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Petrol Bug's
――――― THE SUNBEAM FROM THE FAR EAST ―――――
 



…よりによって大暑だという。このところ日が暮れても30℃前後とはどういうことだ。旧車鉄ヘッド(ノンオイル)にはツライ季節だが…。そうも言ってられないので意を決して、とりあえず一度20km弱離れた自宅付近ガレージまで帰宅してみることにした。



結論から言うと、大きな問題はなく帰宅できました。最悪なことに給料日繰り上げの24日金曜日で道が混んでいた為、不慣れな操作で途中エンストやギア鳴りを余儀なくされたものの、目立ったトラブルはクラッチワイヤーののび(或いはクラッチプレートの熱膨張?)くらいであった。なにぶん交通量の多さといつ抱きつくかという不安に必死だったので、乗り心地をじっくり味わうには至らなかったが…やれやれ。

到着して各部をチェック。落とし物はなさそう。バルブは…排気側にややベリリウムの粉が見受けられる。加えてバルブステムに焼きが入って青紫に変色した金属痕が…。大丈夫かなあ?これ?オープンバルブは逐一様子が見れてしまう為、不安だ。走行中に目立って違和感はなかったが…。アタリがつくまでは、ちょこちょこ涼しいときを選んで走る他あるまい。しばらくは夜の羽田近辺を流して様子を見つつ、徐々に信頼性を増していきましょうかね…。

あ、今更ですが超適当な英語タイトルについては不問に付すように。
 

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さて…日暮れを待って今日こそ再試乗です。…どこからどうみてもかっこいい。



さらっと学校周辺を流したところ、会心のコンディションであった。クラッチの切れ、ギアの入り、エンジンの回り、あらゆる面において『今日のところは』完璧です。今までの試乗では何かしら「…ん?」と思う部分があったものだが、今回ばかりは素晴らしいのひと言。休日の夕方でクルマ通りも少なく、操作系に慣れてきたこともあり、かなり満足の行く試乗が出来ました。もうこの足で20km先の家まで帰っちゃおっかな~と調子に乗るも、やっぱりまだ信じきれないので日和ってコマンドで帰宅。

明日は…気が進まないけど炎天下試乗を敢行してみるか…。校長にも乗ってみてもらいたいしな…。
 

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こう暑くては試乗する気も起きぬ…。などと思っていたら、むしろ試乗させてもらえなかった。金曜に一度試乗して、ある程度走るとクラッチの切れが悪くなることから、コルクプレートを再研磨。ついでに貼ってなかったデカールも貼ってビシッとする。よしよしこれで切れは改善するだろうと試乗に乗り出したのだが…。



クラッチを切ると何か当たっている音がする。…何だ?またハウジングがケースに干渉しているのか?いや…でもあれは改善したはずだし…。気持ちが悪いのでさっき閉じたばかりのプライマリーケースをバラす。こういうとき、マイナスネジの多さには本当に閉口します。…果たして、原因はスラストプラグとハウジングの干渉であった。



クラッチプレートのリフトを水平に保つこのプラグだが、実態はイモネジの先端に窪みがあり、そこにコルクあるいは摩擦と熱に強い某かの素材でできた円筒形の部品が収まり、クラッチプレートをある程度の場所でストップさせるものだ。…で、今回に関して言えばその円筒形のパーツの高さが足りず、ハウジングがイモネジ自体に干渉していたものと思われる。つまり、コルクプレートを薄くした分ハウジングに対してプレートが沈み、それに合わせてスラストプラグは締め込まねばならなかったわけだが、その締め込みによってスラストプラグのイモネジ側のみがハウジングのエッジに干渉していた…ということです。…この説明で事が分かるのはほぼサンビームオーナーのみでしょうけども。何はともあれ、イモネジとそこにはまる円筒形パーツの間にワッシャーを数枚かませることで円筒を底上げし、干渉を免れることとした。やれやれ。

よし今度こそ、と勇んで試乗しようとすると…。今度は発進時半クラにするとコカカッと異音がします。…勘弁して欲しい。異音の出所が今一つ判然とせず、一旦はチェーンがガードに干渉しているのかと位置合わせを行ったりしたのだが…。どうもヘッドまわりから干渉音がする。………ええ~。バルブじゃねえだろうな…とサイクルスタンドをたてて1速に入れ、回してみると異音はしない。しかしリアブレーキを掛けながら半クラで回すと異音がする。2速で同様の実験をしても鳴らない。…???どういうことだ?

要はシフトレバーで決まる1速の位置が今一つなのではないか、と。レバー位置はタンクについている金具で決まるのだが、各速の溝にはある程度のクリアランスがある。試しに1速の溝の中でもレバーを完全に押し下げた状態で半クラ+リアブレーキを実行してみると異音はしない。次に1速の溝の中でレバーを目一杯引き上げた状態で試してみると…。異音発生。上下に3mmほどある遊びの中で、ギアが干渉する場所があるのだ。つまり異音の正体は、ギアの干渉音と、ギアの干渉によりレバーが位置決めプレートの中でカコンカコン当たる音であった。



金曜の試乗の際に3速への入りがイマイチだったことから、シフトレバーの第一間接部分のボルトナットを緩めにしておいたのだが…。これがどうも災いしているようだ。この第一関節部分、横長楕円の穴が空けてあり、ここを締めすぎていると楕円の中でボルトがスライドせず、3速への入りが悪いのだろうと判断してややゆるめ、左右にスライドするように組んであった。しかしここが自由に動くと、今度はレバーによるギアの位置決めが不確かになり、現状のように1速の遊び内でギアの干渉する部分を生んでしまうらしい。…結局間をとって楕円の真ん中で第一関節を固定。各速にわたってギアの干渉がないかをチェック。…一応干渉してなさそうな手応えを得る。第一関節の楕円穴はそこでスライドするように、ということではなく、ギアが干渉しないベストな位置を探って固定する為の振り幅としてそうなっている、ということか…?

…いずれにせよ、こんなことを再三繰り返していたら、今日はついに試乗できませんでした。……順繰りに新鮮なトラブルを小出しにして楽しませてくれるこの車両が、正直スクラップにしてしまいたいくらい愛おしいです。
 

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―――最高の英車に巡り会う為には、その不安が尽きるまで乗り続けるしかない。



…というね。以前コマンドをレストアした際に痛感したものだが、改めて同様の状況に遭遇すると…。気がすすまねえ~…。とは言え、乗らないことにははじまらないので、平日仕事の合間を縫って試乗したりしていた。調子はいいにはいいが…。ひとまわりした後、学校へ戻って各部をチェック。すると排気側タペットの位置が横方向にズレている。現状ロッカーを固定するボルトの入る4つ穴を拡大して横方向の位置合わせをしていたのだが、プッシュロッドチューブが嵌まる穴については未加工。多少しなるし平気かなと思っていたのだが、やっぱりズレるのかな…とロッカーボックスを再び取り外す。件の穴を拡大しようとしたのだが…おや?ロッカーアームがスラスト方向に動きます。……最低なことにアームを固定するナットが緩んでいただけでした。きちんと締め忘れた。

せっかく取り外したので一度ロッカーボックスを解体し、ちょっとスプリングが干渉する部分を削って整形。プッシュロッドチューブ穴もアジャスタブルリーマーで少し拡大し、無理なく位置合わせができるようにしておいた。アルミだと案外簡単に削れるものです。さらに手持ちの予備ロッカーボックスと改めて比較。各穴の位置がかなりランダムです。これ…穴開けは現物合わせでやってたんじゃないだろうか?そうだとするとロッカーの載せ替え及びヘッドの載せ替えによって、作用角諸々の再調整が必要になるのも頷ける。…まあいずれにせよ、ロッカーボックスとアームの当たり位置はより改善されました。各部を入念にグリスアップし、位置を合わせてロッカーボックスを固定。アームを固定するナットもしっかり締め、タペット調整。タンクを載せて、エンジン始動。……うん、よさそうですね。

次回こそ、ちょっと試乗の距離を伸ばすか…。JAFの会員証を忘れないようにしよう。

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………もう何も言うな。



バラしていたエンジンを再度組み上げ始動。相変わらず始動性はすこぶるよい。乗りたくないなあ…と重い気持ちを引きずりつつも、乗らないことには話が前に進まないので試乗いたしました。止まると厄介なので学校周辺の裏道をぐるぐると。ダダダ、と歯切れの良い快音を響かせながら、はぜる、曲がる、のびる。クラッチの切れもギアの入りもハンドリングも、正直バルブまわりの心配事がなければ有頂天になってしまいそうなほど心地よい。トルクフルで回転がのび、何よりよく曲がる。細かな裏道がまったく苦にならないどころか、もっと走ってやるぜという気にさせるのだ。都合上2速まででうろうろしたが、それでもサンビームの素晴らしさを体感するには十分だった。ひと通り走ったところで早めに帰還。バルブをチェックするが…目立って不具合はない様子…。そこで本サンビームレストア最大の功労者のひとりであるUさんに乗ってもらうことに。…というよりもロシアン試乗と称して無理やり乗せたに近いんですが。Uさんは数々の戦後・戦前車の困難に生徒に代わって立ち向かってきただけあり、慣れた手つきで飛び出していった。

が…。なかなか帰ってきません。半ば諦めつつも、ハラハラ待っていたら15分ほどして無事戻ってきました。やれやれ…。インプレッションは良好。途中クラッチの切れが悪くなったというが、それについては手元ワイヤーのアジャスターをねじって解決。曰く、ぜんぜん大丈夫だよ、と。異音もしないし、不安もなかったらしい。熱を持ったバルブガイドをチェックすると、ややステムにかすり傷が見受けられるが、クリアランス自体はちゃんと目視できる。そうか…。こうなってくると徐々に試乗で時間と距離を伸ばして実地で信頼性を獲得していくしかないか…。と、ここでついに校長が試乗に乗り出す…はずだったのだが…。キックをしてもエンジンがかかりません。…ん?……果たして今度はスロットルが張り付いていました。………順繰りにあらゆる箇所で抱きつくつもりらしいな。



…とはいってもまあ、英車(AMAL)にとってキャブの張り付きなんざ日常茶飯事の部類だ。早速キャブをバラして当たり面をペーパーがけ。抵抗のないところまで持っていきます。このキャブはS工機でレストアしてもらったのだが、スロットルバルブの精度が出過ぎたのか熱で歪んだところで抵抗になったのでしょう。276はピストンの左右が大きくカットされているので、その末端がどうしても広がるようですね…。ペーパーがけの後はオートソルでぴかぴかの鏡面仕上げにしてくれたわ。

いずれにせよ…次回はもうちょっと長く試乗して様子を見ることになりそうです。ヒリヒリするなあ。
 

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タペットの作用角については排気側のロッカーボックスが固定されるスタッドとの間にあるワッシャーを減らすことでとりあえず対処したものの…。排気側タペットのステム頭への当たり位置が、今度は車体中心に対してドライブ側へ1mm弱ズレているのが気にかかる。前後の位置合わせはロッカーの高さを変えて対処できるが、これについてはどうしようもない。…よって、あまり気は進みませんが、ロッカーボックスを固定する4本のボルトが入る穴をそれぞれ1mm程度拡大。ボルト締め付け時に、ロッカーボックス前方をぐっとドライブ側へズラし、そのままボルトで位置を固定することで対処した。…実に乱暴です。エンジンの振動でズレたりしないといいが…。

…さて、もうこれで一度組んでしまうので、吸排気のバルブをもう一度ペーパーで研磨。ベリリウム痕をなるべく削り取る。





その後抱きついた排気側についてはハーレー用のリーマーを通してクリアランスを拡大。排気側のステム径はペーパーがけによっておよそ9.333mm(非真円/最大誤差16/1000mm)となり、それに対してリーマーが9.55mmだから…計算上0.22のクリアランスに。……不安だ。しかしまあ、作用角の話はさておいたとしても、バルブの頭にタペットが当たったエグレができていたところを見ると、ややバルブがかじっていて動きが渋くなっていた為、過大な力がかかり凹んだ…と取れなくもないので、まあやってみる価値はあるでしょう。



これに対して吸気側は大体0.1mm程度のクリアランスだと思われる。抱きつきはしていなかったが、かじった後もあったので吸気側についてもホーニング+ステム研摩しておいた。こちらは常時ガソリンで冷やされるので排気側ほどクリアランスはいるまい。



……だましだましの箇所がほとんどだが、とりあえず再度組み直す。少なくとも排気側の作用角とクリアランスは、これ以上のものはないはず…だ?とにかくあとは実際にエンジン始動させて、熱をかけて走ってみるしかあるまい…。どうかバルブがピストンにヒットしたりしませんように…。
 

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何というかまあ…いろいろと難しいところに入り込んでしまいましたサンビーム迷宮。とりあえずガイド穴をフレックスホーンで軽くホーニングし、べったりとベリリウムのこびりついた排気バルブをボール盤でくわえてペーパーがけ。…ペーパー掛けでは完全に取れません。えええ…これまたステム研摩すんの…?バラした後ガイドとステムのクリアランスも計算してみるが…排気側はすでに0.16以上あります。こっから拡大すんのか…。試しにコンロでしばらく熱した後ガタを見るが…まだちゃんとある。コンロ程度ではエンジン燃焼で持つ熱に遠く及ばないのか…?などなど。

その後紆余曲折ありつつ、至った結論としてはやっぱりまず作用角、というか排気側のバルブへのタペットの当たり所を何とかするのが先決だろう、と。要は幾らクリアランスをとっても、結局ここの当たり所が端に偏っていれば、斜めに刺さっているバルブに対して垂直方向へ余分な力がかかるわけであり、結果ステムが押されながらフレ、ガイドの入り口付近と出口付近で抱きつくというのは変わらないというか、むしろクリアランスが過大であれば余計にそうなる気がする。しかし、作用角についてはひとしきりロッカーボックスを上げたり下げたりした揚げ句位置決めを行ったんだがなあ…(参照)もうロッカーボックスを加工するか、いっそヘッドまでそっくり別のものを移植するとか……?



とりあえずロッカーボックスを加工するにしても現状からどれだけどういう方向にずらせばいいのかも分からないため、もう一度組み直して作用角とタペットの当たり所を再チェック。幾度かスペーサーを変えてみても、以前と同じ結果がでるばかりだ。…とここで、N講師からの提案が。そもそもこのロッカーボックスはヘッドを止める特殊ボルトの頭の座面で位置が決まるのだが、この頭の座面がエンジン前方の2本とエンジン後方の2本で水平が出ておらず、前方の方が1mm前後低いというのは先に記した通りだ。そこでここにはさむスペーサーは前方の方が1mmほど厚いものを使用していたのだが…。試しにこれなしで組んでみたらちょうどいいのではないか、と。



若干とは言え歪んで組まれることに抵抗を覚えないでもないが、これでどうにかなるならどうにかしたい。前後のスペーサーの厚みを均等にして試してみる。2.3mmのスペーサーで組んだ(つまり抱きつきが起こったセッティングに比べて、排気側のみ0.7mmほど下がった状態)ところ…





あれ。何か排気側のタペット当たり位置に改善が見られるような…。0.7mm排気側を下げた効果を比較すると以下のようになります。



ええ~?あの前後の段差はもとからそういう設計になってるということ…か?そんなロッカーをひずませてつけるようなマネするかなあ…?

さて…これ……どうしていきましょうかね…。
 

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…察しろ。



…とは言っても説明せねばなるまい。ここでこうしてトラブルを面白おかしく紹介することが、かろうじて精神の安定に貢献していることは否めないからである。つまり。……今度はバルブが抱きつきましたよ、と。うへえ…すごく途中でバルブが止まってるう。



今日はピストンとシリンダーを組み直して試乗していた。白煙も無事止まり、ギアの入りやクラッチの切れもまあ良さげな感じで、2度ほど学校周辺をぐるりとまわり、うん、これはなかなかいいんじゃないかな?なんて思っていた。そこでハーレークラス兼珍車クラス講師のNさんにも試乗してもらったのだが…。



…全然帰ってきません。そして案の定トラブルであった。いくらも走らぬうちに圧縮が抜けてるなと感じたところで抱きついた、と。………まあ、来るべきときが来たとでもいいましょうか。このまますんなり卒業とはいかない気はしていたよ。というわけでバラします。タンクを降ろしている途中で「カン!」という音と共に張り付いたバルブがやや戻る。…あ、この音、試乗中に聴いたな。あの時一度張り付いて、すぐに復帰したのだなあと悟った。



抱きついたのは排気側のバルブです。





バルブステム車体前方の上部、車体後方の下部がそれぞれ抱きついていた様子。ステムにがっつりベリリウム痕がついている。吸気側もチェックしたところ、抱きつきまでは行かぬものの、同様の箇所にベリリウム痕が…。確かにヘッドの熱は尋常じゃなく、冷間時でコンマ1近くあったクリアランスも一回り走れば詰まっている始末…。とりあえずガイド穴はガビガビになってしまったし、もう少しクリアランスはとらねばならぬのか…?そしてもう一つ気になる問題は…



排気側のタペット当たり面がかなり内側で、バルブをこじっているなあ、と。………これについては、以前ロッカーボックスの位置決めで再三作用角の調整を行ったが…やはりだめなのか……?

その後ああでもないこうでもないと協議するものの、一向に解決策は見つからず。とりあえずガイドの穴を少し拡大してバリを取り、クリアランスがも少し広がった状態でもう一度確認するしかないのかなあ、と。クリアランスを広げてダメなら……作用角についてもっと厳密に考える…とか。その場合、ロッカーボックスをどうするかとか、ロッカーアーム伸ばすか…とか大事になりそうな予感……。



シリンダーとピストンについては…確認したところ良さそうではある。あと、新たに製作したバルブスプリングコンプレッサーも非常にいい仕事をしてくれた。



だが………つうか何?このサンビームまともに走るようになるの?オレは前世で悪いことでもしたの?
 

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再度内燃機屋へと旅立っていたピストンとシリンダーが戻って参りました。ピストンについては今回抱きついたNOS(+40)と元々入っていたピストン(同じく+40だが、経年摩耗によってか?そもそもどちらかのサイズが間違っているのか?NOSと比べると9/100ほど小さかったらしい)を渡して、よりよさげな方にオイル溝切りとガジオンピンの入る穴のボーリングも行ってもらう。ピン穴はもちろん加熱して入らないほどではなかったが、共にややタイトはタイト。内燃機屋曰く、ピンは加熱せずとも指で圧入できるくらいがいいらしい。結果、使用するのは元々入っていたピストン。クリアランスはピストンの形状が上下同径なのを考慮しておよそ14。…これで足りないってことはないよね?



…やや狭いのではないかとの疑いがあったリング溝については、溝側を加工すると大変なのでリング側を片面のみ(組むときに上になる方)定盤とペーパーで研磨。溝に入ったときに大体4/100くらいのクリアランスができるようにしました。オイルリングのみは、研磨せずともクリアランスが十分だった。基本的にはめてみてするする抵抗なく回るようであればいいはずではあるのだが…。



モノができてくれば組むのは早いです。戦前単気筒の美点ですね。交換によりオイル漏れも止まったコックを開いてクランキング。しばらくするとちゃんとオイルは戻ってきているようです。



…で、エンジン始動。一応白煙は吹いていないし、特に異音や圧縮漏れもなさそうだが…。あとは乗ってみないことには何とも。鉄ヘッドかつヘッドはノーオイルなので、本当に尋常じゃなく熱を持つからなあ…。精神的にあと1度抱きつくくらいのことは耐えられるよう準備しているが…。ちゃんと走れますように。
 

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