八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

学習指導要領改訂へ

2006-02-11 05:28:04 | 教育
学力低下を受けて、2007年度を目処に学習指導要領の改訂作業を終えるとするニュースがいくつか出てきた。

・学習指導要領、「言葉の力」柱に 全面改訂へ文科省原案(朝日:2006/02/09)
・授業時間、小学校低学年中心に増加検討へ・中教審素案(日経:2006/02/09)
・中教審部会素案 小学校の授業時間増を(東京新聞:2006/02/09)
・小中で「国数理」授業増、学力低下受け…中教審部会(読売:2006/02/09)

「言葉の力」というのはいくつかの学力調査で見られた傾向、読解力の低下を受けてのことだろうか。確かに我が息子も2年ほど前はたとえば、算数も文章問題はまずその問題の意味が正確に理解できずにペケということがあった。数式だけなら解けるのに。

またぞろ「ゆとり」教育というゆるい教育からの転換で現場では混乱するのではなかろうか。

昨今公立の学校に対する不安(学力低下あるいは進学)から私立校への進学が進んだり、塾や通信教育(公文、ベネッセなど)が隆盛を極めたりしている現状を文科省はどのようにとらえているのだろうか。塾や通信教育は本来学校教育がしっかりしていれば大きく咲くことのない徒花ではないのか。裏ではこうした業者の袖の下でももらっているのではないかと下司の勘ぐりでもしたくなる。

息子の小学校のクラスの担任は昨年からの持ち上がりで、昨年は1年間で年間100冊の読書を、今期は2学期までに100冊の読書を課した。加えて今期は毎週800字の作文を課すなど読書力、作文力の向上に努力をされておられる。だがこのような努力をしていただいてはいても、やはり1クラス40人の足かせ、それに授業時間数の枠から、学校では最低限のことは教えるのであとは自分で努力してということにならざるを得ない。担任個人の問題ではなく今の教育システムの問題である。これでは分かる子はついていけるが、そうでない子は学校以外の何かに頼るしかない。親の懐にそのゆとりがあれば。

百マス計算で有名な蔭山先生は確か学力低下は授業時間数とは関係ない旨のことをおっしゃっておられた(勘違いならお許しを)が、そうではないと思う。基礎を習得するにはある程度の時間が必要で、現在の授業時間数にはその基礎を習得するための絶対的な時間が不足していると思う。スポーツでも基本を覚えるためには黙々と時間をかけた練習が必要である。今の教育体系にはその基礎練習の時間が不足しているように思う。

授業時間増を検討とのことだが、基礎練習の時間が取れるほどに時間が増えることを期待する。また、完全週休2日制でなくなってしまった、だが大切な授業以外のさまざまな行事(学芸会その他)の時間も確保できるように。土曜を半ドンにして毎週は無理でもせめて隔週ぐらい授業があるようにすればいいのではないか。子供は半ドンが好きである。昨年の春から一年坊主が二人息子とともに登校しているが、その一年坊主達、普段は気が進まない風に足がおそいのに、たまにある半ドンの日はいそいそと登校していく。

また「言葉の力」をいうなら以前小学校で英語が必須ということが伝えられたがこれはなしにしてもらいたい。理由は以前書いたとおり(小学校で英語が必須に)。



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