Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

丸屋根は銅製

2007年07月06日 | Weblog
6月18日に「焦げ茶色の丸屋根は,実は銅板を曲げ重ねてつくられている」と書いた。ねむの木こども美術館の造形のたぶん一番の特徴になるこの丸屋根は,望遠レンズでアップにしてみると,こんな風にできているんだ。新日曜美術館では屋根を葺いたばかりだったような映像もあり,その時にはピッカピッカの銅色だったね。今は酸化が進んで黒ずんで,味わい深く周りの風景にとけ込んでいる。
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麦の穂② ~子どもに対する眼差し~

2007年07月06日 | Weblog
実はこのブログ,書きかけにしているものがいつも20編程度あるのだが,今日アップするのもその一つ。訪問からあまり時間が空いてもいけないので・・・6月19日「麦の穂①」の続編です。う~ん,時間の経つのは早い。早すぎる。
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この形にならない,でも誰よりも一番大きな麦の穂は,ねむの木学園の「てるゆき」さんが初めて描いたものだ(新日曜美術館,2007年6月3日放送)。てるゆきさんは,5年前に学園にやってきて,みんなと一緒に絵を描くのは初めて,この麦の穂もなかなか形にはならなかった。

宮城まり子さんは番組の中で,てるゆきさんがこの麦の穂を描いているとき,そばに寄り添って次のように声をかけていた。

「思ったことを描いてごらん。ボーン,ドサン,ブーン,音を入れなきゃダメなんだね・・・ドーン。」

(ナレーション)「しかし宮城さんは決して手伝ったり教えたりはしません」

宮城さんは言う。「みんなそうだったから。みんなそうだったから。」「今すばらしい絵を描く子どもたちも,最初はこのてるゆき君のようだった。絵を描くことの面白さに気づいたときが大事。それを邪魔してはいけない。」

この絵に対して,出来不出来でいえば不出来,上手下手で見れば下手,このように受け取る人は少なからずいることだろう。しかし,このねむの木学園では,子どもたちの絵が「モノ」ではなく,子どもたちの生命をリアルに映した「人格」として尊重されている。だから,このひろゆきさんの絵は,美術館の玄関正面の目立つところに誇り高く,そしてたくましく立っている。

子どもに対する眼差しは,子どもが一生懸命つくったものを目の前にしたときに現れる。
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