京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2011-07-21 22:37:11 | 日記

今日は、時計師の恐怖のお話。

いつも一人で仕事をしていると独り言が多くなります。
その中に先輩の一人に、独り言が多い人がいました。
孤独でいつも一人で食事。出張の航空機の座席も別。

ぶつぶつと、誰かと会話しているようなひと。

この業界は仕事が出来ると、すべてが許されるようなところがある。
協調性、コミュニケーション能力など免除。

「仕事を質にする。」いい例の先輩でした。
上司も手が出せない仕事をする。あこがれる部分も多い。

彼は、仕事が速いので定時には帰宅します。勝手に帰る。
同僚との会話のシーンは見たことがない。

ある日。突然、私の席にやってきます。
ーややこしいのが来よった!どうしよう身構える。

「パステー君はうお座だよね!」いきなり話し出す。
1955年生まれ。ずーと「はい」「はい」の回答を続けた。
出身校、結婚記念日まで正解だ。気持ち悪い。
私のことをしっかりと調べ上げているのだ。

「はい」「え!違いますよ。」が一箇所あった。
多少の違いだ。
私は00山には登っていない。
機会はあったのですがなんとなく行っていない。

「良かった!」君は京都出身だから!きっと行っていると思っていたんだ。
嬉しそうだ。

その後、私が出向で職場を離れた。その先輩ともそれ以降お別れのままだ。

京都に帰って2003年にその00山に上る。ピクニックコースです。
その時点でスイッチがオンに入ったらしい。

それ以来、不思議なくらいすれ違いざまに知人と出会うことが増えた。
相手が私を見つけてくれるパターンだ。
昨日も大きな荷物を持った友人と出会う。奇跡のような出会いだ。

残念ながら、男ばかり!不思議と出会いたくない男ばかりと出会うのだ!
ラーメン屋で隣同士になったり、新幹線指定席の通路側にいたり。
男ばかりと出会う。

初恋の女性と甘い出会いなど皆無だ。「皆無!」
私の人生はどうなっているのだ!

今は00山に登ったことを後悔しています。
先輩は、私と出会いたくなかったのだと、確信しているのだ。
そのうち、きっと出会うと思う。

時計師の呪いのお話でした。















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