わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

レンテン族の豆敷

2012年07月30日 | ラオス手仕事・布・道具
 こんにちは。夏ですね~。暑いですね~☆
先週末、妊娠37週目に入り、コメちゃんは2,500グラムになりました。
もういつ産まれてもよい時期です(正期産)。
先日のエコーの検診では、またコメちゃんのお顔を見ることは
できませんでしたが、指しゃぶりをしているのが見えました。
 かわいい、かわいい♪

 今朝もヨガをし、4キロのウォーキングを早歩きでしました。
が、お腹がいつもよりかたくなっていることに気づきました。
それに、お腹が少し張っているようですし、コメちゃんがとっても
動きにくそうです。ついに、準備が始まったのだな~と感じました。
「突然、産まれちゃわないかな~」と、どきっともしましたが、
朝のうちに心の整理をし、いつ産まれても大丈夫なように、
入院時の荷物の確認と、することリストの最終チェックをしました。
 コメちゃん、もうちょっとしたら、好きなときに出てきていいからね~♪

 そうそう、遅ればせながら、コメちゃんの布オムツ縫いを縫い始めました。
ヴィンテージの細い紡ぎのラオスの手織り木綿布を裁断し、手ぬぐい用にと
手縫いしてあった端の部分をほどいたりしてから(紡ぎの縫い糸が太くて
ごわごわしているので)、細めの木綿糸でちくちく縫っています。
遅くなるし、何度も洗うと手縫いはすぐにほつれるから、ミシンでだーっと
縫いなさいと母に言われていますが、まずは手縫いで。
 今週末を期限として、できるところまではちくちくします。

 で、上の写真は、私のちくちくのお手本。素敵でしょ?
ラオス北部レンテン族の女性がちくちくしたコースター(豆敷)です。
以前から何度もご紹介しています、谷由起子さん
プロデュースしている手仕事です。
さすがに布オムツは、ここまでこまかくちくちくする余裕はありませんが、
既に縫ったおくるみは、自然と、これ程のこまかいちくちくになりました。
縫い目を見て、「あー、やっぱり日本人とレンテン族は似ているなあ」と
ラオスでもよく感じていたことを、改めて実感しました。
 さあ、今から集中して、オムツをちくちく縫いますよぉ~!

*追記:偶然ですが、今、名古屋の素敵な雑貨屋さん「sahan」さんで
    レンテンの豆敷1000枚を展示販売している展示会
    「1000枚の豆敷展」が8月5日日曜日まで開催されています!
    とっても素敵なお店ですし、個性豊かな豆敷を楽しめますよ♪

赤ちゃんのブランケット

2012年07月16日 | ラオス手仕事・布・道具
 今日の豊橋は、晴れて気持ちのよい一日でした。
早朝、いつものようにウォーキングをしていましたら、
1キロ公園を入ってすぐの並木から、数匹の蝉が鳴き始めました。
ほんの数日前まで、我が家のすぐ近くの山から鶯でしょうか、
「ほ~、ほけきょっ」と美しい鳥の声が、キッチンの窓越しに
聞こえていましたが、もう蝉さんへとバトンが渡されたようです。

 初夏を感じられた今日は、コメちゃん用のブランケットの
ちくちくを仕上げました。
上手に撮れませんでしたが、上の写真がそのブランケットです。
表と裏と二重になっていますが、布の端にスナップボタンを
縫い付けて、表の布と裏の布が取り外し可能になっています。
表の生地は、ラオスのルアンプラバンのナニャーンタイ村の
ワッフル地のように厚地に織られた美しい織りの木綿布。
裏の生地には、撚りをあまりかけずにふっかふっかの分厚い
ガーゼのように織られている、ラオスのウドムサイの木綿布。
どちらも、ファーイノーイと呼ばれる在来種の木綿(アジア木綿)を
綿花から糸にし、織る作業まで全て手作業で作られています。
 認証はされていませんが、もちろん、オーガニックコットンです。

 これらの木綿布は、ラオスで働いていた独身時代のものです。
将来、結婚して、子どもができたら、自分で縫おうと思って、
ず~っと、実家の押入れにしまっていた布たちの一部です。
本当は、コメちゃんの肌着もラオスの木綿布でちくちく縫いた
かったのですが、ラオスの手織木綿布は、太めの手紡ぎ糸で
織られていますので、さすがに新生児用には向かないとあきらめ、
市販のオーガニックコットンのダブルガーゼのものを買いました。
(普通の赤ちゃん製品屋さんで、安く売られていて驚きました)。

 私のちくちくはまだまだ始まったばかり。
これから、敷布団のカバーや授乳用の枕のカバー、それから、
30枚ほどの布オムツもちくちく縫います。
晴れた日ごとに洗っては干した、布オムツ用の生成りの木綿布を、
ちょこちょこ裁断していますが、まだ終わりません。
縫い終わるまで数週間かかりそうですが、なんとか縫い上げたいです。
 コメちゃん、お母さんがオムツ縫い終わるまで、待っててね♪

ワカバハウス

2011年06月30日 | ラオス手仕事・布・道具
 ほんと、暑い、あついですね~。
寝苦しい夜ですが、母Y子さんが、ホームセンターで買ってきてくれた
イグサのござをお布団に敷いているので、背中がひんやりして、
朝日がのぼるまでは、ぐっすり眠れます。
 日本製のイグサのござ、香りもよいし、おすすめです~♪

 今日は、「ワカバハウス」の展示会のご紹介です♪
20年以上前から、タイやラオスの織布を使った素敵なお洋服を全国の有名
百貨店でご紹介されていた、ワカバハウスさん。
去年、今年と、大阪に2店舗お店をオープンされたそうですが、今、ちょうど
名古屋で展示会を開催されています。
 せっかくの機会なので、見に行きたいな~☆

 ちなみに、ワカバハウスさんのご長女さんのお名前は、若葉さん。
若葉さんは、この1月まで青年海外協力隊員(JOCV)として、私が
一年前まで働いていたラオスの一村一品プロジェクトと連携して、
ラオス南部の手工芸が盛んな村の女性たちや、行政の若手ボランティア職員
(地方の県庁は若手を採用する予算がなく、多くの将来公務員になりたい
若者たちがほぼボランティアで働いています)たちと一緒に、現場で汗を流して
働いていました。
たとえぽつりとこぼした村の女性のちょっとした不安の声であろうと、
職員から聞いたうわさ話であろうと、聞き流さずに、必ず丁寧に拾って、私にも
共有してくださった、若葉さん。
 今後も、ラオス南部の村と日本のお客様の架け橋でいらっしゃるでしょうね~☆

 <ラオシルクの世界
 JR名古屋高島屋9階エスカレーター横特設会場
6月29日~7月12日(火曜日)
*必見です!!ラオスの機織り機の展示実演あるそうです~☆ 

追記:ワカバハウスさんの大阪のお店は、ぜひぜひ心斎橋ボアヴァン工藝へ!

MAKPHAOの手作り石鹸

2011年06月20日 | ラオス手仕事・布・道具
 最近、雨が多いですね~。みなさんお元気ですか?
「雨季だからねえ・・・」って、ついつい言ってしまうのですが、
はっとして、「じゃなくって、梅雨だからねえ」と言い直します。
2000年に日本を出て、熱帯のあたりで暮らして11年目。
もちろん、日本に一時帰国もしてましたし、今、日本にいますが、
「梅雨」という言葉は、すぐには出てきません。あはは。

 そうそう、先週ね、アキヨちゃんが作った石鹸が届きました♪
写真がその、アキヨちゃんのブランド「MAKPHAO」の石鹸
かわいいでしょ~☆
手前の右にある石鹸は、アキヨちゃんが自分で藍を育てて、
その藍を醗酵させたインディゴとオリーブで作った石鹸。
きめの細かい泡で顔を洗うと、しっとり、つるつる♪
アキヨちゃんの優しさが伝わりました。
 アキヨちゃん、本当に、ありがとうね~☆

 でね、アキヨちゃんが、今度、展示会を開くんです!
私も、カオニャオさんも以前住んでいた、ラオスの世界遺産の町、
ルアンプラバーンの田舎の村(ナニャーンタイ村というルー族の美しい村)を
拠点として、村の女性たちと一緒に手紡ぎ木綿の織布をつくっています。
今回は、私の元カウンターパートだったウドムサイのウンカムとの
コラボの素敵なタオルも出展されるそうです。
ちなみに、ウンカムは、お客様にも恵まれ、がんばっていますよ~☆
(公務員は辞めずに、二束わらじで、家族と村の女性たちと素敵な布作っています)
温泉でゆるゆる身体を休めて、アキヨちゃんの素敵なラオスの木綿布の
展示会でさらにゆるゆるっとして、素敵な週末を過ごすのも楽しそうですね♪

ラオスの手つむぎ MAKPHAOの綿布展
2011年7月14日(木)~19日(火)
10時~18時(19日は16時まで)
ギャラリープラザ(静岡県三島市本町)

 アキヨちゃ~ん。よいご縁に恵まれますように~。

おばあさんの木綿と板

2006年08月24日 | ラオス手仕事・布・道具
 たまには、いっかな。
前回、残念なこと、書いちゃったし。
ということで、今日は、久々にラオスで出会った
わくわくするものについて、ご紹介します。
 ラオスのことで、わくわくしたいから。

 写真は、一年前に、ラオス北部・サヤブリへ仕事で
行ったときにある村で偶然出会った、80歳を過ぎた
とってもかわいらしいおばあさんのもの。
おばあさんが庭で育てて、ゆっくりゆっくり丁寧に、
日光浴させたり、種をとって、弓で打って、細長く
丸めた、やさしい風合いのある木綿。
それから、何十年使われたのか、きっと、おばあさんで
さえも、もう覚えていらっしゃらない、使い込まれた
味わいのある木綿をころがす板。
 糸を紡ぐ前に、木綿をこの板の上で細長く丸めます。

 この木綿がのっかった板を見つけてしまったとき、
「ひゃ~。美しい~っ」と叫んでしまいました。
いっしょにいたサンパンおばさんや、ウアイチャンの
長女のニットが、「また、ぴえっとが何か見つけて
しまったね。あはは」と、すっかりあきれて笑って
いたのですが、一方、おばあさんは、「そうだよ、
おばあちゃんがず~っと昔から使っているからね」と、
誇らしげに言って下さったこと、今も覚えています。
 おばあさんがとても大切にしている道具でした。

 おばあさんが紡いだ糸を、見せて頂きました。
ほそ~く、ほそ~く、丁寧に紡がれた糸でした。
他の多くの人が紡いだ糸にはない、やさしさというか、
あたたかい風合いが、とても印象的でした。
この写真を見るたびに、おばあさん、今もお元気に
木綿を紡いでいらっしゃるかなあと、想います。

ごみ籠

2005年10月06日 | ラオス手仕事・布・道具
 先日、新しいごみ籠を買いました。
マノ寺近くの刑務所の前で。
受刑者が、刑務所の中で技術訓練を兼ねて作っているそうです。
この40×40サイズで、3,000キップ(35円)。
 他のお店で買ったときよりも安かったので、ちょっぴり嬉しい・・・。

 で、この籠は、竹で編んであるのですが、手持ちの所だけ籐を使っています。
私は、目印にと、持ち手の一方に、水色の紐をくくり付けました。
このごみ籠は、ゴミ回収用に使います。
日本で言う、大きなゴミ袋のような存在です。
こういう天然素材のごみ籠で、ゴミ回収日にそのまま出せるんです。
ゴミの回収は、家の前まで来てくれますので。
 しかも、このごみ籠は返してくれますので、何度も使えます。

 こういう天然素材のごみ籠を利用したゴミ回収制度。
日本でも導入できたらいいなあなんて、私は、思ったりします。
だって、ゴミ袋を毎回買うのは高くつくし、ゴミ袋自体がゴミになる。
でも、このごみ籠だったら、ごみを回収するときに中身が見えるし、
1年近く何度も使えるし、使えなくなってゴミになっても自然に帰るし。
でも、どう考えても、日本では、無理でしょうけどね。
人口もごみの量も極端に少なく、人件費が安い、ラオスだからこそできるのですから。

 ・・・な~んて、ゴミ回収制度のはなしになっちゃいましたが、
本当は、ただたんに、私は、こういう天然素材のごみ籠が好きなだけです。

籐の腰掛

2005年10月03日 | ラオス手仕事・布・道具
 昨夜から、なぜか、体調不良です。
あ~、一日がもったいない・・・。
そんなこと思ったらダメダメ。
ひたすら、汗をかいて寝ました。
 夕食時には、なんとか、復活しました。
 
 「メールチェックをしようっと」。
さきほど、そう思って、私がまず探したのは籐の腰掛。
この腰掛にちょこんと座って、目の前の木箱の上に置いたノートブックで
メールチェックをします。
 今も、その状態で、このブログを書いています。

 私は、この籐の腰掛を、4年以上愛用しています。
ちょこんと座れる、中途半端な高さが好きです。
で、中途半端な高さとは、10センチ強ほど。
地面で体操座りする感覚で座ることができる高さです。
当時、私が働いていたウドムサイで、若い女性スタッフが探してきてくれました。
 「ぴえっとさん、これ好きでしょ?」って。

 この腰掛は、ラオスでは別に珍しいものではありません。
ラオスの農村に行けば、どこにでも見かける腰掛です。
この腰掛にちょこんと座って、縫い物をする、ご近所さんたちとおしゃべりする。
農村では、よく見られる光景ですね。
私も、ウドムサイで働いて頃は、よく村に自分の腰掛を持参しました。
 「ぴえっとの腰掛は、ちょっと低すぎるね」って、皆に笑われましたけど。

 私は、4年以上、毎日のようにこの腰掛に座っています。
なんだか、すっかり、私のお尻にしっくりと馴染んでいます。
しかも、座る部分の籐の肌は、つるつるぴかぴかしています。
私のお尻で、毎日磨かれていますからね・・・。
 この腰掛は、一生、持ち歩きたいモノのひとつです。

木綿の布たち

2005年09月27日 | ラオス手仕事・布・道具
  今日のルアンプラバンは、しとしと雨。
それなのに、今朝、ストックルームに眠っていた藍染の木綿布を、
洗って、外に干してしまいました。
朝は曇っていただけだったので、まあ、大丈夫と思ったのですが。
 結局、半乾きのまま、全部よせてしまいました。

 それにしても、自分でも驚いています。
この5年間、ウドムサイとルアンプラバンで買い集めた布たちの数。
木綿の生成りと藍染の布だけで、100キロ分は余裕にあります。
これでも、少ないほうだと自分は思っていました。
 洗って、干してみて、初めてその多さに気づきました。

 それでも、今まで、これらの布たちをいろんな形で加工しました。
ちくちく布を縫い合わせてシーツや、お布団カバーに仕立てたり、
お洋服、手ぬぐい、風呂敷、鍋つかみ、靴袋、ハンカチとかにしたりと。
最近では、ちくちくシリーズと題して、鍋つかみや雑巾をウアイチャンに
刺し子風にして、縫っていただいていました。
 でも、やっぱり、布たちは、なかなか少なくなりません。

 もちろん、それは、不思議なことではないのです。
だって、私は、気に入った布があると、すぐに買ってしまうからです。
美しい布に出会う、買う、作る、使う、出会う、買う、作る、使う。
・・・と、繰り返し、そんなことをしているのです。
 それが、私にとって日々のわくわくにつながることだから。

 ということで、結局、私は、反省していません・・・。
 

脚付きまな板

2005年09月05日 | ラオス手仕事・布・道具
 こちら、日中はとっても暑かったのですが、
夕方からは、なんとなく秋らしさを感じる風が吹いて、涼しかったです。

 今晩は、久々に、ハンバーグ。
今朝、お肉の行商人から、牛肉の塊を買っちゃいましたので。
で、ハンバーグ作りの最初の段階で活躍してくれるのが、脚付きまな板。
大きな木の切り株でできていて、3本の脚付き。
 この脚付きスタイルが、ルアンプラバンでは一般的です。

 で、私は普段、このまな板を、お肉をミンチにする際に使っています。
タイルの床にズドンと置いて、こちらは、しゃがみこみスタイル。
牛肉の塊を、まな板の上において、大きな包丁を振りかざして・・・。
あちょ~、ちょ~ちょ~ちょ~。
 ・・・とまあ、こんなかんじで、牛肉の塊を、ミンチにします。

 私がこのまな板を入手したのは、3年近く前。
当時ルアンプラバンに派遣されていた、青年海外協力隊員のかなさんが、
日本に帰国する直前に、譲ってくださりました。
「どうしても持って帰りたかったんだけど、重すぎて・・・」。
かなさんのこのまな板とのお別れは、本当に辛そうでした・・・。
 「かなさん。ご安心ください。私が、しっかり使って、大事にしますから」。

 そう誓って、3年。
いつも、大きな包丁で、あちょ~、あちょ~と、叩きつけてしまっていますが、
使ったあとは、亀の子たわしで洗って、手入れをしています。
使い込まれるほどに、また、一段と美しくなっているなあと、私は感じています。
いつか、ラオスを去るとき、持っていこうか、どうしようか。
 ・・・と、最近、よく悩んでいます。

また、ラオスへ

2005年08月29日 | ラオス手仕事・布・道具
 あと、8時間ほどになりました。
豊橋の実家から、セントレア空港へ向かいます。
私にしては珍しく、荷造りは、夜までに完了しています。
 でも、部屋の片付けが、まだ終わっていない・・・。



 とにかく、布が多すぎです・・・。
どうして、あんなに沢山収集してしまったのか。
でも、どうして、まだ買い続けるのか。
しかも、ラオスには、恐ろしいほど沢山の布たちが、
私の帰りを待っている・・・。
あ~、ちょっと反省モード。
今度日本に帰ってきたら、フリマにでも、出そうかな。
 今晩、徹夜覚悟で、片付けます!!

 ゆったりと、有意義に過ごせた、2005年の夏休みも、もう終わりです。
今回も、日本でお世話になった方々、ありがとうございました。
それから、今回、お会いできなかったり、ご連絡できなかった方々。
また、落ち着きましたら、ラオスから連絡します。
ブログは、明日から、9月2日夜まで、お休みします。
また、9月2日の夜に、のぞきに来てくださいね~。
 みなさん、ソークディどぅ(お元気で)。

ラオスの布の服

2005年08月22日 | ラオス手仕事・布・道具
 今日は、日本に一時帰国する以前からわくわくしていた、
「ラオスの布の服」という企画展に、行ってきました。
場所は、豊橋の、ギャラリー濫觴(らんしょう)さん。
陶器、ガラス、染織など、こだわりの作家作品と出会える、
素敵なギャラリーです。
 
 今回の企画展のお洋服は、京都のテキスタイルデザイナーの
柴田由美子さんがデザインされて、仕立てられたものです。
ラオスの手引きシルクの布や、レンテン族の木綿の藍染の布、
フィリピンのパイナップルの繊維でできたピーニャの布。
そういった布たちの特徴をいかして、シンプルでありながらも、
遊び心があって、着心地のよさそうなお洋服に仕上がっていました。 

 「豊橋で、この布たちに、会えるだなんて・・・」。
ラオスの布たちは、ラオスの北部ルアンナムターから、やって来ました。
生みの親は、私のボス・谷由起子さん。
ルアンナムターに住んで、徹頭徹尾の手仕事集団をつくっています。
あっ、手仕事集団っていうと、ちょっと硬い響きがしますね。
 由起子さん曰く、「手仕事のおばちゃん集団」だそうです。

 私が知っているおばちゃんたちが、がしがし織って仕上がった布たちと、
自分の生まれ故郷で再会できたのは、とても感慨深いことでした。
 

 「ラオスの布の服」展
ギャラリー濫觴にて、8月28日(日)まで。
詳しくは、以下のURLをご覧ください。
ラオスの布の服 
 

ピー(おばけ)

2005年07月28日 | ラオス手仕事・布・道具
 暑い日が続くと、海が恋しくなります。
ラオスには海がありませんので、がまん。がまん。

 今日は、ひゃ~っと、気分だけでも涼しくなるように、
ピー(おばけ)をご紹介しちゃいます・・・。

 このピーは、昨日ご紹介した、モン族の人形売りのおばちゃんの作品。
この5月のある日。
ぷらぷらと、カオニャオさんといっしょに、タラート・レーン(夕方マーケット)を
歩いていると、モン族の人形売りのおばちゃんが、いつものように、歩行者天国に
なっている道路に座り込んで、お人形をいっぱい並べて売っていました。
 私たちを見かけると、にこにこ笑顔で、手招き。

 「また、へんなのあるの?」
私たちは、立ち止まって、地面に並べられたお人形を、チェッーク!
すると、この、だらだら長いヒゲをはやした、「デビルマン」というか、
「なんですかマン」(←なつかしい!)みたいな人形を発見。
「なにこれ、やばい・・・」と、言って笑う私たち。
私たちにウケて、嬉しそうなおばちゃんは、一言。
 「ピーだよ」。

 実は、もうひとつ、「なまはげ」みたいな、ピーもありました。
全身真っ黒なのですが、頭にもじゃもじゃのロンゲつき。
日本人であれば誰が見ても、「なまはげ」にしか見えないと、断言できますね。
ああ、モン族と日本人は、やっぱり、何がしかのつながりがあるんだろうなと、
その「なまはげ」風ピー人形を見て、改めて実感しましたね。
 みなさんにも、ご紹介したかったです・・・。

 今、その「なまはげ」風ピーは、カオニャオさんといっしょに、
京都に行っています。
 どうか、そのピーは、戻ってこないでください・・・。

うちのにゃんこ

2005年07月27日 | ラオス手仕事・布・道具
 今日のルアンプラバンは、晴れすぎ。
あつい、あつい、一日でした。
水道水の水が、お湯になっていました。
もちろん、沸騰してはいませんでしたが(←そんなわけない・・・)。
 暑すぎて、温度差アレルギーがなかなか治りません。

 今日は、うちのにゃんこをご紹介します。
ニヒルな顔して、耳が丸くって、しっぽの先がくるりんこ。
しかも、しっぽだけ、ガラガラ模様で、数珠玉を首輪にしています。
昔、15年間、うちで飼っていた、みーちゃんに表情がよく似ていて、
時々目が合うと、なぜか、どきっとします。
 3年ほど前に、ルアンプラバンのモン族マーケットで発見しました。

 で、このにゃんこを売っていた、モン族のおばちゃん。
当時は、ほとんど、ラオス語が話せませんでした。
私が、「えっ?もしかして、これって、ねこ?」って聞くと、
「メーオ、メーオ」と、鳴くふりをして、「ねこなんだよ」ということを、
一所懸命、私に伝えてくれました。
それから、「自分でちくちく縫ったんだよ」ということも、身振り手振りで
表現してくれました。
 なんだか、にゃんこもいいけど、生みの親にも惹かれちゃったワタシ。

 10,000キップ(100円)ぐらいで、譲って頂いてから、3年。
そのモン族の人形売りのおばちゃんは、今では、ラオス語の語彙がかなり増えて、
私と普通にコミュニケーションをとることができるようになりました。
今では、夕方マーケットになったモン族マーケットで、おばちゃんを見かけると、
ついつい立ち止まって、「また、へんなのある?」って、聞いてしまいます。

 作り手とコミュニケーションとりながら買った製品。
いつまでも、大切にしたいものです・・・。

手作りのお布団

2005年07月23日 | ラオス手仕事・布・道具
 今朝は大雨でしたが、午後からは、青空が広がって、いいお天気になりました。

 今朝、早くのこと。
トゥックトゥックが家の前に停車した音が聞こえました。
「あっ、サンパンおばさんだっ!」と、直感。
トゥックトゥックから降りて、大きな肥料袋をかかえてうちに入ってきたのは、
もちろん、笑顔のすてきな、サンパンおばさん。
早朝からトゥックトゥックに乗って、うちに訪ねてくる人は、
彼女ぐらいしかいませんから・・・。
 今日は、お願いしていた、ある天然素材を持って来て下さったのです。

 サンパンおばさんは、メコン川沿いの田舎の村で、お布団を手作りしています。
彼女の村は、かつてはルアンプラバンの町の人々から、「お布団村」と呼ばれるほど、
お布団づくりが盛んなところでした。
でも、タイや中国の工場で作られた、安価なお布団が市場に流通し始めた
7,8年前から、村の人たちは、お布団づくりを止めてしまったそうです。
 今でもお布団を作っているのは、サンパンおばさんと、彼女のいとこぐらい。

 サンパンさんは、伝統的な方法で、お布団を作っています(ご参考までに↓)。
焼畑に植えた在来種の綿花の種を、木製のローラーのような道具を使って落とす。
次に、綿を天日干ししてから、弓のようなもので打って、ふわふわにします。
大きさを木枠で固定して、ふわふわの綿を、押し寿司のように、つめる。
ふわふわの綿を、真ん丸い木の板で、アイロンをかけるように、上から押し付ける。
その後、釣竿のような木の竿に、手紡ぎの木綿を通して、ひょいっ、ひょいっと、
木枠の中の綿の上に、格子状に糸をかけていく(表裏両面)。
 仕上げに、丸い木の板で、綿と上にかけた糸がからむように、押し付けます。

 写真のお布団は、サンパンさんが2年半前に作ってくださったもの。
カバーの生成りの手織布は、ウアイチャンに、ちくちく手縫いしてもらいました。
これ、実は、赤ちゃん用のお布団として、作っていただいたものです。
でも、私は、毎晩、このお布団をかけて、寝ています。
肩から太ももまでしかカバーできませんので、脚があつくならないのです。
 軽くて、あたたかい、このお布団は、暑い日にも、私に快眠を与えてくれます。

台所道具の衝動買い

2005年07月01日 | ラオス手仕事・布・道具
 最近の若い女性の間で、お洋服の買い控えが目立つ一方で、暮らしの日用雑貨、
特に、台所道具を買う傾向が強いというはなしを、近頃よく耳にします。
確かに・・・。
 私も、その傾向がかなり強いかも。

 今朝、(写真の)この二つの台所道具を買っちゃいました。
タラート(市場)の前のかご屋さんで。
ちゃりちゃりエルエー梅子に乗ってそのお店を通り過ぎようとしたときに、
まず、はっと、視野に入ったのが、木べら。

 見つけて→自転車から降りて→木べらを手にとって触って、じーっと見て→
木を削った跡と厚みがたまらなくいいなって思い→店員さんに値段を聞いて→お買い上げ。
この発見から購入までのプロセスに、2分もかからなかったですね。
 これは、ぴえっと流、「呼ばれた的」衝動買いのパターン。

 それから、木べらの隣にぶらさがっていた、麺の水切りざるを発見。
木べらと同じようなプロセスを経て、お買い上げ。
お金を支払おうとしたら、店員さん、びっくりしていました。
「はっ?この二つ買うの?」って。
 はい、買いますって言って、8,000キップ(90円)を払いました。

 これを偶然見ていた、ウアイチャン(昨日のワンチャンのオーナー)。
「またこんなの買って~。本当に麺の水切りに使うの?」。
う~。こんなところで、ウアイチャンと偶然会ってしまうとは・・・。
「そうだよ。前から欲しかったの。こういう新しい手作りの道具ってね、
最近、なかなか見ないからね・・・」と、必死に説明するワタシ。
ウアイチャンは、以前、私が古道具屋さんで、木彫りスプーンとかを
20本ぐらい買っているのを、知っているのです。
 で、ウアイチャンの反応は、「ふ~ん」だって。

 もう、(なるべく)、台所道具の衝動買いをしないようします!