映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

『インセプション ~Inception~』

2010年08月02日 | 映画~あ~
2010年 アメリカ映画

もう3ヶ月近くも更新していなかったんですね、あたくし。映画はDVDも含めて週に1本は見ているのですが、感想の更新って意外に時間がかかってしまいなんだか放ったらかしのままです。

そんなことは置いておいて、最新作『インセプション』です。日本でも7月下旬から公開されているようですね。先に見にいっていた友人たちから「話が複雑で途中でわからなくなるけど、面白い」とある種絶賛に近い感想を聞いていたので楽しみにしておりました。

まず、本当に複雑!さらに英語難しい…もう2重苦です。始めの5分ですでに迷子になりました。何とか必死についていったつもりですが、完全に話を理解したという自信がありません。

それでも面白いです。まず映像が面白い。前回感想を書いた『アバター』でも映像がすばらしいと書きましたが、『アバター』の場合は想像世界、アニメの延長みたいな感じだったのに比べ、『インセプション』の映像はもっと現実に近いです。いや、夢の中なんですけど…(すでにこんがらがってきた)。映像に遊び心と大胆さがあって、実際には起こりえないことばかりなのですが、「えー、これ思いっきりCGだし興ざめ!」ということが無いのです。

話の内容に関しては、アタクシ自身が100%理解しきっていないので割愛させてください。こんなんで「映画の感想」と言ってはいけないというのは重々承知でございますが…だって、アタクシのブログだし(えへっ)。自分なりの感想ということで書かせていただきます(いい逃げ道だわ)。

この映画のすばらしさは映像のみではなく、キャストがすばらしい!主演のディカプリオはもちろんよいです。実は彼の主演というと、『シャッター・アイランド』も見にいったのですが、こちらも面白かったです。ただどちらも同じに見えます、ディカプリオ。役者にはいろんな種類があって、役柄によって全く別人になってしまう人、それからどんな役を演じてもその人らしさを失わない人。ディカプリオは後者だと思います。良くも悪くも、どんな役を演じてもディカプリオ。トム・クルーズってそうですよね。その映画に出ても、トムのまま。主演級の俳優にはこういうタイプ、意外に多いような気がします。でも、うまいんです。ディカプリオには、いつかオスカー獲ってほしい。

そして、謙。謙はいい仕事します。安心のブランドです。前にも何かの感想のときに書いたような気がしますが、テレビドラマシリーズ『鍵師』の時からあの眼光の鋭さがテレビの許容範囲を超えているのではないか、と勝手にドキドキしていたアタクシとしては、大画面の中の謙のほうが安心してみていられます。そして当然ですが、ほかの役者に負けないあの存在感といったら!画面からでもあの存在感を放つのですから、実際間近で見たらアタクシ倒れるんじゃないかと思います。嫁(南果歩)とか、日常生活に支障は無いのかと思うほどです。

日本ではディカプリオをメインとしてPRが行われていると思いますが(いやたぶん何処でもそうですが)、この映画は主要人物が複数いてその誰にも個性があり、お互いぶつかり合うことなく引き出しあっています。やたらキャストだけ豪華でも、個性のぶつかり合いでお互いのよさを消耗してしまうだけの作品って実は多く、興行的にも失敗するケースが多いように見受けられますが、『インセプション』は話の内容、映像のみならず、俳優たちが負けていないのが印象的です。

驚いたのは紅一点のエレン・ページ。『ジュノ』で注目されて(その前の『Xメン』は未見。興味が無いから)、今年の春に公開された『ローラーガールズ・ダイアリー』(こちらも未見。見なければ!)とかコメディーのイメージがものすごく強かったのですが、『インセプション』での彼女の「賢い学生さん」という役柄が意外にもぴったりで、学生の初々しさを残し、この年代の女性の細かな心の動きなど、映画の本筋には関係ないけれど所々で面白みを持たせる演技は拍手物です。

一番印象に残ったのは、ジョセフ・ゴードン=レヴィッド。この俳優、全然知りませんでした。いや、彼の映画は見たことがあったようなのですが、俳優として印象に残っていなかったというか。彼の主演作である『500日のサマー』も見ているのに、私の意識はすべて、共演のズーイー・デシャネルに持っていかれていたようで。この彼がすばらしくよかったのです。見た目から「アジア系?」と思ったのですが、ウィキを調べてみるとそうではなさそうですね。
ほかのよい意味でアクの強い俳優たちに囲まれながらも、彼の存在感は際立っていました。今回の作品が彼の出世作になりそうですね。

エンディングも含みを持たせる終わらせ方で、観客に考えさせる、余韻を持たせる演出でよかったです。

そうそう、今ウィキで主演俳優をチェックしていたのですが、トム・べレンジャー画出ていたのですね!ええ、すぐに「ああ、あの人が!」と一致しましたが、実はその人を映画の中で見たとき、「どこかで観たことあるけど誰だっけ?マーチン・シーン?んンン、でも何かが違うような…」と消化しきれていなかったのです。そう、トム!トムだったのね!!!


おすすめ度:☆☆☆☆★
(あたくしが日本語字幕で見ていたら5つ星だったような気がします。そう、原因はあたくしです。)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
インセプション (toto)
2010-08-02 14:10:44
 管理人さん

素晴らしい映画だという事が伝わって来ましたよ(^^)b
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☆totoさま☆ (おゆり)
2010-08-04 17:22:57
なんとお優しいお言葉!totoさま、ありがとうございます。話についていけなくとも(情けないですけど・涙)映像で楽しめるというのも映画の魅力の一つだなぁ、と感じました。
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