八国山だより

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9月入学

2007-05-07 07:09:53 | 教育
9月入学半数の大学で・教育再生会議、普及支援策提言へ

 政府の教育再生会議(野依良治座長)は5日、9月入学を認める大学の割合を現在の約20%から50%に引き上げる目標を掲げる方針を固めた。欧米と入学時期を合わせて留学生の交流を後押しするほか、3月の高校卒業から半年間にボランティア活動などを経験できるようにする。導入校への財政支援策も検討し、普及に弾みを付ける考えだ。

 9月入学の拡大は、安倍晋三首相が昨年の自民党総裁選で公約に盛り込んだ。再生会議は5月下旬にまとめる第2次報告の目玉とする方向だ。 (07:00)


教育再生会議の「親学」提言の内容の稚拙さはブロガーの間でも費用効果や有識者の水準を疑わせているが(税金を使って集まって親戚のおじさんの説教レベル)が、この9月入学も思いつきレベルというのか、教育再生、つまり学力低下やいじめの問題の対処、とどうかかわりがあるというのだろうか。現行の4月入学に誰が困り、何が問題となっているのだろうか。

3月卒業後にボランティアというが、ボランティアは文字通り自発的に行ってこそボランティアであり強制では本末転倒であろう。

また、特に理数系の場合、9月まで学業から離れることはそれまでに得たものを完全に失うことになり、ひいては高校での勉学意欲の低下も招くという意見もある。昨今、日本の製造現場の力の低下が指摘されているが(たとえばソニーのバッテリーの不具合など)、それに拍車をかけることになりはしまいか。

さらに、「海外から優秀な学生を集めやすくなる」とあるが、優秀な留学生が集まりにくいとすればそれは入学の時期というより奨学制度などの不備のせいではないのか(バイトなどしないと学業を続けられない留学生が多いと聞く)。

ギャップ イヤー(gap year。gap=隙間。大学への入学が決まっている学生が、社会的な見聞を広めるために一定期間(通常 1年程度)、入学を遅らせること。また、その期間。イギリスで1990年代から普及した制度で、利用する学生はこの間を旅行やボランティア、職業体験などで過ごす)制度であれば、強制的なボランティアなどというわけのわからないものと違ってプラス面もあろうが。


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