Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

Expression と Representation ②

2007年07月13日 | Weblog
(7月7日の続き)

一方,Representation の動詞形は,Represent(リプリゼント)。これはRe+presentに分けられる。Reとは「再び」,presentは「見せる・示す」だから,Representとはつまり,「再び見せ示す」行為であり,もとの形や色と同じようなものが見せ示されることになる。見えるとおりに描くことと言い換えてもよいだろうか。

Expression では,心の中で感じたことを「私」というフィルターを通し「私」を色濃く映した色・形で表現する。Representation では,オリジナルの形や色をそのまま写し取る表現に重きをおく。そんなニュアンスの違いがあるように感じられる。もちろん境界は曖昧だけれども。

この両者とも,表現における欠かせない大切な形式だということは疑いあるまい。しかし,より意義深いのはどちらなんだと改めて問われればどう答えるか。やはり,「個」の時代にあって,そしてさまざまなツールを使えば本物と同じようなものを簡単に複製できる時代にあって,「私」を写し映す expression の方が今日的な意義が深いと思われてならない。また,そちらがいっそう人を大切にすることにつながるとも。言い過ぎだろうか。
コメント
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