京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「左腕の季節」

2016-05-24 09:24:36 | 時計修理

5月24日火曜日。
午後からお天気が怪しくなるという。明日は北野天神さん市の日。
雨を突いての骨董探しになるか!冷やかし客が少ないので掘り出し物のいい買い物が出来るか!
とにかく行ってみるしかないのだ。

連日の猛暑です。左腕が目立つ季節に入りました。
各地を駆け巡っていたころ電車やバスのつり革に展示される時計に注目してきた。
 東京、横浜のつり革には期待するほど質素で面白くない。セイコー・スタンダードが多い。

名古屋は当然期待しない。まともな時計を着けているのが地下鉄東山線の母娘連れくらいか?オヤジはカシオを指定制服のようにつけている。
やはり国内では左腕の名所はダントツ神戸、三宮でしょう。「どこで買ったのですか?」と質問したいほどの名品が目立ちます。国内非売品カタログのような光景です。

大阪はキンキラキン。それでも真っ黒な腕に金色は意外と似合うのが面白い。残念ながらオメガ・スピードマスター、ブライトリング・オールドクロノを海遊館で見かけると突っ込みを入れたくなる。おまえはアホか~!♪
京都の地下鉄、朝の通勤風景はアンティーク見本市のようです。
アンティークまで行かないけどビンテージクラスの時計をぞろぞろと見かけます。
普段使いでよくここまで使い込んでくれました。とメーカーから感謝状の一枚も贈りたいほどの名品をみる。
とっくに終わったセイコー5スポーツ、すぐに水が入るタイメクス・トライアスロンからパテックフィリップ・ノーチラス、APロイヤルオーク、ロレックス・クオーツなど発売当時にさほと人気がなかった時計やすぐに壊れた時計をつり革で見ると感激します。
各地の左腕にご注目くだされ!

近年、花粉症、五月病も長引き病みつく病人が多い。
私もその一人だ。
今日の通勤バスでも防虫スプレーの香りがするオヤジに悩まされました。じわーっと鼻が詰まりその後にくしゃみが出そうなのを必死に我慢する。やっと前に空席を見つけて移動した。それでもしばらくにおいが体にしみこんでいました。

この暑いのにマスクをつけないとうかうかと外出できない。
そこで時計を見ながら「考える人」になりましょ!
ロダンの隣にカダンがある?
この人の左腕に時計を着けるなら何にしましょかね~?
お肌が黒いのでロレックスのゴールドモデルと金のブレスレットか?
長い間使いならオメガのコンステか?
東京オリンピック公式時計はオメガなので開催までは自慢できそう。

瞬間的に威張りたいならセイコー・アストロンか?電波ソーラー。ただし将来のことを考えてね~。自分の子供は見向きもされない覚悟をしましょ。それがいやならセイコー・クレドールにしておくか?

来年のことを言うと鬼が笑う、半年先のことを言うと鬼がへっとつまらなそうに笑う。来月の15日から京都大丸で恒例「世界の腕時計展」が始まります。
これを伝えると鬼嫁が「おかしな買いもんするなや~!」と怒る。
イベントが近くなるとなぜか鬼は怒り出すのでした。

「大丸さんの地下深くにある「いづう」で鯖すし買うだけやがな、今回も見るだけや~!」とお土産で鬼さんをなだめるのでした。(なにか買うたろ~!)

明日は天神市です。一期一会の出合いを楽しみに行ってきます。
お昼までには工房に戻る予定ですのでご来店お待ちしておりますよ~ん。










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 時計師の京都時間「正義の値段」 | トップ | 時計師の京都時間「時空間の旅」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時計修理」カテゴリの最新記事