今日は、時計師の恐怖のお話。
いつも一人で仕事をしていると独り言が多くなります。
その中に先輩の一人に、独り言が多い人がいました。
孤独でいつも一人で食事。出張の航空機の座席も別。
ぶつぶつと、誰かと会話しているようなひと。
この業界は仕事が出来ると、すべてが許されるようなところがある。
協調性、コミュニケーション能力など免除。
「仕事を質にする。」いい例の先輩でした。
上司も手が出せない仕事をする。あこがれる部分も多い。
彼は、仕事が速いので定時には帰宅します。勝手に帰る。
同僚との会話のシーンは見たことがない。
ある日。突然、私の席にやってきます。
ーややこしいのが来よった!どうしよう身構える。
「パステー君はうお座だよね!」いきなり話し出す。
1955年生まれ。ずーと「はい」「はい」の回答を続けた。
出身校、結婚記念日まで正解だ。気持ち悪い。
私のことをしっかりと調べ上げているのだ。
「はい」「え!違いますよ。」が一箇所あった。
多少の違いだ。
私は00山には登っていない。
機会はあったのですがなんとなく行っていない。
「良かった!」君は京都出身だから!きっと行っていると思っていたんだ。
嬉しそうだ。
その後、私が出向で職場を離れた。その先輩ともそれ以降お別れのままだ。
京都に帰って2003年にその00山に上る。ピクニックコースです。
その時点でスイッチがオンに入ったらしい。
それ以来、不思議なくらいすれ違いざまに知人と出会うことが増えた。
相手が私を見つけてくれるパターンだ。
昨日も大きな荷物を持った友人と出会う。奇跡のような出会いだ。
残念ながら、男ばかり!不思議と出会いたくない男ばかりと出会うのだ!
ラーメン屋で隣同士になったり、新幹線指定席の通路側にいたり。
男ばかりと出会う。
初恋の女性と甘い出会いなど皆無だ。「皆無!」
私の人生はどうなっているのだ!
今は00山に登ったことを後悔しています。
先輩は、私と出会いたくなかったのだと、確信しているのだ。
そのうち、きっと出会うと思う。
時計師の呪いのお話でした。