8月21日(木)のBlogに掲載した卒業生が,こんなことも知らせてくれました。
ご本人は「恥ずかしい」と遠慮されたのですが,ワタシ,時にはしつこい。そう,そんなことで諦めはしません(笑)。
「美術や美術教育に関わる人たちに伝えたい。自信を持ってこの道を進むべきというメッセージとして。」とお願いしてこれまた掲載の許可を得ました(^_^)v。紹介しますね。
▶ここから引用>>>>>------------
本当に美しいものは何かという話をする時,「病醜のダミアン」を忘れることはできません。
舟越保武氏の著書『巨岩と花びら』に紹介されたエピソードです。
キリスト教の清純で高潔な聖女像を得意とする彫刻家が,「最も美しい作品」について尋ねられる。生涯最高の作品を一つだけ挙げよと言われるなら,私は迷わず「ダミアン神父像」を挙げると彫刻家は答える。
ハンセン氏病の患者が差別により隔離され,死を待つだけの島。その島に赴任したダミアン神父の実話を元にした彫刻作品です。
健常者が語りかける言葉に耳をかさない島民たちと,心を通わせることができず苦しんでいたダミアン神父は,ついに自らの身にも病を得て,
「あなた方ライ患者は」と語りかけていた言葉を,
「私たちライ患者は」と語りかけられるようになったことを喜びます。
差別を受ける醜い病に感染した不運を悲しむよりも,島民の心に真に寄り添えるようになった幸運を喜ぶのです。
事実,彫刻家は死ぬまでダミアン神父像をアトリエに置いた。
皮膚はただれ醜い化け物のような顔をしたダミアン神父の像を,
「こんなに美しい顔を,私は他に見たことがない」と愛おしげに眺めながら。
本当に美しいものは何か。
本当に美しいものは,目ではなく心で見るものと教えられます。
こんな気高い生き方,お前に真似できるかと言われれば何も言えませんが,
この話も,美術の授業で必ず紹介しています。生徒たちの胸に響くものがあればと。
前回のメッセージの返信で,三根先生からもったいないほどのありがた過ぎるコメントを頂戴しましたが,手柄を独り占めするようでとがめられましたので,告白します。
自分一人で心を育てるなんて,できるはずもありません!
見捨てず関わってくださった全ての方々に感謝します。
------------<<<<<ここまで引用◀
舟越保武氏が紹介したエピソードを表面的に捉えるだけの人もいるでしょう。しかし彼女はまさしくこれを身体化していることがわかります。そう,ホント,思想,いや魂が,揺るぎなくドーンと身体の中心にある先生であることがわかります。
ワタシも,学生がこんな先生になってくれるように授業をしているつもりなんだけど,やはり「つもり」に止まっているようで,まだまだ自分は修行が足らないと実感する毎日です💦。
ご本人は「恥ずかしい」と遠慮されたのですが,ワタシ,時にはしつこい。そう,そんなことで諦めはしません(笑)。
「美術や美術教育に関わる人たちに伝えたい。自信を持ってこの道を進むべきというメッセージとして。」とお願いしてこれまた掲載の許可を得ました(^_^)v。紹介しますね。
▶ここから引用>>>>>------------
本当に美しいものは何かという話をする時,「病醜のダミアン」を忘れることはできません。
舟越保武氏の著書『巨岩と花びら』に紹介されたエピソードです。
キリスト教の清純で高潔な聖女像を得意とする彫刻家が,「最も美しい作品」について尋ねられる。生涯最高の作品を一つだけ挙げよと言われるなら,私は迷わず「ダミアン神父像」を挙げると彫刻家は答える。
ハンセン氏病の患者が差別により隔離され,死を待つだけの島。その島に赴任したダミアン神父の実話を元にした彫刻作品です。
健常者が語りかける言葉に耳をかさない島民たちと,心を通わせることができず苦しんでいたダミアン神父は,ついに自らの身にも病を得て,
「あなた方ライ患者は」と語りかけていた言葉を,
「私たちライ患者は」と語りかけられるようになったことを喜びます。
差別を受ける醜い病に感染した不運を悲しむよりも,島民の心に真に寄り添えるようになった幸運を喜ぶのです。
事実,彫刻家は死ぬまでダミアン神父像をアトリエに置いた。
皮膚はただれ醜い化け物のような顔をしたダミアン神父の像を,
「こんなに美しい顔を,私は他に見たことがない」と愛おしげに眺めながら。
本当に美しいものは何か。
本当に美しいものは,目ではなく心で見るものと教えられます。
こんな気高い生き方,お前に真似できるかと言われれば何も言えませんが,
この話も,美術の授業で必ず紹介しています。生徒たちの胸に響くものがあればと。
前回のメッセージの返信で,三根先生からもったいないほどのありがた過ぎるコメントを頂戴しましたが,手柄を独り占めするようでとがめられましたので,告白します。
自分一人で心を育てるなんて,できるはずもありません!
見捨てず関わってくださった全ての方々に感謝します。
------------<<<<<ここまで引用◀
舟越保武氏が紹介したエピソードを表面的に捉えるだけの人もいるでしょう。しかし彼女はまさしくこれを身体化していることがわかります。そう,ホント,思想,いや魂が,揺るぎなくドーンと身体の中心にある先生であることがわかります。
ワタシも,学生がこんな先生になってくれるように授業をしているつもりなんだけど,やはり「つもり」に止まっているようで,まだまだ自分は修行が足らないと実感する毎日です💦。