PIAFUL♪

ピアノを愛する私の・・・独断と偏見による
その時々の旬な話題?を気紛れに~♪

さまよう刃

2009-10-04 | book
少年犯罪によって奪われた最愛の娘・・・
犯人は少年法により保護され、遺族には永遠の絶望が残される。

少年法と被害者感情の乖離など社会に対するする問題提起がたちまち話題となり、
少年犯罪の実情と被害者家族の心情を、深く社会に投げかける衝撃作!

『さまよう刃』 著者 : 東野 圭吾

妻を亡くした長峰にとって、娘・絵摩はただ一人の肉親・・・
その最愛の娘が、残虐な犯罪を続ける少年たちによって凌辱され殺された。
失意のどん底に落ちていた長峰は、密告者の電話によって犯人を知ることになる。

“我が国の法律では未成年者に極刑は望めない!” 復讐が何も解決しない虚しい行為だと
分かっていながら、父親は自ら犯人を追う。長峰の絶望は永遠に消えない。
法律を守る。という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。
それぞれが苦悩しながら、事件は衝撃の結末に向けて、加速していく・・・。

胸の内にあるもやもやを文字にしていくと、こんな作品ができあがった。と、東野さんは仰る。
重くて暗い話。光も華もないストーリー。

長峰が警察に宛てた 手紙・・・これ読んだだけでも・・・(ρ_;)
少年犯罪の厳罰化の流れに大いに賛成!
この本読んで・・・極端な話、少年法なんて無くていい!って思った。

光の代わりに闇を、華の代わりに毒を 描くことに徹した作品に仕上げているという 映画・・・
10日公開です。ダイレクト 予告編。。