わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

子どもたちが思わず踊りだす音楽

2016年11月13日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ〜る。今日は、68年ぶりのスーパームーンの日ですね♪
地球と月の距離が68年ぶりに大接近するというのですから、大きなお月様が眺められますね。
何か新しい事をチャレンジするときには、満月の日が良いと言いますよね。
今日は特別な満月のお月様ですので、私もさっそく、新しいブログを始めたりと、
新しい事にチャレンジします♪
 お月様。いつもいつも、そのみなぎる愛でもって、見守って下さり、ありがとうございます❤️

 そうそう、先日のこと。生まれて初めて人前でジェンべを叩く機会を頂きました。
小さな子どもたちにベナンの本物の音楽に触れる機会を提供したいと思い、息子たちの保育園で、
先日ブログでご紹介した私のジェンべ&アフリカンダンスの先生である、ルモアンヌ(Lemoine)の
パーカッションバンド「Garuda Fusion」のメンバー3人に演奏会をお願いしたのです。
そこで、思いがけず、私も、ルモアンヌたちとセッションすることに・・・。
人前で音楽をというのは、高校生時代の合唱コンクールでピアノを弾いた以来(何十年ぶり?)!
上の写真が、その様子です。はい、頭と腰に巻いたパーニュは、アフリカらしく、派手目です♪
「やる気まんまんじゃ〜ん」って、つっこまれてしまいそうな格好ですね(笑)。
でも、本当にジェンべを叩く事になるとは信じていなくって、「はい、前にでてきてー!」と
ルモアンに呼ばれ、拍手で皆さんに迎えられたときには、もう逃げ出したい気分でした。
 後ほど、お友達に撮って頂いた動画を見たら、恥ずかしがっている姿こそが格好悪かったー。反省。

 それにしても、演奏会はとっても楽しかった〜!子どもたちも大喜びしてくれました❤️
ベナンのヨルバ族の歌、ジェンべとベナンの伝統ドラムの演奏(YouTube)、私がとても注目
しているベナンの伝統打楽器「ゴタ」(GOTA)とベナンのパーカッションだけの演奏、そして、
ジェンべを一人一人叩くジェンべ体験タイムや、ルモアンとみんなでのダンスタイム。
Youtubeに投稿した演奏はハードル高めでしたが、「ゴタ」の演奏のときは、盛り上がりました!
1才の赤ちゃんが両手を上げて両足ふみふみして踊りだし、他の子どもたちも踊りだしました。
「ゴタ(YouTube)」はまだベナン以外では知られていませんが、世界中の人たちを魅了する音だと思います。
大きな水瓶のような形をしたヒョウタンの口の部分を靴底を加工したもので叩くと出る低音。
大地を響くような音です。そして、カラッと乾いたような音をボディの部分を手で叩いて出します。
低音と高音をリズムに合わせて交互に叩いて出すのですが、それはそれは、かっちょいいです♪
 今月は、毎週木曜日にこのガルーダ・フュージョンの演奏会をこの保育園で開催します。
 
 あっ、上の写真の説明というか、ガルーダ・フュージョンについて、少しご紹介しますね。
私の隣のヒゲおじさん(おっと失礼!)が、「Garuda Fusion」リーダー&私の先生「ルモアンヌ」。
ベナンから西へ3つ国境を超えた国コートジボワールの大都会アビジャン出身です。
振付け師、ダンサー、ミュージシャン(歌も歌い、作曲もする、ジェンべなどの打楽器奏者)。
もともとは、アフリカンダンスやアフロジャズのダンスが専門のダンサー&ダンス講師。
ギリシャ、オランダ、ベルギー、フランスでジェンべやアフリカンダンスの講師経験、西アフリカでも
各国の伝統音楽とダンスを学びながら、ジェンべ演奏、若手ダンサーの育成活動をしています。
ベナンに来たのは昨年。ベナンのユニークなダンスと伝統音楽を学ぶ目的だったそうです。
このルモアンが、ベナン人パーカッショニスト達に声をかけて「Garuda Fusion」を立ちあげました。
私の左でジェンべを演奏しているのは、エミール。ジェンべ、トーキングドラム、ゴタを演奏します。
お父様はベナンではかなり有名な伝統音楽のアーティスト(歌手)です。現在ルモアンのお弟子さん。
一番右でドラムを叩いているのは、チャス。彼もベナン人パーカッショニストです。
カランからん、コロンころんと軽快な音が出る鉄でできたベナンの伝統パーカッションなど演奏します。
 16年ほど前にルモアンと、オランダのある音楽祭で出会ったそうです。エミール同様歌も上手です♪

 「Garuda Fusion」の音楽は、その名の通り、フュージョン「融合」がテーマです。
主に、ベナンの伝統音楽をベースにしていますが、伝統と現代音楽のフュージョン、様々な
打楽器(パーカッション)のフュージョン、西アフリカの様々な国の音楽とのフュージョン、
異文化・異言語のフュージョン・・・。決して洗練されてはいないけれども、それぞれの楽器の音が
ダイナミックに響き合い、解け合って、聞いている人の魂を揺さぶるような、音楽。
まだ日本でもあまり知られていない、ベナンの伝統打楽器の「音」やダイナミックなダンス。
私は、「Garuda Fusion」を通して、日本の皆さんにご紹介していこうと思っています。
 いつか、「Garuda Fusion」が日本で公演できる日を夢みながら・・・。
* PHOTO BY WAKA SAN

「オーガニック石鹸」がつなぐご縁

2016年10月31日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ〜る。今日は10月最後の日。しかも、新月ですね。
先週は、田舎にあるオーガニックファームを見学した後、普段は持ち歩かない
パスポートやカメラなどが入ったリュックを事務所に置き忘れてしまったり
(その日のうちにそのまま戻って来ましたっ!)と、ぼけぼけすることがありました。
 気持ち新たに。2ヶ月をきってしまった、残り少ないベナン生活、楽しみます♪

 相変わらずわくわくする人との出会いに恵まれて、日々感謝、感謝のワタシ。
最近は、私がずっ〜と日本の市場につなげようと、地下活動?していたベナン産の
オーガニック手づくり伝統石鹸(上の写真)が、わくわくする人と出会わせてくれました。
その方は、ドイツ在住のオーガニックスキンケアデザイナー、レムケなつこさん
青年海外協力隊(村落開発)、開発コンサルタント会社での社会の底辺を支える、
働けども働けども貧困のどん底から抜け出せない南アメリカの貧困層への支援を通して、
学生時代から馴染みのあった「オーガニック」の可能性に目覚め、本場ドイツの
大学院で、オーガニックフードについて多角的な分野から学ばれた、オーガニックのプロ。
自分で手づくりしたオーガニックコスメのおかげでアトピーを克服し、現在は、
赤ちゃんの子育てをしながら、来年の起業に向けて、東奔西走されています。
(来年からは、オーガニックスキンケアのオンライン通信講座を始められるんですよ!)。

 「ベナンのオーガニック石鹸、ドイツに送ってください〜☆」
嬉しいメッセージを頂いたのがちょうど一ヶ月ほど前。ワタシの大学院時代の後輩であり、
開発コンサル会社時代は同僚だったMOくんが、このベナンの石鹸がアトピー肌にとても合うと、
ご自身の経験をFBでご紹介された投稿を見て、ご連絡下さったのです。
早速ドイツまで送りました!でも、送るのにはちょいと時間かかりました。ワタシ、ベナンに
暮らして10年以上経つのに、荷物を海外に送ったことがなかったのです。
まさか、郵便局で送る荷物を税関にチェックされるだなんて!段取りを知りませんでした。
でも、どきどき(荷物が届くかな)、わくわくしながら、送ったベナン産のオーガニック石鹸。
成熟肌向け(「グッドエイジング」と呼びましょうと、なつこさんより)カカオバター石鹸と、
アトピー肌にも赤ちゃんにもしっとりなじむ、シアバター石鹸の2種類。
どちらも、苛性ソーダを使わずに、ベナンの伝統手法(ブログ1)で作られます。
使ったことのある方なら誰もが、「美しい〜」、「気持ちいい〜」とつぶやくほどのその
真っ白な泡立ちの良さに驚くと思います。そして、洗顔後の安心感さえ抱けるしっとり感。

 オーガニックスキンケアデザイナーのなつこさんに、認めてもらえるかどうか。
正直、どきどきしませんでしたよ。だって、わくわくして頂けること確信していましたから!
もちろん、なつこさんから、嬉しいご報告が届きました〜☆
さっそく、ご主人さまと一緒に愛用して下さっているとのお話。
さすがスキンケアデザイナーのなつこさん。普段はシアバター石鹸を、生理前はカカオバター
石鹸を使うと、2種類の石鹸をその特徴に合わせて巧みに使い分けていらっしゃるのです。
オーガニックに関する疑問を理系的な角度からいくつ質問しようが、いつも的確にポイントを
絞って細かく説明して下さるなつこさん。石鹸の使い方も、さすが、理にかなっています。
 1月からのなつこさんのオンライン講座、今からわくわくしています〜☆

アフリカの音

2016年10月10日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんそわ〜る。まだまだ雨がよく降るコトヌーです。
先日は24時間停電がありました。久しぶりでしたが、そんな時に我が家の
発電機が壊れ、電気なしで1日過ごしました。以前はそんなことはよくありましたが、
最近はあまりなかったので、なんだか懐かしささえ覚えました。発電機、まだ修理中。
 どうかまた停電しませんように・・・。

 先日もお伝えしましたが、私たちは年内に日本に帰国することになりました。
あと3ヶ月も残っていません。何かやりのこしたことはないだろうか。
あっ、あった、あった!ジェンべ(日本では「ジャンベ」ですね)を学んでいない〜!
ジェンべとは、西アフリカ(ギニアが有名ですね)を代表する打楽器(両手で叩く太鼓)。
いつもリズム教室をやっているアート&ダンススクールで、新しくジェンべのクラスができたので、
早速登録。運良く、生徒は私一人でしたので、マンツーマンでプロのパーカッショニスト
(ジェンべ奏者)に学べることになりました。週2回。
3つの音を、3つの異なる場所で、それぞれ違う叩き方をして、巧みに奏でる。
 すっかり、とりこになっちゃいました、ジェンべの。もう、夢中です♥️

 ジェンべと私が初めて出合ったのは、私がまだ大学生の頃。名古屋・覚王山のストリート
マーケットが当時あって(今もあるかな?)、そこで、お兄さんたちがジェンべを叩き、
お洒落なおねいさんたちが、踊っていました。わ〜、わかっちょいい!!
そのときから、いつか、ジェンべを叩けるようになりたいなあと憧れていました。
ベナンに来てからも、ずっとずっと憧れていたのに、なかなか学ぶ機会はありませんでした。
 そして、ようやく、ようやく、出合えました。遅かったけど、間に合って、よかった〜♪

 ラッキーなことに、私のジェンべの先生(Lemoine)は、すばらしいアーティストなのです。
一流のダンサーであり、振り付け師でもあり、パーカッショニストでもあります。
先週末の夜、フランス文化センターで、先生たちのバンドのライブがありました。
Garuda Fusionという西アフリカの多国籍パーカッションのバンドによる演奏&
パフォーマンスと、ダンス。10種類近い様々な西アフリカのパーカッションを、
コートジボワール人2人、ベナン人3人のパーカッショニストが弾き鳴らしながら歌い、
踊りました。さらに、ベナン人ダンサー2人のダイナミックな踊りもありました。
歌は、ベナンのフォン族、ヨルバ族、ナゴ族などの伝統的な曲がありました。
(この辺りの伝統音楽は、ジャズやファンクなどのルーツのひとつとも言われているんですよ)
私の先生の達人技のような見せるジェンべ演奏も、基礎のしっかりとした踊りも見応えありました。
 多国籍な人でいっぱいだった会場。最後はみんな踊って、暑い、あつすぎる夜が終わりました。

 そうそう、日本でもまだよく知られていない、ベナンの面白い太鼓も演奏されていました。
ゴォタ(Gota)と呼ばれます。それは、大きな大きな水瓶のような形の丸いヒョウタン。
狭くなった口の部分を右手におしゃもじのようなものを持って叩き、指を広げた左手で、
ヒョウタンの首の部分を押さえたりして、音の調節をしていました。
その大地を響かせるような低音は、今まで聞いた事もない不思議な音でした。
ベナンでは、「チェクメッ」と呼ばれる日本の演歌のようなジャンルで必ず使われる打楽器です。
水をはったバケツの中にひっくり返して浮かべたヒョウタンをバチで叩く打楽器と共に演奏されます。
いつか、このライブの日本公演が実現できないかな〜なんて、私、本気で考えています・・・。
 いずれにしても、残り少ない時間ですが、思いっきり「アフリカの音」楽しみたいです〜☆

*上の写真は、沢田としき作「アフリカの音」という絵本です。
この夏に何度か読み聞かせをさせて頂きました。もちろん、ベナンにも持って来ています。
ジェンべを愛し、セネガルとマリに1ヶ月滞在した絵本作家さんが、3年温めて書いた
絵本です。第2回日本絵本賞を受賞作品です。ジェンべをめぐる、サバンナの村の人たちの
暮らしが生き生きと描かれている、すばらしい絵本です。小学生になっても楽しめる本ですよ♪

AFRICAN RECORDS

2015年01月31日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。こちらは、コトヌーらしく、蒸し暑い日が続いています。
先週はカオニャオさんが海外出張で、今週はいろいろあってドタバタしていますが、
ちょっと時間があいたときには、コメゾウくんの保育園用のリュックをちくちく縫っています。
 初めての保育園でリュックを背負う姿をもくもく想像するだけで、わくわくします♪

 昨夜、Fondation Zindouの新しい展示会のお披露目会(Vernissage)に行ってきました。
上の写真が、届いた招待状。茶封筒を開けると、かちょいいレコードが!
今回の展示会は、「AFRICAN RECORDS」。
アフリカ中の、かなりレアなレコードコレクションの展示。
 レコード好きな私は、招待状が届いた日からこの日をわくわく待っていました♪

 展示会。とにかく、とにかく、かっちょよかったです!
ジャケもかっちょいい、簡単には入手できないようなレアなアフリカ中のレコードたちが
体系的に展示されることは、珍しいでしょう(世界中のレア・レコードコレクターも要チェック!)。
展示されているレコードはアフリカの年とも呼ばれた、アフリカの多くの国が独立した
1960年代のころから70年代ぐらいがメインだったと思います。
 私が好きな音楽もこの時代のもの。この頃の音楽は生き生きとしていて、最高です♪

 今回は、財団の単独企画ではなく、ベナン在住フランス人をキュレーターに迎え、
レコードの多くは、どうやらその方のコレクションがメインになっているようです。
あれほどの素晴らしいコレクションをおもちの方に、一度お会いしたなあ。
 (私はオープニングパーティのメインの時間まで会場にいられなかったのです)

 展示は、マリの国立音楽団のような歴史的にも重要かつ渋目なレコードや写真から始まります。
1つのテーマごとに、レコードたちと写真と、スマートフォンが展示されています。
スマートフォンでは、展示されているレコードを再生することができます。
もちろん、そのテーマごとに解説があります(フランス語ですが)ので、聞いて楽しむことも、
アフリカの音楽の歴史(海外との交流・影響なども)についても学ぶこともできます。
何度も通って(展示は無料です!)、思う存分、アフリカの音楽の歴史の旅を楽しみたいです!
 ぜひぜひ、この機会に、ベナン・コトヌーに遊びにいらしてください~☆

土器のアンティーク・マスク 

2014年04月23日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。雨が降ったり、曇ったりしますが、今日も蒸し暑いベナンです。
昨日は、久しぶりに、我が家のすぐ近くにある、アートプロモーションセンター
CPA(Centre de Promotion de L'Artisanat)へ、お友達と行ってきました。
 偶然、とっても素敵なベナンの手仕事を見つけましたので、ご紹介します。

 昨日出合ってしまったものは、土器のアンティーク・マスクです。
よくあるマスクは、木彫りのものですが、これは、真っ黒に焼いてある土器です。
開いた手の平よりもひとまわり大きなサイズですが、ずっしり重みがあります。
マスクの下にある真っ黒の器は、シアの木(シアバターの母の木)の古い器です。
両方とも、ベナン北部のバリバ族という民族のものだそうです。
(以前も、バリバ族の真っ黒のシアの木の器をご紹介しました)。
 いつのものかわかりませんが、とても古いものであることは確かです。

 では、このマスクは、どのように使われたものだったのでしょうか?
お店の人は、「王様との伝達の際に使われたマスク」だと説明してくれました。
王様からのお達しがあったり、逆に、王様へお伝えすべき事柄があると、
このマスクを持って、王様のところへ参上したのだそうです。
川田順造先生の「サバンナの手帖」をもう一度読めば、このマスクと同じような用途で
使われたマスクのことが、ブルキナファソのモシ族の事例で、出てくるかも。
いずれにしても、祭事や儀式で使われる木彫りのマスクとは異なるもののようです。
 (ず~っと前にご紹介した木彫りのマスク。これも、バリバ族のものかな?似てる)。

 実は、このマスク、私は数秒の判断で買ってしまいました。
でも、衝動買いではないんです!!
というのは、一緒に行ったお友達が、「あっ、かわいい♪」と見つけたのです。
で、お店の人たちと値段交渉を始めたのですが、なかなか折り合いつかず・・・。
最終的には、お友達が最初に提示した値段に収まったのですが、なぜか、
友達は、「いらない」と言いだしてしまったのです。
まず~い空気が一瞬流れましたが、すぐに、「私が買いますから・・・」と、
もう新聞紙でしっかりと包装されたマスクを受け取ったのです。
 そんな、とっても消極的な出合いだったのですが・・・。

 今朝、ほこりだらけのマスクを、水でさっと流して、陰干ししました。
薄い桃色と、昨日はほこりで見えなかった、レンガ色がくっきりと出てきました。
なんとも言えない愛らしいお顔。「よく来てくれました」と、大歓迎しました。
偶然ですが、我が家のリビングの壁は薄い桃色(←大家さんの趣味のようです)。
さっそくこのマスクを飾りましたら、我が家のリビングにぴったり!
確実に、私のお気に入りのベナンの手仕事のひとつに加わりました。
 ドタキャンしてくれたお友達、ありがとう~☆

モーリタニアの手仕事

2013年12月16日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。日本はもうずいぶんと寒くなったようですね~。
こちらは早朝過ごし易くなりますが、日中&夜はまだ暑いです。
もちろん、こちらコトヌーも、クリスマスムードが盛り上がってきました。
町中に、クリスマスプレゼント用のおもちゃや飾りなどが売られています。
毎朝、コメゾウくんが遊ばせてもらっている、お隣さん(大家さん)のお庭の
大きな松の木(クリスマスツリーの形)には、クリスマス用のオーナメントが
飾られました(ちょうど我が家のサロンのそばに木が立っています♪)。
 夫・カオニャオさんの職場のクリスマス休暇は、今週末から始まります。

 ところで、みなさん、「モーリタニア」という国を知っていますか?
どこにあるのかはわからなくても、国名を「見た」ことはありますよね。
そうです、そうです、スーパーで売られている「タコ」の輸出国。
地球儀を見ましたら、西アフリカのセネガルという国の北に位置しています。
 で、最近、このモーリタニアが、とっても気になる国になりました。

 というのは、先日、モーリタニアの手作りの「ござ」を頂いたのです。
上の写真は、我が家のものではなく、7月にセネガルのサンルイという町に行った際に
立ち寄った、モーリタニアのアンティークショップで売られていた古いござです。
素材は細い木の枝のようなものと、皮。
皮の部分を上手に織り込んで、模様にしています。
 渋いながらも、その強い存在感に圧倒されました。

 で、10月に、ある昼食会で偶然私の隣の席に座った方が、モーリタニア人。
カオニャオさんの職場に新しく採用された、アラブ系の紳士。
さらっと、サンルイで見たモーリタニアの古いござの話をしました。
すると、ある日、その方が、モーリタニアのござを持って来てくださりました。
ご家族がモーリタニアからいらっしゃる際に、持って来てくださったとのこと。
こんなに大きなものをわざわざ持って来てくださっただなんて!
 あの時の話を覚えていて下さったことにも、感動しました。

 どうお礼をしたらよいのかわからずに一か月経ってしまいました。
が、先週の土曜日、ご家族そろって、我が家でのささやかな昼食会にお招きしました。
ムスリムのご家族なので、豚肉類やアルコールは出せません。
一週間以上前から少しずつ準備をした料理と、焼き菓子をお出ししました。
スモークサーモンの押し寿司がとっても綺麗と、喜んでくださりました。
そして、「年が明けたら、今度は、モーリタニア料理をごちそうしますね」と。
 モーリタニアの女性たちの手仕事がつないでくれたご縁。大切にしたいです。

西アフリカの楽器(バラフォン)

2013年11月09日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。コトヌーは暑いあつい、暑いですよ~。
それでも、1歳2か月の我が家の長男・コメゾウくんは、元気いっぱい!
「ドゥオー、ドゥオー(「お外」の意味)」と外を指さして、
ぎんぎらの太陽の下でもへっちゃらで、「歩いて」散歩に行きます。

 そういえば、コメゾウくんの初めての一歩は、1歳と9日目。
日本に帰国する際に寄った、パリのお友達のアパルトマンででした。
突然一人でむくっと立ち上がり、一歩、二歩、歩きました。
感動のあまり、「すごい~!!」と、拍手しながら大声で叫んでしまいました。
日本では、新潟で8歩まで歩いた後は、しばらくお休み。
それが、こちらに戻って来て10日ほど経って、またヨチヨチ歩き出しました。
最近のコメゾウくんは一人で歩くことが多く、ハイハイはあまりしなくなりました。
カーブも上手に曲がるし、ちょっとした段差の上り下りもできます。
両手でバランスとりながら、20メートルぐらいは一人で歩けるようになりました。
 とって~も嬉しそうに歩く我が子を見る度に、私も思わず笑顔になります。

 さて、前置きが長くなりましたが、今日はマリのバラフォンをご紹介します。
バラフォンは、西アフリカの楽器のひとつで、上の写真の通り木琴です。
写真では上手に写せませんでしたが、並べられた木片の下には大小異なる
いくつかのひょうたんがつるされていています。
これは小さく9鍵しかありませんが、プロ用のものは、21鍵などなが~いものです。
プロ用のものをと、夫・カオニャオさんのマリ人の同僚を通して注文しましたが、
コメゾウくんが使うためと説明したからか、小さなものがやってきました。

 それでもさすが、バラフォン。が深く、心地よく響きます。
玄関のそばに置いているので、人が通りかかると誰かがバラフォンを叩きます。
「ポン、ポ、ポ、ポロポン」と音が聞こえ、「誰が演奏しているの?」と
気になって台所から顔を出すと、コメゾウくんが両手にバチを持って、
バラフォンを叩いていたりします。
誰が叩いても、バラフォンの音は、私にはとても心地よい音に聞こえます。
 いつか、日本に持って帰って、みなさんにもこの音を楽しんで頂きたいです♪

ヨルバ族の手織り布

2012年06月08日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんそわ~。カオニャオさんはただいま出張中。
泊まっているホテルの外を散歩すると、キリンやカバさんと
出くわしてしまうようなところに行っています。
 コメちゃんがお父さんの帰りを待ってますよー。

 先日に引き続き、ハンディクラフトセンターで見つけた素敵なもの。
上の写真は、ベナンお隣の国、ナイジェリアのヨルバ族の細幅手織布です。
緯糸(よこいと)に天然染色された手で紡いだ地場の木綿を使っています。
 知る人ぞ知る、西アフリカのすばらしい手仕事のひとつです。

 ヨルバの人たちはこの布を、「アショケ(ashoke)」と呼ぶそうです。
細い幅で手織りされていて、その布を横に縫い合わせて生地にします。
男性の職人が織ったからでしょうか。
打ち込みがとても強いので帆布のように厚手。洋服用だと暑そう~。
ヨルバの人たちは、主にセレモニー時に身に着けるそうです。
とても高価なので、お金持ちしか着られないそうです。
確かに、ナイジェリアのヨルバ映画で見たことがあります。
お金持ちのおじさんがこの「アショケ」を身にまとい、首には
アンティークのトンボ玉をじゃらじゃらさせていたのを。
でも、手織物の国ラオスに以前住んでいた私にとって、どうして
この布がそんなに高価なのかよく理解できませんでした。
 そもそも、この布は、日本ではあまり知られていないようですし。

 で、さっそく、ネットで英語のキーワード入れて検索してみました。
ありました!興味のある方、ぜひぜひこのサイトを読んでみてくださいね。
このサイトには、高価な理由を2つ挙げています。
ひとつに、高価な素材を使っていること。
伝統的な「アショケ」は、以下3つの素材を使って織られているとのこと。
1)天然染色された手紡木綿糸、2)地場の絹糸、3)外国産赤い生糸。
1)と2)の糸は、糸に仕上がるまでにどれほどの手間ひまかかることか。
ふたつめの理由は、織り上げるのに時間がかかること。
細い幅ですが、なが~く、なが~く織らなければならないとのこと。
 加えて、今では織り手である職人さんが少ないのでしょうね。

 そういえば、この布に以前から注目しているデザイナーさんがいます。
日本ではクウネル30号などでも紹介された、ニューヨーク発ブランド
dosa」のデザイナー「クリスティーナ・キム」さん。
赤い糸の縞模様の入った「アショケ」をナイジェリアから沢山取り寄せて、
新しいリメイク作品に取り組まれていたとのこと(クウネル30号より)。
どんなお洋服?バッグ?になったのか、気になります~。
 さて、私が買ったこの「アショケ」。何にリメイクしようかな~。

バリバ族の古いボウル

2012年05月31日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。雨がよく降るコトヌです。
インチキ水道屋が屋上の排水・水道パイプ修理をしてから、
我が家の天井からの雨漏りがますますひどくなっています。
あんなインチキ水道屋に頼んだワタシが、わるい。
 ま、ボウルを置いて水受けにして、がまん、がまん・・・。

 そうそう、ボウルつながりの話題です・・・。
祝日だった月曜日、ハンディクラフトセンターに行きました♪
やっぱり、コートジボワール人の洗練された骨董屋さんが一番!
起業したばかりの兄へのお祝い用のものや、以前からほしかった、
ヨルバ族の細幅手織布「アチョケ?」のヴィンテージものも買えました。
 珍しく、緯糸に手紡ぎ木綿糸が使われていました。

 このお店が他のお店と大きく違うことは、質のよいものをそろえている
ということばかりではなく、オーナーの製品に関する情報が多いこと。
彼は、西アフリカ・ハンディクラフト図典のような分厚い本を持っていて、
そこで紹介されているコレクションと同じ類のものを販売しています。
ですから、製品について聞くと、図典で該当するページを示しながら、
この地域の、こういう目的で使われたものだよと、説明してくれます。
 他のお店よりもお値段高いのですが、妥当だと思って買っています。

 で、上の写真ですが、これは、ベナンのものです。
ベナン北部のバリバ族の古いボウル、お椀のようなものです。
素材は木で、手で彫ってあります。
煙でいぶされ、使われ、いい感じの色つやしています。
出来上がったソースなどを入れて、食器として使われていたそうです。
直径30センチほどで分厚い、ある程度大きなボウルですが、
重すぎず、軽すぎず、ちょうどよい重さです。
バリバ族のクラフトの特徴は、表面の一ヶ所にひとつだけ四角い
「耳」がついていることだと気づきました。
他のお店で売られていたバリバ族のすばらしい土器の壷にも、
同じように四角い「耳」がついていました。
何のためなのかわかりませんが、滑り止めか、それとも、
バリバ族の女性の象徴のような模様なのかなと、もくもく。
 いずれにしても、シンプルで、力強く、美しい手仕事です。
 
 ちなみにこれ、月曜日ではなく、昨日、購入しちゃいました。
カオニャオさんには、事後報告。
兄のために買ったものの出身地を聞き忘れてしまったーと思い、
再び同じお店に聞きに行ったら、これと出合っちゃったのです♪
きっと、このボウルさんに、呼ばれちゃったのでしょう(笑)。
 どこに飾ろうかな~と、今朝から、わくわく、わくわく☆

ベナンのハンディクラフトセンター

2012年05月23日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。今日のコトヌは良く晴れています。
あと2日でコメちゃん妊娠8ヶ月になります。
今日はベナン最後の妊婦検診に行ってきました。
コメちゃんの顔はまだ見ることができませんでしたが、
とっても元気なようです。体重が1キロになったそうです。
毎日、朝早くから良く動いて、出てくる練習をしている、
とても練習熱心な(?)コメちゃん。
安心して元気に育ってくれていること、感謝しています。
 あと数週間、アフリカ生活、楽しもうね♪

 ということで、一時帰国準備を進めているワタシ。
今日もまた先日のパーニュ露天商で布を買ったり、
我が家の門の隣の軒先で小さな石鹸屋をしている子から、
彼女の出身の田舎の村で作っている活性ソーダを使わない
ベナンの伝統的な石鹸(アコト)
をまた買ったりしました。
今週末には、数年ぶりになりますが、家族へのお土産を探しに、
ベナン&西アフリカ中のハンディクラフトや骨董が
売られているCPA(セーペーア)というハンディクラフト
(お土産)センターに行こうと思って、わくわくしています。

 そのベナンのハンディクラフトセンター。
広い敷地内に、ずらずらずら~っと沢山のお店が並んでいます。
で、どんなものが買えるのかといいますと・・・。
アンティークのトンボ玉(ガラス玉)、アンティークのお面や
パスポートマスク(ベナンのものや周辺国のもの)、
手織り木綿布(マリの泥染め、ブルキナファソのもの、ベナンの
もの、バティックもの)、ベナンの伝統的なアップリケ、
手作り楽器(ジンベなど)、木彫り製品、アンティークの
木彫りもの(マリのドゴン族のおっぱいの扉も!)など。
 店の中はごちゃごちゃしていますが、掘り出し物もあるんです。

 上の写真は、ワタシが3年以上前に買ったものです。
何かわかりますか(←すぐにわかった人、すごいです!)?
これは、アンティークの筬(おさ)です。
手織物するときに、緯糸(よこいと)を通したあとに、生地の織り
目をつめるために、ぱんぱんと生地をはたく道具です。
ベナンの3つ西隣の国コートジボワールのものです。
このハンディクラフトセンターで唯一洗練された骨董を売る、
コートジボワール人オーナーのお店で買いました。
アジアの筬とは全く違うフォルムの美しさ、見ているだけで
力強く、ダイナミックに働く村の職人の姿や織りあがった布地が
なんだか目に浮かぶような、しっかりと働いたからこそ磨かれた
道具そのものの美しさに、ワタシは一目ぼれしました。
(そうそう、西アフリカでは、機織りは男性の仕事なのです)。

 今週末も、この筬のような、西アフリカらしさが感じられる、
美しいものたちと出合えますように~☆
(あっ、カオニャオさん、心配しないでね。
あくまでも、「お土産」探しですから・・・。うふふふふ)。

ローカル・パーニュ屋めぐり

2012年04月16日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。今日は暑かったのですが、午前中は曇り。
太陽が出ていない日は、ついつい、外出したついでに、
パーニュ屋さんめぐり」をしたくなります。
というのは、最近、必要性にかられて、西アフリカのプリント木綿布
(パーニュ)で、小物やお洋服を作り始めたからです。
最近、お腹がどんどん大きくなってきていて、着られる服が
なくなってきているので作るしかない。
それから、出産のため、日本に一時帰国したときに、パーニュの小物で
ちょっとおこづかい稼ぎでもできないかしらと思って。
 もちろん、後者のほうは、技術的に実現しそうにないですが。

 ということで、今日のローカルな露天市場を歩きながらのお買い物。
外国人はめったに買いにこない界隈だったからでしょうか。
私が歩きながら布を眺めていると、パラソルの下で、山積みにされた
パーニュに埋もれそうになりながらお隣さんとおしゃべりしている
売り子さんたちが、「わっ、ヨヴォ(白人)だ!」と言い始めました。

 そして、次から次へと、「ヨヴォ、どれを買いたいの?」、
「ヨヴォ、こっちも見なさいよ!」と、声をかけてきます。
外国人にある程度慣れている大人たちであれば、本人に対して
「マダム」と呼ぶのが普通で、直接、面と向って「ヨヴォ」なんて
呼ぶことは、ほとんどありません。
終始、「ヨヴォ、ヨヴォ」とずっと呼ばれ続けたのは久しぶり。
そんなローカルなパーニュ屋で、アフリカらしい、ド派手で(笑)、
元気な柄の新しい感じのパーニュを発見!
「ヨヴォ」マダムはゴキゲンで、4軒続けて一枚ずつお買い上げ~☆
 う~ん、何を作ろうかな。わくわくします♪
 
*先日ご紹介したナイジェリアのソウル・シンガー、アシャ(ASA)
 意識し始めたからか、コトヌの町中で彼女のCDをよく見かけるように
 なりました。ベナンでは3枚のCDが売られていますが、
 ファーストアルバム「アシャ」、特に、日本では売られていない
 2枚目のCD「Down on Me」は、ソウルフルな感じでよかったです。
 一方、最新のセカンドアルバム「ビューティフル・インパーフェクション」は、
 かなりポップな感じです。ちなみに、私が一番衝撃を受けた曲は、
 日本では発売されていないCDの2曲目、「LIVE AS one SEEMA」。
 ヨルバ語混じりで、とてもユニークなサウンド。かっちょいい~♪

Made in BENINのパーニュ

2011年12月08日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。師走の月に入り、こちらコトヌの町も忙しない空気が漂っています。
スーパマルシェ(スーパー)や食堂のガラス窓や入り口にはパパノエル(サンタさん)の
絵やら、積もった雪の絵やら、「良いクリスマスとお年を!」など、ペイントされています。
でも、パパノエルの衣装や、白いひげを見ていると、なんだか暑苦しくって(笑)。
 とっても痩せたパパノエルの絵があると、「暑いんでしょ?」と声をかけたくなります。

 前回ちょこっとご紹介しました、ヴィンテージのパーニュの話し。
上の写真が、そうです。
これ、珍しいのですが、メイド・イン・ベナン(左下隅紙に書いてあります)。
恐らくベナン唯一のアパレル会社「sobetex」のデッドストックの布です。
デッドストックらしく(?)ねずみに食われたのか、穴が2箇所開いてました。
(500セーファ=100えん値引きしてもらえました♪)
私の写真の技術では、とてもその深い緑の色を出すことができませんが、
ものすごく深い、しぶい緑色で、今のパーニュにはない色が特徴的です。
さらに、ヴィンテージのものは、コットンの織り目がつまっていないので、
ものすごく薄い生地になっているのも特徴です。
私は以前、別のヴィンテージの布を洋服に仕立てましたが、
ものすごく風通し良く、着心地いいんです。
ユンヌピエス(12ヤード)買いましたので、3分の2は日本へのお土産にして、
残りで何を作ろうかな~と、もくもく、わくわくしています♪ 

* 先週末、コトヌのフランス文化センターでアフリカを代表する世界的に有名な
ジャズサクソフォニスト、マヌ・ディバンゴ(Manu Dibango)の野外ライブがありました。
80歳近いお年とは思えないほど、迫力のある演奏で、かっちょよかったです~♪
包容力のあるようなサックスの演奏もすばらしいのですが、声もいいですね。
すべてを包んでくれるような、あたたかく、おおらかで、しぶい低音。
私は彼の音楽は初めてでしたが、周りのお客さんは大ファンのようで、
一緒に歌ったり(しかも、はもるんです!)、大声で声をかけたりして、
ものすっごく盛り上がっていました。
前座や途中で、ベナンを初めとする沢山のアーティストたちとの共演もあって、
アフリカらしいジャズ演奏を初めて楽しむことができました。
それに、空間もとても心地よかったです。
ヤシの木に囲まれた野外ステージ。扇形に囲む観客席。心地良い音楽。
 これからも、フランス文化センターのイベント、要チェックですね♪
 (ちなみに、チケットは自由席で2100円!私たちは正面前から6列目でした!)

「感性」の布

2011年10月26日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんそわ~。ようやく、ブログ更新できます。

 ベナンに戻ってきてから3週間経ちました。
ずいぶんと長い間家でゆっくりと暮らしていなかったので、
けっこう家にこもって、掃除やら片付けばかりしていました。
最近のマイブームは、部屋の模様替えと洗濯。
結婚6年目にしてはじめて洗濯機を買いました! 
二層式なので、かなりアナログなかんじですが、ものすごく楽しいです♪
洗濯機をはじめてみるベナン人も多いので、水がしたたらない
絞ったばかりの洗濯物を見て、ものすっごく驚いています。

 で、もうひとつのマイブームの部屋の模様替え。
サロン(応接間兼食堂兼私の書斎)に足踏みミシンを置いたり、
台所も、ストックルームも、洗濯場も、ものすごく機能的になりました。
物を買い足さずに、ちょっとしたアイディアと運転手・エマニュエルくんの
サポートのおかげで、機能的な空間をつくることができました。
 なんだか、日本で「ビフォーアフター」みすぎたかな?

 上の写真は、アフリカの自然布「タパ」。
実家の押入れに眠っていたものを、持ってきました。
まだ数枚実家の押入れに眠っていますが、この一枚が一番
ごちゃごちゃしていて、アフリカらしかったので選びました。
模様替えしたサロンの壁に縦長にして、たら~んと、飾っています。

 「タパ」は、アフリカのコンゴという国のムブティ族の腰巻です。
木の皮をたたいて、叩いて、一枚の布にして、自由な柄を描きます。
はじめてタパを手にしたとき、ムブティの人達の自然とともに暮らす中で
鋭く磨かれた感性に、私は、はっとさせられました。
きっと、ただただ、自分の手が、そう動いたから描いた柄。
感性を大切にして、感性を磨いて生きて行きたい私にとって「タパ」は、
毎日見ていたい、触れていたい、先生のような布です。
 
*感性つながり、ということで。
河瀬直美監督の映画「朱花の月」みましたか?
もう東京や名古屋や大阪・京都では上映終了ですが、
機会がありましたら、ぜひぜひ、みてください!
内容は私のちょいと苦手な部分がありますが、この映画ほど感性を
刺激される邦画は、最近では珍しいのではないかと思います。
 さすが、河瀬監督!

 私の学生時代に、名古屋で「萌の朱雀」の舞台挨拶があったとき、
まだ20代だった河瀬監督は「私が育った奈良にある大仏様のような
ずっと残る映画をつくりたい」というようなことをおっしゃっていました。
当時びっくりした私でしたが、この「朱花の月」をみて、
河瀬監督は確実に有言実行されているな~と感動しました。

ブルキナファソ・コットン

2011年07月16日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 こんばんは~。今、豊橋祇園祭で、打ち上げ花火見てきました~!
目の前数十メートルのところでぼんぼん打ち上げていて、
すっごく迫力があって、きれいでした。気分爽快です~☆
宮城からの花火も打ち上げられていて、観客が一斉に拍手喝采しました。
堂々としていながらも、愛らしい花火で、共有させて頂いたこの感動が、
東北の被災地のみなさんにも届きますように~と、心の中で祈りました。
今年も笑顔で祭りを案内してくれた、高校の同級生・まさにぃに感謝です。
 まさにぃ、ありがとうね~☆

 今日は、今もまだ着ているこのTシャツのこと、ご紹介します。
この写真のTシャツ、先日、地元のセレクトショップで買いました。
「肌触りがよくって、シンプルで、着やすいTシャツが欲しいな~」と言ったら、
「あっ、あるある。ぴえっとちゃんが住んでいる国の辺りのものみたいですよ、
これ。どう?」と、オーナーの奥様が、紹介して下さりました。
で、Tシャツを見て、触って、すぐに買おうと決めましたが、タグに
Burkina Faso Cotton」と書いてあるじゃないですか。
なんだかものすご~くご縁を感じてすぐに試着したら、母Y子さんも、
「ぴえっとらしくて、よ~く似合うよ」と、太鼓判を押してくれました。
西アフリカからやってきたコットンのお洋服と豊橋で出合うとは・・・。
 感動は、それだけでは終わりませんでした。

 家に帰って、タグの裏側をよ~く読んでみました。
すると、上記リンクにも書かれている通り、このTシャツの売り上げ金の一部を、
ブルキナファソでの支援事業に寄付されると書いてありました。
「なるほど、これは、フェアトレード的な商品ね」。
別にそんなことを知らなかったとしても、私は大満足なのですが、私が
ラオス時代に学んだことを、自分が消費者の立場で経験できたこと、
本当に嬉しかったです。

 「フェアトレード」だけでは、もったいない。
素材よし、デザインよし、価格よし&ストーリーも共感できる。
そういう製品が、フェアトレード的な商品とは無縁な感じのする
セレクトショップで、ふつ~うに、売られていたことに、とても感動しました。
 そういう製品と出合うことが、ふつ~になる日が来ると、いいな~♪

パーニュのスリッパ

2011年07月11日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 このスリッパ。ドハデでしょ?
でも、かわいいし、とても品があって、美しいのです。
素材は、西アフリカの木綿の布、パーニュ。
裏側は、皮で、モロッコのバブーシュのような柔らかい肌触り。
 とても丁寧な仕事で、思わず、「さすが、日本製」。

 このスリッパの生みの親は「sun mi」さん。
作家さんの名前かと思ったら、ブランドの名前だそうです。
詳しいことはうかがっていませんが、ヨーロッパで仕入れたパーニュを
日本の職人さんにひとつひとつ手作りしてもらって、傘やスリッパや
下駄の鼻緒や扇子などの製品にされているそうです。
傘の作りも本当に丁寧で、美しく、感動しました。
 あんなかわいい傘だったら、雨の日だって、わくわくしそう♪

 で、sun miさんのメインの製品はどうやら傘のようだったのですが、
予算不足で、私は買えず・・・。
カオニャオさん、ごめんね、とつぶやきながら、
一足のスリッパを買いました。
ベナンに持って行って、ベナンの人たちに見せてあげよう。
 みんな、どんな反応するのかな。

 そんな私を見ていた優しいKINOさんが、むぅむぅ兄さんに声をかけてくれた。
「ねえ、カオニャオさんに買ってあげたら?」
で、いつも太っ腹なむぅむぅ兄さん、「いいよ」。
本当は、マロンちゃんが、けむしみたいな柄のものを選んでくれたのですが、
大人は、「こっちの青のほうが合いそうだね・・・」と、青を選びました。
むぅむぅ兄さんは、レジで、「プレゼント用に」と言ってくれたので、
ギャラリーの方がきれいにスリッパを包んでくれました。

 カオニャオさんの青いパーニュのスリッパさん。
私と一緒に、西アフリカに「戻る」日を、今か、今かと心待ちにしているかも。