映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「デンジャラス・ビューティー」

2007年09月29日 | 映画~た~
サンドラ・ブロック主演のコメディー。

これまでも『あなたが寝てる間に』『評決の瞬間』とかサンドラの映画は見たことがあったし、いい映画だったんだけど、なんとなくサンドラに苦手意識を持っていたアタクシ。この映画を観て、サンドラの魅力にはまりました。

とにかくサンドラは演技が上手い。いわゆるコメディー女優って、全身からどこと無く「幸せオーラ」を放って、「ほらあたしってこんなサバけた役もできるのよ。女優だから」という鼻持ちのなさを感じることがあるのだけど、この人はそういう雰囲気を微塵も出さない。女優として今後、役が限定されるのでは?と心配されるようなキッツイ顔芸もしている。

まず主役のキャラ設定が絶妙。女性的要素を見事に排除したFBI捜査官である彼女の日常が描かれている前半と、ミス・アメリカに潜入する煌びやかな後半。前半の映画を見ていると、これが彼女の素なんだろう・・・と思えてしまうほど。仕事で失敗をして部屋に戻り、ストレス解消のためにサンドバッグを殴るシーン・散らかった部屋で足元の荷物につまずくシーン・冷凍食品をレンジで温めるシーンに全く演技を感じさせない。


変身後、ここでは「さすが女優」観を見事に披露。


周りを固めるキャストがしっかりしているので、このコメディーが締まります。
マイケル・ケインのおねえキャラは素敵。恋人役のベンジャミン・ブラッドの魅力も存分に楽しめる映画です。

映画の内容は、コメディーなのでありえない部分はもちろん満載ですが、正直そんなことはどうでもよい。これはサンドラのはまり役。

頭が良く、ユーモアがあって独立心旺盛な女性。美容に気を配るような女性を「バカ」と見下し、独自の路線をひた走る。・・・がその見識もミスに出場する女性達と接することで変わっていく。

とにかく主役のグレイシー(サンドラ)のキャラが上手く作りこまれ、しっかりとした人物像が描かれているからこそ、このコメディーの面白さが増しています。



お薦め度:★★★★☆


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