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Petrol Bug's
――――― THE SUNBEAM FROM THE FAR EAST ―――――
 



S工機謹製特殊工具。リアハブとドラムを繋ぐスクエアボルトを快適に回すために製作してもらいました。後輪を外そうとするとハブを一度ドラムから外さねばならず。結構ちょくちょく外したりする場所だと思うんだけど、何故か特殊ボルトで留めてあって大変面倒なのです。





大体こんな仕様での発注でしたが…。

丸棒のサイズを見誤った。ハブに空いている穴に対して少し余裕を見すぎたようです。12mmで作ってもらったら肉がギリギリ…。材質が45Cで先端は焼き入れして下さったようなので多分大丈夫だとは思うんですが…。心配になって来たので気休めにスリーブを作って圧入しました。…肉厚が0.5mm程度しかないので、気休めにもならないかもしれん。



13~14mmでギリギリちょうどくらいでしょうか。あと頭は11mmだと面が不十分なのか10mmになったが…。せっかくだから5/16"とかにすりゃあよかったかなあ。毎度のことながら発注にツメの甘さが残ります。
 

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ガーダーをフレームに組みつける前にネック部分のトランスファーを。ちなみにビフォーがこんな感じ。そしてアフターがこれだ。



………渋い。渋すぎる。カシューの剥がれ防止の為のぷちぷちとあいまって、実に工場出荷前のような雰囲気を醸し出しています。これで組むとき剥がれないといいが…。でもまあ、剥がれた感じもまたいいよね。わびさび。惜しむらくは、はじめてのトランスファーだった為に泡を喰い、ネックの中心に対してわりと右よりになってしまったことだ。…気になるので早くガーダーを組んで見えなくしてしまおう。

…あ、気づきました?ネックの下辺りに何やら真鍮の変なナットが付いているのに?(嫌な言い方) ハンドルストッパーを例によって真鍮で作り直しました。コマンドなんかはそもそもフレームに突起が溶接?されているんだけれども、サンビームは何故だか取り外し出来るような格好になっておりまして。…何でだろう?強度的にも溶接の方が優れているだろうに?切れ角を調整したかった…とか?
 

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本日もしなくてもいい旋盤ワークをば…。生まれ変わったら真鍮になりたいと日頃から呟くほどに真鍮好きであるために、細々とブレーキワイヤーのエンド部分を工作してみました。ヤレた色合い的には砲金や銅も捨てがたいのだが…高かったり、柔らかかったり、旋盤で粘ったりするので、結局は真鍮がいちばんなのです。



マイナスの頭は金ノコで適当に溝を切った。強度的には…まあ、そんなにぎゅうぎゅう締め込んだり、負荷がかかるところでもないと思うので大丈夫でしょう。1個だけ、ストップランプスイッチ用のバネが付いているやつのネジ規格がUNF(5/16-24TPI)だった。他ふたつとはメッキの風合いも違うので、これは後から取り付けたものであろう。はやく表面が錆びねえかなあ…。

…なんて役に立たないことばかりやっているわけではなく。長引くサイドダンパーレストアも遂に完結。ハーレーのステアリングダンパー用のフリクションプレートが届いたので、治具を作って中心円を拡大。サイドダンパー用(内径28mm)ステアリングダンパー用(内径30mm)への加工を無事に済ませた。学校のブログにもちょっと記事が出ています。





ハーレー用のフリクションプレートがなんだか単なる厚紙っぽいファイバーワッシャーで、一時はどうなることかと思ったが…。組み上げてみるとこの上なくシュアーな効きで一安心。後は趣味的に星形のスプリングをブラッククロームのメッキにでも出しましょうかね。
 

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随分にフレームの雌ネジ側は修正しましたが…。肝心のリアホイールアジャスターボルトはその後も一向に見つかりません。むしろ見つかるわけがない。…ということで自作しました。わざわざ海外からインチ二面幅の六角棒を取り寄せての旋盤工作。こだわってみた。



年月を経て、元のボルトは頭のサイズが何だか不明瞭な感じになっていましたが、おそらく3/8だろう、と。全長70mmほどで、ネジは5/16BSF。首シロ12mm、先端部分のシャフトへ当る部分は変形していたので、元よりも少し太めに作って6.8mm径7mm長で。…まあ、こんなパーツのこんな細かい数値、誰の参考にもならないでしょうが。なかなかいい仕上がりです。これで主な自作ネジも作り終わったはずなので、週明けにでもメッキに出すことにしましょう。
 

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Aside  


閑話休題③。レストア作業が思うように進まないと、ついついネットで要らぬものを買ってしまうものでして…。来ました。真鍮製のライセンススホルダー。中身も当時の形式に沿ってオーダー通りに仕上げてあります。…正直自己満足の無駄金であることは否めまい。一緒に写っているかっこいいデカールは、昔のイギリスのディーラーのもののようです。



…そうこうする間にもガーダーの塗装を済ませたりもしています。あとは各所自主製作したボルト類をメッキに出せば、とりあえずローリングシャシーになる予定。…ああ、でもまだリアホイールアジャスターの特殊ボルトも自作しないと。



…そんなわけで相変わらず日進月歩。とりあえずネットで拾ったTT80の写真なんかを載せてみたりして。



…肝心のバルブスプリングまわりが見えねえなあ。
 

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レーザー加工屋に発注していたダンパープレートが上がってきました。発注先は東京都台東区のNT商店。2種類のサイズ違いを各2枚づつという小口の発注にも関わらず、その単価は1枚980円という驚きの価格破壊ぶり。しかも発注からほぼ1週間のスピード納品。…ものづくり国家日本の底力を見た。



…とは言えまあいろいろあって、そのままでは取り付けられず。レーザー加工の精度的な問題なのか切り口が結構粗く、1/10mm台の精度が出ていなかったことがひとつ。もうひとつは角穴の4つ角が90°ではなく丸く上がって来たことだ。さらに言えば、いちばんの誤算は自らの誤発注によるプレートの厚みの違い(1.5mmを2mmで発注していた)ではあったが、それは幸いスペースに余裕があったのでことなきを得た。…ということで、上がって来たプレートを現物合わせで加工。まず中心の丸穴をリーマーでほんの少し拡大する。クリアランス0.1mmを見ていたが、実際問題0.3mmあたりで発注するのが吉と言えよう。角穴の角については、試しに1枚ヤスリで4つ角を90°に削ってみたがうまく行かず。結局穴に入る四角い突起の角を旋盤で丸くすることにした。…まあ、4面がカチッとあたっていてまわり止めになっていれば、機能的には問題ないはずです。以下が仮組みの写真。



あとはフリクションプレートですね。中心部にスリーブを入れてオーバーサイズになっているため、ちょうどいいものがない。Velocetteのパーツを扱うGrove Classic Motorcycleに、同じくWebb社製ガーダーフォーク用のフリクションプレートで内径の合っているものがあったのだが、欠品。外径(62mm)が同じものがハーレー用のパーツであったのでそれを発注し、内径(28mm)は治具をつくって拡大して合わせる予定です。$の方が安いしな。



フォーク側の角突起。スリーブを軽く圧入しているだけなので位置決めをした後、点づけ溶接。その後見た目のために隙間に軽く肉盛りをしてもらった。頭頂部の丸いくぼみはハンダで埋めて塗装します。



さて…。これでやっとガーダーが塗装できるはずだったのだが…。スピードメーターステーがつくはずの部分、片側のネジ山が2山ほど消し飛んでいました。…なのでここは久しぶりのヘリサート。3/8BSFですね。実際スピードメーターについては今のところあんな顛末なので、ここのネジを使うかどうかはわかりませんが…。



ここの塗装が終われば車体まわりはほぼ完了。ローリングシャシーにすることができます。
 

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閑話休題②。古いバイクを直そうとしていると、今の時代、必然ネットで猛烈に検索するはめに陥ります。そんな中、予期せぬものに巡り会うのもまた英車レストアの楽しみと言えよう。…そんなわけで行き当たったアメリカのアンティーク工具屋。

http://www.wrenchingnews.com/



古代文明の出土品としか思えません。集めたい。
 

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