「人間が生きる意味」 を深く描いた
太宰 治賞作家の原点とも言うべき話題作・・・?
『セイジ』 著者 : 辻内 智貴(単行本)
正直言うと、取っつき悪かった。この作家さんとは相性良くないな~って感じた。
正直言うと、最後まで その感は拭えなかった。ストーリー的にも。でもね・・・
“セイジ” という青年の生き方、考え方(おそらく著者の代弁であるのだろう)には、
深く共感するものがあった。
ある意味 鈍感だからやっていける人間だからこそ、社会というものが成り立つ。
でも、ものごとが みえすぎる、わかりすぎる、感じすぎてしまう人間だっている。
純粋すぎて不器用。だからこそ、鈍感な者には見えないキレイなもの、ウツクシイ
ものが見えてくる。“陸の魚”・・・この人間社会で上手くやっていけない性質。
“人間は一体何の為に生きてるんでしょうね?” そんな問いかけに・・・
“人間はよ、多かれ少なかれ、カナシイ思いをする為に生きてるんじゃねえのか”
“カナシクなるほどに、色んな事に気がつき、色んな事が見えてくる。
もしかしたら、人間は、星を目にするために生まれてきたんじゃないのかな”・・・
道端の石ころ一個にだって優しくて、敏感で、傷つきやすくて、他人の哀しみも
自分のものとするような、そして人と交わる事に苦しみ、苦しみながら愛し・・・。
そんな “セイジ” に魅かれる。
大切な人が苦しんでいる時・・・
言葉の無力さ、観念の心細さ、学問というものの頼りなさを感じる・・・。
取っつき悪かったこの本の “良さ”・・・上手く伝えられません。が、
“生きる” ということ・・・見つめ直すキッカケになるかもしれない本でした。
太宰 治賞作家の原点とも言うべき話題作・・・?
『セイジ』 著者 : 辻内 智貴(単行本)
正直言うと、取っつき悪かった。この作家さんとは相性良くないな~って感じた。
正直言うと、最後まで その感は拭えなかった。ストーリー的にも。でもね・・・
“セイジ” という青年の生き方、考え方(おそらく著者の代弁であるのだろう)には、
深く共感するものがあった。
ある意味 鈍感だからやっていける人間だからこそ、社会というものが成り立つ。
でも、ものごとが みえすぎる、わかりすぎる、感じすぎてしまう人間だっている。
純粋すぎて不器用。だからこそ、鈍感な者には見えないキレイなもの、ウツクシイ
ものが見えてくる。“陸の魚”・・・この人間社会で上手くやっていけない性質。
“人間は一体何の為に生きてるんでしょうね?” そんな問いかけに・・・
“人間はよ、多かれ少なかれ、カナシイ思いをする為に生きてるんじゃねえのか”
“カナシクなるほどに、色んな事に気がつき、色んな事が見えてくる。
もしかしたら、人間は、星を目にするために生まれてきたんじゃないのかな”・・・
道端の石ころ一個にだって優しくて、敏感で、傷つきやすくて、他人の哀しみも
自分のものとするような、そして人と交わる事に苦しみ、苦しみながら愛し・・・。
そんな “セイジ” に魅かれる。
大切な人が苦しんでいる時・・・
言葉の無力さ、観念の心細さ、学問というものの頼りなさを感じる・・・。
取っつき悪かったこの本の “良さ”・・・上手く伝えられません。が、
“生きる” ということ・・・見つめ直すキッカケになるかもしれない本でした。