厳かなるメリハリっ子

モラハラ妻から逃れて20年。70歳に向けて厳かな人生を送る年金受給者のブログです

97 35.6 59 90-144 9120 Netflix のアニメの出来が芳しくない。らしい。

2021-06-20 10:58:47 | 日記
Netflix は今アニメに力を入れていて、世界中で加入者を増やしている。日本を除いて。

そのアニメだが、日本のスタジオに作らせているが、出来は今ひとつで、日本国内はもとより海外でも評判が悪いらしい。

これについては岡田斗司夫氏がその原因を看破していた。私もこれが正しいと思う。

つまり Netflix はハリウッド的な商法で日本のアニメスタジオと取引をしているとのことだ。

これは何を意味するかというと、作品の知的財産は全て Netflix が入手し、スタジオには制作費しか支払われないということ。つまりスタジオは権利を持たないので、二次作品や、マーチャンダイズなどで収益を拡大できない訳だ。

おそらく契約書の中に work made for hire という条項が入っているのだろう。これはハリウッドなどのアメリカの商売では基本中の基本で、作品の権利は全て金を出した側が召し上げるというもので、クリエーターには何も残らず、将来、対象作品をもとに続編ができたり、登場人物のフィギュアが販売されても、なんの見返りもないのだ。

日本では多くの場合、テレビ会社や広告会社、クリエーターなどで制作委員会を設立して知的財産の管理はここが集中的に行う。勿論、漫画やアニメの原作者なども著作権上の権利を保持するので、収益にはありつける。

こういう仕組みがないとアニメスタジオが寝る間も惜しみ、本気になっていい作品を作ったりはしない。多分、これらのアニメスタジオはNetflix の仕事はそれこそ片手間にやっているのでは。新人教育に利用されているかもしれない。

アメリカでは今、漫画がすごい勢いで人気を伸ばし、従来のアメコミが悲惨な状況にある。これにも多くの理由があると思うが、ストーリーや作画に関わるクリエーターが著作権を取り上げられていて、熱量が足りないのもあげられる。たとえ作品が増刷されても、その分の収益にはあずかれない。これが日本の漫画家との一番の違いだろう。

日本のトップの漫画家はおしなべて億万長者だが、アメリカのクリエーターは事情が違うということ。

アメコミ凋落は他にも大きな原因があるが、それについては気が向いたら後日触れてみよう。

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今日は水曜日納品の仕事と、庭の芝生のサッチングをするか。