京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2011-07-15 22:31:56 | 日記

京都の街は祇園祭ウイーク。

工房のある北山はいつもより静かだ。
観光客がいません。
地元のお客様だけの一週間です。

写真が見えにくいのですが4番車など普段出来ない修理を集めて作業する。

京都の町全体が夜の宵宵山に備えているような時間待ちだ。
初めて工房に訪れる人がひっきりなしの日だ。

お願いその壱。
「自分が知っていることを質問しないこと。」
例。「時計回りと言うのは何?」
ドライバーを締め付ける方向が時計回り。
緩める方向が反時計回りです。

質問者の知識の範囲が判らなくなります。
「ガリレオ・コペルニクスまで遡って説明させるの?」

その弐
時計修理のご相談は必ず時計を持って来てください。
意外と多い。後日、時計を持って修理にくる人は確実に少ない。

お客様は、キキにくるだけで満足。雲をつかむような説明で消化不良の私。

逆に、コックピットのような作業場の工具説明を要求される?
通常、棺おけ、戦闘場とも言われる作業台の工具・機械だ。
一つを説明するだけで30分ほどかかることが多いのです。

「これは何?」「これはどういう風に使うの?」

このような質問が許されるのは、通常、1級技能士になってからのお話。
怖いもの知らずのお客様はこっちが怖い。


その参。
観光客か、新しく京都の住人になった「なんちゃって京都人」なのか、不明だ。
出来るだけ時計と本人の出所を教えて欲しい。

例)「松本から来ました!そばは松本信州そばが好きです!」

「あなたは宇宙人~?私は、東北・岩手の二戸蕎麦が好きで~ス!」
お客様と私の意見がいきなり対立する。不幸です。

時計の修理に来られたお客様です。
大切な、お客様ですがどうしても譲れない一線があるのだ!

飛び魚(あご)は長崎産に限る。
キビ団子は岡山。鮟鱇鍋は七尾・珠洲方面。

ふぐは金沢、女性は下関だ!
などなど!

時計の修理はパスティーシュ工房!にしましょう。




















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする