わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

保育のチカラ

2017年12月04日 | 「子」育て、「己」育ち


 こんにちは。お久しぶりです!!お元気ですか?
もう師走ですね〜☆4ヶ月ぶりのブログ更新となりました。
この4ヶ月の間、いろいろなことがありました。
8月の引っ越し、父の急死、新しい学びの始まり・・・。
 そして、また、新しいワタシがいます・・・😍

 私は、「ひとりひとりを、大切に」する保育を実践している
30年以上続く認可外保育園「とねっこ保育園」で、
保母さん修行をしています。
今までのキャリアとしては、国際協力の分野が専門だったワタシ。
アラフォーになって、どうして保母さん?
 よ〜く、びっくりされます。

 でもね、私の中では、な〜んにも、矛盾がありません。
だって、国際協力について学び、実際に、国際協力の現場で
働けることになったとき、私は、こう心に誓ったのでした。
 
 「人を助けに行くことは、第一の目的ではない。
私は、現地の皆さんから学びたいことがある。
日本人が失いつつある「大事なもの」が、きっと、そこにあるから。
私はいつか、将来、日本で、ひとりひとりが、わくわく、輝くような
地域づくりに貢献したい。
そのためのヒントが、その「大事なもの」なんだろう。
学ばせて頂くばかりではなく、私が現地の皆さんに何かお役に立てる
ことがあったら、全身全霊で、お力になれるように、働こう」

 そして、実際に、東南アジアの「ラオス」という国の、
厳しい自然環境の中で暮らす、山岳地域の人々とともに
6年ほど働き、以下の7つの事を学びました。
 
 「肉体的、精神的な、たくましさ」
 「感性の鋭さ=物事を感じる力の強さ」
 「心の開放度の高さ」
 「人と人との支え合いのかけがいのなさ」
 「人の手から生み出される手仕事の、理屈を越えた素朴な美しさ」
 「内発的発展=やらされるのではなく、自らの意志で取り組む」
 「言論の自由、多様な考え方が認められることの有り難さ」
 
 ラオスでいろんな経験をしながら、学んだ7つの事。
これを生かして私は今後どんな人生を歩んで行こうか。
結婚を気にラオスを離れ、西アフリカで暮らすようになり、
そして、アフリカとラオスを往復しながら国際協力の仕事に
取り組む中で、考え続けました。
答えが見つからず、体調を崩し、国際協力に携わることを断念。
 情熱を失い、自分を見失い、苦しみました。

 西アフリカの厳しい環境に次第に慣れ、休息を取りながら、
わくわくすることを自分なりに見いだし始めたころ。
「ラオスでの学びを生かし、自分がわくわくする事を仕事にしたい」
「暮らす事と仕事とがつながるような、働き方をしたい」
「将来、過疎化が進む嫁ぎ先の新潟で、赤ちゃんからお年寄りまで
わくわく輝くような、保育園のようなコミュニティをつくりたい」
 そんな想いが、じんわりと、心の底から上がって来ました。

 そして、結婚7年目にして、念願だった長男・コメゾウの誕生。
「さくら保育園」創設者、「さくら・さくらんぼ保育」を生み出した
カリスマ保育士・故斎藤公子先生の著作本と出合いました。
人間の赤ちゃんは、誕生とともに、大人たちからの献身的な援助と
愛情を得て、ヒトから人間に成長してゆくという、進化論。
偶然、以前からお世話になっていた豊川市の「恵の実保育園」が、
その「さくら・さくらんぼ保育」を実践する保育園とわかり、
長男とともに、見学や体験をさせて頂くチャンスを頂きました。
木造の園舎にこだわり手づくり給食、文化度の高さが至る所に・・・。
普段はパンツで、トイレトレーニングなしの「オムツなし保育」。
冬でも裸足、元気に外でたらい風呂に入る笑顔のこどもたち。
 すっかり、この「さくら・さくらんぼ保育」に魅せられました。

 この「さくら・さくらんぼ保育」で子どもたちを育てたい。
もしもできることであれば、私もその保育を学びたい。
西アフリカで、斎藤公子先生が生み出した「リズム遊び・体操」の
教室を開くために、次男・ワクゾウ出産のため日本に一時帰国
していた際に、再度「恵の実保育園」へ。
 「リズム体操」を、実際の保育の中で、学ばせて頂きました。

 「将来、この保育を中心とした地域づくりがしたい」
 「保育士の資格をとり、保育修行をまずはしよう」

 そんな想いが、「リズム体操」を学ぶうちに強くなりました。
西アフリカに戻り、「リズム体操」教室を開くため、
実際に運営していく西アフリカの現地の若い教育者、ダンサーや
ピアニストたちと一緒に、「さくら・さくらんぼ保育」や、
「リズム体操」についての理論も学びました。
 今も、この「リズム体操」教室は続いているようです。

 ベナン生活も10年となった去年。
ベナンをそろそろ離れようか、という話しを夫婦で始めました。
「さくら・さくらんぼ保育」で子どもを育てたいし、この保育を
実践しながら、保育修行もしたい。そのためには帰国しなければ。
そして、夫・カオニャオさんの職場での新しい契約が決まり、
カオニャオさんが日本と西アフリカを半年ずつ暮らすことに。
 私たちは、本帰国することが決まりました。

 「とねっこ保育園」との出合いは、偶然。
「さくら・さくらんぼ」保育のインターネット検索で。
もう導かれたとしか思えないような、そんな出合い方でした。
保育園の創設者・小松原正子さんと出会った瞬間に、
決心しました。ここで学ぼう、と。
日本に帰国し、茨城県取手市に引っ越しし、新しい生活開始。
 子どもたちと私は、「とねっこ保育園」へ。

 森林の斜面を切り開いて建てられた北欧建築の木造園舎。
傾斜のある園庭なので、日頃歩いているだけで足が鍛えられる。
田んぼや川、森林、民家に囲まれ、季節の変化も、自然や小さな
生き物たちから感じられる・・・。
こだわりの食材で心を込めて手づくりされる、給食とおやつ。
ひとりひとりの子どもたちの「心」に、愛情でもって、寄り添う
保育者たち。行政からの援助が一切ないため、運営費を自ら
つくりだすために、親と保育者がありとあらゆる活動を通して
自らを磨き、地域の皆さんに支えてもらいながら、働く。
子どもたちが、こどもたちらしく、自らの意志で、内なる成長を、
肉体的にも精神的にも高めて行けるように、ありとあらゆる
環境や機会を、大人たちが与え、支える。
 大人たちも、同じように文化度を高め、自らを磨いてゆく。

 「暮らすこと」が、どんどん「機械化」、「電子化」、
「自動化」され、便利で快適で「がんばらなくてもよい」環境に
恵まれつつある日本。そして、戦争を肯定する国に戻ろうとする、
原発からのしがらみから抜け出せずにいる政治にも、正直、
あまり関心がなく、議論もアクションも積極的ではない私たち。

 もちろん、技術の発達、進歩は、素晴らしいです。
全く、否定するつもりはありません。
でも、暮らすための労働を人間がしなくなってしまうことは、
つまり、その労働のために使っていた身体の筋肉や感覚などが、
確実に弱くなってしまうということ。
ぞうきんがけをすると、よーくわかります(笑)。
このような家庭環境で、子どもたちの身体の変化も当然です。
さらに、子どもたちが安全で平和に暮らせる環境を、私たち
大人が創りだした技術で保証してあげるどころか、
破壊へと導いているのではないかという、違和感も拭えません。

 保育に携わるようになって、気づきました。
保育の仕事を通して日々感じることは、保育の仕事は、
人間の「根っこ」の部分に携わること、学ぶことであるのだと。
こどもは、大人からの無償の愛と信頼を受けて、自分を信じ、
人を信じ、豊かな、自由な心を育みます。
揺るがない自分を持った人は、愛情に満ち溢れ、多様性を認め、
楽しみ、平和を愛します。
このような時代、社会だからこそ、人間の「根っこ」の部分を
子どもたちが自ら育む環境を保証する保育が大切なのだと。

 私は、小学6年生から、平和や社会の平等を願ってきました。
平和は、「愛」からしか生まれないと、私は信じています。
私は、ラオスで学んだ7つの事を念頭に置いて、保育に取り組み、
愛と平和の輪を広げる仲間作りを進めてゆこうと、決めました。
なんといっても、保育の世界は、私の大好きな事ばっかり!
子どもたち、歌を歌うこと、ピアノ演奏とリズム体操、木のおもちゃ、
絵本と文学、手づくり料理やおやつづくり、お母さんへのサポート。
 もっともっと学んで行こう。子どもたちといっぱい遊ぼう♪

 わ〜、つらつらと、長文になりました〜☆
でも、ようやく、まとめ、皆さんにもお伝えすることができました。

 新しい自分がいま、ここにいることに、感謝しています。
2017年は、チャレンジの一年。
苦しい事も辛い事も沢山ありました。
日々、すべきことは山積みで、焦ってしまうこともあります。
でも、心が揺らぐと、子どもたちがすぐにそれを感じ取って、
「違うんじゃないの?」と教えてくれます。
こどもの感性って、すごいですね!
子どもは親とは別人。でも、子どもは親の心を映し出す鏡。
焦らず、コツコツ、段取りとゆとりをもって、
これからも、精進してゆきます。
 見守って下さる皆さんに、心から、感謝、感謝です💓

☆写真について☆
 「とねっこ保育園」と仲間の保育園の子どもたち
(学童保育も含む)が描いた絵の、2018年のカレンダー。
1200円(送料は保育園負担)で、販売しています。
売り上げの一部は、私たち認可外保育園の園舎の維持管理に
使わせて頂きます(行政からの補助金なしの保育園ですから!)。
思うままに、自由に、自らの発想で絵を描くことで、
子どもたちは、自分の心に沸き起こる感情を整理します。
日頃から大自然の中で、のびのびと、自らの発想でとことん
遊ぶ子どもたちの絵の表現は、感性の鋭さや、常識や理屈に
とらわれない自由な心を感じさせてくれ、私の心の解放を
刺激してくれます。ぜひとも、この保育カレンダーを飾って
とねっこの子どもたちの心を一緒に感じてください。
ぜひぜひ、愛と平和の輪を、一緒に広めてませんか💞
・ご購入希望の方は、私に声をかけて頂くか、
とねっこ保育園へご連絡下さい。
 0297−78−2203(カレンダー購入希望と)

4 コメント

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Unknown (みかもと)
2017-12-28 17:06:44
 ピエットさん お久しぶりです。 広島にいるみかもとです。久しぶりにブログ覗いたら、日本に帰ってきているとのこと。また、お父様が亡くなられたとのこと。大変でしたね。またゆっくり会ってお話ししたいな。それにしても保育に目覚めたとは。さすがピエットさん。大切なことだし、共感したよ。今日は報告です。実は4月からヤンゴン日本人学校で働くことになりました。家族みんなで行きます。まさかまさかの国で、正直不安ばかりですが、チームおっきいで頑張ってくるね。ピエットさんの海外生活経験が聞きたいよ。本当は年賀状を…と思ったのだけど、住所が分からず。こんなコメント欄で失礼しました。我が家も来年は新しい出発です!お互い歳だから体をケアしつつ頑張ろうね!ではでは。M
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わー!嬉しい! (ぴえっと)
2017-12-28 18:49:22
 みかもとさん。嬉しいコメントありがとう〜☆実は実は私もみかもとさんに連絡したくって(引っ越しのお知らせを送ろうと思ったけど、持っている住所が今と同じかどうかわからなくって)、みっちゅに電話番号教えてもらおうと思っていたところ!!だから通じちゃった💓すっごーく嬉しい😍4月からヤンゴンだなんて、びっくりー!私大学1年生のとき、初めって出会ったのがミャンマー。ミャンマー語を1年間学んだんだよ。今は挨拶しか話せないけど。わー、いっぱい話ししたい。明日から豊橋だから、落ち着いたころに、電話するね。ありがとう♪
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お久しぶり! (みかもと)
2018-04-28 22:37:26
 ピエットさん、ヤンゴン着きました。そして今日、ピエットさんに紹介していただいた方にお会いしました。
 とっても素敵なご家族で出会いに感謝しているところです。ピエットさんに連絡したいのですが、連絡先が分からなくなってしまい、困っているところです。FBにメッセージ送りました。返信よろしくお願いします。
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返信したよ (ぴえっと)
2018-04-29 14:17:30
 みかもとさーん。嬉しい連絡ありがとう!!無事ヤンゴンでの生活スタートできてよかったね😍りPとも会えて、よかった〜☆
やっぱり、経験者に実際会っていろいろ教えて頂くのが、新天地でのスタートには欠かせないものね♪おっきーからFBに連絡あったので、返信したよ〜。暑い時期、しかも身体も少し興奮状態で疲れていることもあると思うので(意志が強いと、なかなか気づけないもの)、ゆっくり、ゆっくり、スタートね♪安全&健康&わくわくをお祈りしてるよ〜💓
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