜂さんから頂いたもの。
 蜂蜜をとった後の蜂の巣を精製したものなのだそうです。

 そういえば、ラオス北部でも、蜂蜜をとっている村では、
蜜ろうキャンドルを手作りしていましたね。
自家製の手で紡いだ木綿糸を芯にして、上の写真と同じような、
美味しそうな黄色の蜜ろうが何度も重ねて固めてありました。
私は、その味わいのある、あたたかなつくりがとても好きでした。
でも、もったいなくって、火を灯さずにガラスのコップにずっと
入れて飾っていて、結局、一度も火を灯しませんでした。
 だから、蜜蝋キャンドルの本当のよさを知りませんでした。

 で、今回、日本の蜜ろうキャンドルを灯してみて初めて、
蜜ろうキャンドルの本当のよさがわかったような気がします。
ろうそくの明かりがとてもやわらいこととか。
点灯時間が石油系のろうそくよりも長いこととかね。
でも、何よりも、私が好きなのは、あたたかくゆれる、
オレンジ色の明かりを、まるで下から支えているような影。
停電の夜、蜜ろうキャンドルを食卓に置いて火を灯して、
じーっと見つめていて、じわ~っと、感じたのです。
明かりの美しさは、明かりの影によって引き立つんだなって。
影を見つめていて、心がほ~っと、あたたかくなりました。
 また今晩も停電にならないかな。KINOさん、ありがとう~☆

漆の薬箱

2005年09月28日 | 日本の手仕事
 昨日に引き続き、今日もルアンプラバンは、雨です。
昨日の木綿の布たちが、乾かない。
日本に送る予定の荷物を、郵便局に持って行けない。
夜行バスでビエンチャンに行く「サプライズ計画」も、危険だから中止。
 しかも、泣けてしまうほど、お腹が痛くなってしまいました。

 ブルーな気持ちの中、痛みは、我慢できる範囲を超えてしまいました。
結局、鎮痛薬に頼ってしまうことにしました。
「病気でもないのに、クスリかぁ・・・」。
 さっそく、そぉ~っと、薬箱を袋から出しました。
 
 薬箱が袋から顔を出した瞬間、お腹の痛みを忘れました。
深い色の檜地の漆に、優しく光る夜光貝の細工。
ため息が出るような、美しい漆器(本当はお弁当箱)。
静岡の漆職人、細田豊さんの、手仕事です。
昨年、京都の可愛らしい日用雑貨屋の「はじかみ」さんで出会いました。
 カオニャオさんが、「誕生日に」と、プレゼントしてくれました。

 手に取って見ると、その美しさに、心が癒されるし、わくわくします。
病気のときにこの薬箱を手に取ったら、心が癒されて、元気になるはずだからと、
お弁当箱ではなくて、薬箱にすることにしました。
絹の布を中に敷いて、鎮痛薬や陀羅尼助丸といった常備薬を入れました。
普段は、木綿の袋に入れて、一番手に届き易い場所に置いています。
 出張に行くときは、レンテンの木綿の風呂敷に包んで、持ち歩きます。

 私は、日々の生活で、薬にお世話になるようなことはあまりありません。
ですから、私が薬に頼るのは、症状が相当悪いときだけです。
今日は、久々に鎮痛薬を飲みました。
す~っと、痛みが和らぎました。
それでも、薬というよりも、薬箱のお陰でよくなったと、私は思っています。
 それほど、私とってこの美しい薬箱は、とても重要な存在です。

ハミルトの瓶

2005年08月19日 | 日本の手仕事
 今朝の豊橋は、雨。
でも、午前中に雨が止んでしばらくすると、からっと晴れて、暑くなりました。
日本に戻って来て、初めて「暑い」と思いました。

 で、そんな暑い日ですが、今日はかなり時間的に余裕ができましたので、
自分の部屋の大掃除を始めました。
すると、こんなものが出てきました・・・。
「ハミルト」の瓶。
「あ~、懐かしい」って思われた方、いらっしゃいますか?
 私は、去年、京都の天神さんの骨董市で、初めて出会いました。

 懐かしい感じのする、分厚いガラスでできていて、
今のヤクルトの入れ物と同じぐらいの、大きさです。
確か、ヤクルトの前身だとか・・・。
これ、小学校の給食の牛乳瓶のふたと同じ、厚紙のふたがついています。
ふたには、「アシド生菌」とかが入っていると書かれています。
アシド生菌って、聞いたことがあるけど・・・。
 (今度、化学者・ひげジイさんに教えていただこう)。

 この「ハミルト」の瓶を手に持って、じ~っと眺めながら、
ぐるりぐるりと、想像してみます。
玄関の右上とかに、ハミルト受け用の木箱があったりして、
ハミルトの配達員さんが、自転車に乗って、ハミルトを配達しに来たり、
木箱の中の、空っぽになったハミルトの瓶を回収したり・・・。
 きっと、このハミルトは、甘すぎるほど、甘かったんだろうなあ・・・。

 ・・・あらあら、掃除が進まない。
いつも、こんな感じで、大掃除は途中で終わってしまいます。


下駄の音色

2005年07月24日 | 日本の手仕事
 今日の午前中は、家でウアイチャンと、ちくちく関連の仕事。
その後も、ついでに、以前ウアイチャンがちくちく縫ってくれたものでも、
使わなくなってしまった、例えば、木綿の手織布のクッションカバーとかを、
一本一本糸をほどいて、手ぬぐいとかに縫い直すための作業をしました。
 地味な作業ですが、無心でやれるので、けっこう好きです。

 で、ほどいた糸は、勿体ないので、蜜蝋(ビー・ワックス)に、びっ~と、
摩擦させて、また、ちくちく縫うときに使えるように整えました。
こんなことを書いていると、「そんな暇があったら、メールの返事を書きなさい!」と、
叱られてしまいそうですが・・・。
まあ、こういうことも、私にとっては大切なことですから・・・。
でも、メールのお返事ができないことは、本当に申し訳なく思っています。
 皆さん、すみません・・・。

 今日、ご紹介したい、わくわくするものは、この写真の下駄。
昨年、通りがけに入った、京都のちっちゃな履物屋さんで、買いました。
「(イチ)マイモノ」って呼ぶらしいのですが、この下駄、木の継ぎ目がありません。
もう最近では、この伝統的な手法で下駄をつくる職人さんが、どんどん、
いなくなってしまっているそうです。
 鼻緒の布は、たぶん、手織り布で、ヨコ糸に紬の絹糸が入っています。

 そもそも、ラオスの雨季を快適に過ごすために、欲しいと思っていた下駄。
いつも、ビーチサンダルを履いて、タラートに行ったりするのですが、
道路も通路も水浸しだったり、泥だらけで、とっても歩きづらいのです。
 下駄だったら、ぺったんこじゃないから、らくらくに歩けるはず・・・。

 でも、まだ、この下駄を履いて、うちの敷地から出たことはないです。
汚れちゃうのがいやだし、それから、「コン・ニプン(日本人)」だと、タラートで
知られすぎてしまうと、お野菜とかを買うときに、値切れなくなるし・・・。
 ということで、普段、家にいるときには、お庭歩き用として履いています。

 からん、ころん、からん、ころん。
この、かわいい下駄の音色が、たまらなく好きです。

ワラ草履

2005年05月29日 | 日本の手仕事
 今日の午後は、のんびりと過ごしています。
とりわけ、暑くもない、過ごし易い一日です。

 この写真のワラ草履。
私がこの春に日本から持ってきた、わくわくするものたちのひとつ。
履いていると、足の裏がとっても気持ちよいのです。
昨年の12月15日に京都・知恩寺の手作り市で、見つけました。

 手作り市は、毎月15日に開催されています。
その名の通り、野菜、ケーキといった食べ物や、
布製品や陶器など、手作りのものなら、な~んでも売っています。
目的もなく、ふらっと立ち寄れる、楽しい市ですよ。

 ワラ草履は、去年の私の買う物リストの一品。
だから、このワラ草履を偶然見つけたときには、
飛び上がるほど嬉しかったです。

 「このワラ草履ね、83歳のおじいさんが手作りしたんですぅ」。
この草履を売っていたおばちゃんが、そのおじいさんの写真を
私に見せながら、「身体にもいいし、水虫にもいいしねえ」と宣伝。
 「じゃあ、これと、これ。ふたつくださ~い」と、私。

 私、水虫とはご縁ないんですよ。
でも、83歳のおじいさんが、どういう目的であろうと、
せっせと手作りしてくださった、そういうワラ草履を履けるだなんて、
なんだか有難いなあって、思ったのです。
 だから、ふたつも買っちゃったのです。

 「ふたつも、ええの?おおきにぃ」。
おばちゃんが、とっても嬉しそうに、ワラ草草履を渡してくれました。

 今度、日本に帰ったとき、またワラ草履を買いたいなあ。

月兎マークのホーローポット

2005年05月10日 | 日本の手仕事
 おはようございます。今朝のルアンプラバンは、しっとりとしています。
肌寒く感じられましたので、長袖に着替えました。

 朝起きて、朝ごはんを準備してから、緑茶をいただきます。
私は家で仕事をしている日は、1日に大きなカップ6杯以上お茶をいただきます。
1日のはじめのお茶は、緑茶、特に、玉露がいいです。
ただ、朝がフランスパンのときは、紅茶、ダージリンをいただきます。

 野田琺瑯さんが作る、月兎マークのホーローポットは、
注ぎ口とボディのスリムな形と、このキャメル色が大好きです。
それから、お湯が沸騰しているときに、
「かたかたかた」と蓋が揺れる音色も楽しいですね。
このポットで沸かしたお湯で頂くお茶は、本当に柔らかくて、美味しいです。

 最近、このポットは、大人気みたいですね(知り合いによると、
20年近く前から売られている長寿ヒット製品だそうです)。

 2年半前に、「フライパン倶楽部」で大人気のお店「タカツ」さんで購入しました。
出会ったときの興奮は、今も忘れません。いっしょにいた母には、
「蓋が落ち易いわよ、ぴえっとちゃん」と、反対されました。
 でも、いっしょにいた従兄弟は、「注ぎ口が細いから美味しいコーヒーが入れられるね」。
そして、最後に「好きな人にはたまらないでしょう。ちなみに、最後のひとつですから」と,
紳士なタカツさんのだんな様から言われ、母の反対を押し切って買いました。

 案の定、ラオスに大切に持っていって、3日目に、蓋を3回落として、
ホーロー部分が欠けてしまいました(すぐに、切々な想いをメールで野田琺瑯さんに
訴え、蓋だけ有料で送って頂きました。野田琺瑯さんありがとうございました)。
 ちなみに、その後、蓋を落としていませんよ。