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Petrol Bug's
――――― THE SUNBEAM FROM THE FAR EAST ―――――
 



手順があちこち前後しますが、エンジン関係が部品待ちその他で止まっているのでクラッチフリクションプレートのコルク交換に手を出します。フリクションプレートは全部で3枚。うち、2枚は再使用に耐えうると判断。残る1枚は圧搾コルクが使ってあったため(本来は1枚コルクの打ち抜きを使う)ぼろぼろになりはじめていたので交換決定。あとはクラッチハウジング側に入っているコルクもややへたっていたので交換します。ここがいちばん力がかかるらしいし。下写真に並ぶ円盤のうち、右2枚はコルクを圧縮する治具。借りてきた。ありがとうございます。



コルクをぐらぐら煮る。ちょいちょい箸でつつきながら、水分が染みるのを待つ。…およそバイクのレストアとは思えない風景で、ちびちびと熱燗でもやりたくなる作業だ。コルクの色が濃いめの茶に変わり水分が染みたなと思ったら、ひとつ摘み上げて指で潰してみます。柔らかくなっているようだったらOK。アルデンテで。



いい感じの出汁が出ました。まあ、使い道はないんですけども。クラッチに使うコルク、昔は側面にニカワが塗ってあったそうですけども(補強?)それもこういう風に煮たんでしょうかね?どうなんだろう?



あとはプレートにコルクを押し込んでゆくだけです。あまり無理にやると割れたり欠けたりするので注意。入りづらい場合はもうしばらく水につけるのが吉。1枚のプレートに必要なコルクの数は44個ですが、多少多めに煮ておいても良いかも知れません。割れたり欠けたりせずとも…



以下の写真のように、1枚打ち抜きだと思っていたのに、実はちょっとだけズルして接着剤でツギハギになっていた…などという残念な事実が発覚する恐れもあります。英国人め…。まあ、44個のうち1つや2つ欠けたり割れたりしていても大勢に影響ないとは思いますが。あ、ちなみにコルクの大きさは直径1/2"、高さ15mm。対して穴側は1/2"より少し小さい。たぶん32分のいくつとか?



コルクをはめ終えたらばそれをプレーンプレート2枚で挟み、さらに前述の治具で挟む。…いよいよもって料理のようになってきました。まるでハンバーガーか漬物だな。



…で、そのクラッチバーガーをバイスにくわえて1日放置すれば出来上がり。要は円筒形のコルクを圧縮して鼓型に変形させて、プレートの穴から抜けるのを防ぐのと同時に面も出す、という作業かと。圧縮の程度は元々入っていたフリクションプレートに習い、7mmに。元のコルクが15mmだから半分以下に潰されることになります。



あとはクラッチハウジングのコルクも交換せねばなるまいが…。残念品質のコルクがあったために数が足りなくなってしまった。どこか打ち抜きをやってくれるコルク屋を探すか…。別段サンビーム独自の方式でもないのでネットを探せば既製品がありそうなものだが、意外に見つからない。みんなプレートごと変えてしまうのだろうか?まあ、見つけて取り寄せてもまた残念品質だと…ちょっとなあ…。写真右下のコルクの煮汁がえらいことになっています。
 

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あけましておめでとうございます。

1923 Sprinter







1934 Model 95R







1935 Model 95L







1930 V Twin 1000cc



今年は乗るぞ、と。
 

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