わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

レアな傑作絵本

2018年09月19日 | 森のとしょかん
 こんにちは。今日は暑すぎず、秋らしいお天気ですね😍
秋物を押し入れの茶箱から出すことがきっかけで
本格的に始めた、断捨離。
ゆっくり、ゆっくり、進めています。
 こんな本を読みながら・・・。
心を洗う断捨離と空海

 今朝、「ママ、これ持って帰って!」と、
長男・コメゾウが手渡してくれたのは、
保育園で毎週貸し出してくれる、5冊の絵本。
入手困難なレア&良質な絵本も多いので、
本当にありがたいです。
なぜか、毎回、5冊中の2冊ぐらいは、
我が家の本棚にもある本ですが、コメゾウは、
あくまでも、借りた本を全て読みたい。
 本棚の同じ本では、「やだー!」😓。

 で、昨夕借りたのに、持ち帰るのを忘れた
5冊を受け取ったワタシ。
一番上にあった本を見て、わ〜っ😍
私のだ〜い好きな絵本が〜!!
しかも、秋にぴったりな絵本♪ 
 「たろうといるか
 中谷千代子 文 画
 福音館書店 1969年

 前回ご紹介した、「ぺりかんせんちょうのこうかい」の
絵を描かれた、中谷千代子さんの素晴らしい絵本です。
中谷千代子さんの書かれるお話も
絵と同じくとてもゆるくて、動物がいて、
心温まるものばかり💓
内容があまり教育的ではないことが
理由でしょうか。
多くが絶版となっていて、今では
レアものとして、びっくりするような
プレミアム価格で中古本が売買されています。
この絵本も、中谷さんの傑作の一冊で、
アマゾンでも5000円〜10000円!!
 私はそんな価格で入手していませんが・・・。

 この絵本の内容をご紹介しますね。
(すみません、ネタバレです😓)
漁師の町に住むたろうくんは、漁師の
おにいさんの船に乗せてもらって
沖に出ました。そこで出会ったのが、
2匹のいるかの親子。
たろうと心を通わせます。
残念なことに、この漁港では、
漁師がいるか漁をします。
たろうとしては、なんとかこのいるかの
親子たちを守ってあげたい・・・。
たろうとにいさんは、いるかの親子を
見つけて、沖へ戻るように促します・・・。

 青色を何色も重ね塗りして描く、
躍動感あふれる海。
大きくジャンプする生き生きとした
力強いいるかたちの姿。
中谷さんの絵にはいつも「ゆるさ」が
がありますが、この絵本は、対照的。
時には緊迫感さえも感じられる程、
とても力強く、ダイナミックです。

 最後のページの、月夜の光の中で舞う
いるかの親子の絵は、なんとも、切なく、
何度読んでも、じーんときます。
中谷千代子さんという作家さんの
心の奥にある、燃えるような情熱というか、
人間と自然との関わりの大切さを伝えたい
という意志、子どもの心・意志をとことん
尊重する姿勢が、感じられます。
普段はあまりそのような部分を強く見せない
ような表現が多いと私は感じていますから、
そういう意味では、中谷さんの絵本の中でも、
かなり「レア」な傑作絵本かもしれません。
 ぜひぜひ、図書館で探してみて下さい💓

<秋、4歳ごろから、海、友情>


 

 

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