昨年末のクリスマスの時期に発生した米国航空機爆破テロ未遂事件について、ホワイト・ハウスのレビューが発表されました。その中で、情報機関が点と点を結びつけることに失敗した(failure to "connect the dots")と指摘されています。
"connect the dots"の重要性は、9.11テロ後も強調され、情報機関の大幅な再編の指針となりましたが、今回は、9.11テロの時のような情報共有の失敗というよりも、つかんでいたテロ関連情報を分析することに失敗したことに問題がある、とレビューは指摘しています。
対テロ・インテリジェンスにおける分析の重要性については、北岡元氏の『インテリジェンスの歴史(慶應義塾出版会)』でも指摘されています。また、日本におけるインテリジェンスの課題についてのより一般的な議論は、2006年に北岡氏らとの共同作業で発表した「日本のインテリジェンス体制-変革へのロードマップ」、拙稿「日本におけるテロ対策の展開」若田部昌澄編『日本の危機管理力』を参照ください。
http://research.php.co.jp/research/foreign_policy/policy/post_14.php
http://research.php.co.jp/research/risk_management/policy/post_5.php
鳩山政権発足後、インテリジェンス強化は全く話題にならなくなりましたが、重要課題として取り上げるよう促したいところです。

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"connect the dots"の重要性は、9.11テロ後も強調され、情報機関の大幅な再編の指針となりましたが、今回は、9.11テロの時のような情報共有の失敗というよりも、つかんでいたテロ関連情報を分析することに失敗したことに問題がある、とレビューは指摘しています。
対テロ・インテリジェンスにおける分析の重要性については、北岡元氏の『インテリジェンスの歴史(慶應義塾出版会)』でも指摘されています。また、日本におけるインテリジェンスの課題についてのより一般的な議論は、2006年に北岡氏らとの共同作業で発表した「日本のインテリジェンス体制-変革へのロードマップ」、拙稿「日本におけるテロ対策の展開」若田部昌澄編『日本の危機管理力』を参照ください。
http://research.php.co.jp/research/foreign_policy/policy/post_14.php
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