アメリカで熱気球が落ちて、5人亡くなった。メキシコ州アルバカーキでのことだ。
熱気球、グライダー、スカイダイビング、沢登り、更には登山。
いずれも私から見ると危なすぎて、そこまでして体験をしたいのか、と不思議に思う。得られるものと、リスクが釣り合ってない気がするのだが。
あと、ヘリコプターというのも結構危ない。何年か前にハワイでヘリコプターの周遊をしたけど、もう乗る気はしない。
飛行機ですら、昔ほどは乗りたいと思わなくなった。海外旅行もさほど魅力的ではない。
日本国内を車か電車で旅するのが一番だと今は思っている。
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マイアミビーチの集合住宅崩落事故。
その aftermath を想像してみた。
(1)建築業界 今回の原因がまだ分かってない。しかしその結果次第では建築業界に激震が走るだろう。40年前、50年前に立てらてたコンクリート建造物に根本的な問題があった、ということがありうる。もしそれが認定されれば、全米何万棟ものビルが懸念の対象となる。またこれから建築する物件についても設計見直しが迫られるだろう。
(2)建築行政 これもただでは済まない。日本並の許認可制度があるかどうか知らないが、いったい行政は何をしていたのだ、という声が上がることは避けられまい。
(3)建物検査業者 おそらく今、全米で建物の検査が先を争って行われているだろう。検査業者にとっては福音かもしれない。あの惨状を目にすれば、たとえ潮風とは無縁の内陸の、地盤も確かな土地に建っている集合住宅の住民も、夜寝るときに、心穏やかではないだろう。
(4)法曹業界 というか要は弁護士だ。亡くなった方が100人以上いれば、それだけの数の訴訟が必然的に起きる。今頃マイアミビーチに弁護士が殺到しているのでは。全米で注目される事故なので、訴訟を担当すれば宣伝効果もすごいことになるだろうね。
(5)連邦制度 上記建築行政とも絡む。そもそも建築行政は州の管轄なので、連邦政府は無縁だ。しかし、そのこともあって安全基準は州ごとにばらばらのはずだ。各州の専門家の厚みも当然異なるだろう。しかし、築40年、50年以上の集団住宅やオフィスビルは全米のどこにあっても同じ様な強度劣化の懸念対象になるわけだから、州単位ではなく、連邦で一括した安全基準の制定やその取締を求める声が高まるのでは。州政府と連邦政府の間で緊張が走ると思う。
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