京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のうんざり時間」

2020-11-05 09:22:13 | 時計修理

11月5日木曜日仏滅。世界津波の日。

テレビをつけるとアメリカ大統領選挙ばかり。それも結果が出ていないのに同じ内容で1日中垂れ流し。ちょっとうんざりの朝でした。

気がつけば貴船神社のもみじ祭りがもうすぐ。7日からだというが「もみじのトンネル」はコロナ禍で中止らしい。未来永劫続くものだと思っていたお祭りもさっさと中止。なんとなく情けない。

未来永劫の「劫」時間。インド哲学の時間の単位では一番長い時間。

未来永劫の愛を誓う!気が付くと11月の結婚記念日が迫っていました。この日をうっかり忘れていたらリンチ!静かに日々を送っているといきなり「あんた!結婚記念日をわすれていたにゃぁ~!」猫パンチにあう。そこでさりげなく結婚記念日はどこへ行く?と聞く。

トランプのように一方的に悪者扱いされるオヤジなのでイベントの場所は嫁さんチョイス、結果、近所のフレンチレストランを予約した。こんなイベントがある11月。がっつり休みなく働くのです。

不気味なのがSEIKOなどの修理依頼品が徐々に増えてきた。近年時計店が減少したことでメーカーもユーザーから直接受けることもできるようになりました。この場合送料は客負担。時計店からメーカーへ送る場合送料、手数料が無料なので当然本数は増えてくる。

今月も送付した修理品の費用をまとめると軽く10万円オーバー、とじわじわと増えてきた。返却時はいきなり代引きで届くので見積額だけの修理準備金を用意して待つのです。この準備金、他の用途に使えないのがつらいのでババ抜きのようなあちこちの時計屋から修理品が回ってきます。

またメーカーの見積もり料金は有料。最近さらに7000~4000円と高額になりました。キャンセルになると同じように代引きで工房に届きます。これからが悲惨!引き取りに来ない。また引き取りに来た客が高すぎるとクレームになる。言った、言わないのトラブルは当たり前のように起きます。オメガ、ロンジン、IWCなどリセールバリューが低く修理料金が高額なメーカー品は要注意です。ユーザーの立場から見るとネット通販で3万円ほどで出品されている時計に10万円の修理費用は出せないのだ。スイス送りになるとさらに勝手に追加修理料金を請求されることもある。販売価格が低く抑えられて修理料金がロレックス並みのスウォッチグループのトラブルは多い。この傾向は今後さらに進むので修理業の環境はすさんできます。

「寒月や喰いつきそうな鬼瓦」一茶。最近、家の中にも鬼瓦がぁ~暴れています!売上減少傾向は続くので鬼が出てくるのはしょうがない。

コロナ不況は怖いね~。それでも感謝感謝の結婚記念日は何かと楽しいものです。昨日は第一弾‼ケンタッキーの骨なしチキンハッピーセット1500円を買って帰る。2人が出会って45年目の65歳、歯が弱くなったのだ。今日のお土産はシュークリームにしようかね~。18時まで営業!寒くなりましたお早めにお越しください。

 

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