


(商品情報に関連記事があります)
こんな形の三角形で光る『未確認飛行物体





坂之上の空中で眩しく輝く物体は(明らかに手で持っとりますが・・・

『トライスターフロント(税込定価1512円)』
と確認しました。
トータル225カンデラで68時間の点灯、点滅だと最長120時間フラッシュ

ライト類の性能表示に使われる単位は、カンデラ、ルーメン、ルクス、ワット、ケルビン…と、なんだかややこしく様々で、ある程度の参考にはなりますが、正しく評価をだすには実際に点灯してみるのが一番のようです。
すでに発売されてる、リヤ用の赤いトライスターは大変ご好評をいただき、ヒット商品となっておりまして、期待以上に明るいこちらのフロント用もヒットの予感がします。黒いパイザーは、明るすぎるLEDが運転者の邪魔にならないようにする工夫だそうです。
メーカーのバイクガイ社では、一応明るめのコンパクトライトとしての開発らしいのですが、当店ではこの商品のコンパクトさとコストパフォーマンスの良さを生かして、単純に夜間用のライトとしてではなく、事故防止の為の
『セーフティー(安全用)ライト』
として一押しします。
その使い方をご説明しますと、夜は法律上『点灯

そして、重要なのはこちら、昼間の安全ライトとしての使用です。
光軸をやや高めになるように向けて、フラッシングさせて走行する事で、昼間の自転車の存在感を上げるという、事故予防を目的とする使い方です。
『昼間にライトを付ける?』について、ちょっと長くなりますがご説明します。



記事中の 「スポーツバイク」は、ロードレーサー・クロスバイク等のスポーツタイプ自転車、
「モーターバイク」は、オートバイ・原付バイク等のエンジン付2輪車を表します。
救急車




次にモーターバイクはどうでしょう。
車より視認性が低く、相対的にスピードが高めのモーターバイクは、過去に右折(車)と直進(オートバイ)の衝突事故などが多かった事から、ライトの常時点灯が義務化されて視認性が格段に上がり、事故防止にライト点灯が効果的であることがわかります。
そこで自転車です

車体は細くてボリューム感が無く、バスやトラックに混じって車道を走るにはただでさえ被視認性が悪い。しかも、似たように道路左端を走る原付バイクは、30W以上の大光量ライトを点灯させて走ってるわけですから、自転車が派手なヘルメットやジャージをまとったとしても、
『(自転車は)車道を走ってる物体として見落とされがち』になるわけです。
さらには、自転車の種類によるスピードの違いは大変極端で、普通のドライバーは、大多数の普通の自転車を見た経験値から、
『自転車は遅い』と考えがちで、高性能ロードレーサーが時速3~40kmで走ってるなどとは思いもよらないのが一般的です。
スポーツバイクで車道を中心に走られる方々は日頃から、目の前に割り込んでくる車両に急減速やぎりぎりの回避を強いられる事もたびたびで、実際危険な目に遭った実例も多い事でしょう。
それではここで、車側の視点から自転車を見てみましょう。

ドライバーの前方視界やバックミラーには、ライト点灯で走ってくるモーターバイクは死角に入らない限りハッキリ見てとれます。モーターバイクのライトが目に映ったドライバーには、「加速が良くて車より速い要注意物体」が近づいてるとして意識されることでしょう。
では、そんなモーターバイクに混じって、ロードレーサーも走っていたとします。
場面は路側帯も広めの道路、もうすぐ交差点です。交差点を左折したい乗用車、原付バイク2台、ロードレーサーの並びで走っており、スピードはおおむね3~40km/h。
ドライバーは、左側バックミラーに映ってる原付バイクを気にかけ、交差点手前で左折のウインカーを出して減速します。乗用車の左後方すぐ近くを走っていた原付バイク2台は、乗用車の左折の合図に気づき一旦減速しましたが、乗用車が進路を譲る形になったので、再び加速して乗用車の左側をすり抜けて直進していきました。




※※※※この先は書きませんが・・・
この一連の出来事に要する時間というのは、おそらく3~4秒のものと思われます。
この間ドライバーは、瞬時に大量の情報収集や状況判断、車両操作を総合的に処理しなければならず、見落としもおのずと出てきます。
(※この場面は中島が単純に想像したものですが、市街地を走れば一日に2~3回は起こりそうなシチュエーションでもあります。都合で最悪のパターンを書きましたが、事故予防としては、原付バイクやロードレーサーは左折車両の左側は抜くべきではなく、停止して車両の左折を待つべきですし、車側としては、左折の際はバックミラーだけでなく、必ず『目視』で首をひねって左側方を確認することが重要です。また、ケースバイケースですが、左側をバイクが通り抜けないよう幅を寄せてから左折する方法もあります。)
たとえ自転車側が目立つ格好だと思っていても、ドライバー側は各方向の視覚的な情報判断を瞬時に行っていかなければならないので、バックミラー越しでも「要注意」と認識しやすい原付バイクみたいに、「自転車が・・」と気づいてくれたとは期待しないほうが正解でしょう。、よしんば見えたとしても「自転車=低速」との思い込みで、その後の位置関係の変化による危険は放置されてしまうのです。
どうでしょうか。もはや、車道をミニバイクと混じって走るのであれば、
『自転車も、昼間ライトを点けて走った方が事故が減る』
が成り立ちませんでしょうか。
むしろ、車道で原付バイクより目立ってなくて大変危険なのになぜ点けないのですか?




と言ってしまいましょう。ごめんなさい。

中島は、自転車の昼間ライト点灯・点滅も、モーターバイク同様に事故防止の効果がかなり高いと確信しております。
そんな自転車の「昼間ライト点灯(点滅)」ですが、一部自治体ではすでに、通学自転車にライトの常時点灯を義務化するという、かなり進んだ取り組みもあるようです。ただ、残念ながら自転車業界全体での認識はまだなく、業界内の意識レベルアップを望みたいところであります。
さてさて、『なんだか謎めかしい、



アクセルを踏もうとしたドライバーが、「???」な感じで瞬間的に固まり、チカチカライトを点けた自転車が手を上げて挨拶して通り過ぎてゆく。いかがでしょうか。

自転車側が直進で、対面する車が右折待ちをしているとき、昼間ライト無しだと、「自転車=低速」と判断した車が右折してきて直進の自転車が急停止となりがちですが、昼間ライト点滅で走ってると、右折車両が自重して待ってくれるケースが増えるようです。(※必ずしもそうではない事に注意ください)
中島は進行優先にかかわらず、待ってもらった相手には手を上げて挨拶

それでは試しに、今お使いのライトで結構ですから、光軸上向き


昼間と言えど、たかが乾電池のライトと言えど…結構目立ちます

事故の予防と考えたら、また、日頃のストレスが少しでも緩和されるのであれば、ランニングコストも気にならなくなるでしょう。
実際に走行するときは、昼間ライトで目立つのが最初は気恥ずかしくて気後れするかもしれませんが、走行していく中で、その事故防止の効果に確信が持てるほどに、
『点ける事が必然』
に変わってくると思います。ぜひともお試しくださいませ。

当面のお試しは、今お使いの主力ライトで結構です。ただ、夜間用の主力ライトのバッテリーの心配や、昼間の安全ライトの趣旨が路面を照らす事と少し違う事を考えると、主力ライトと別に、コンパクトで明るくフラッシュするタイプを併用すると使いやすいと思います。
(なお、当店の一部のお客様方には、既にフロント・リヤ共々、常時ライト点滅を実践いただいてます。また、警察庁に対して、「自転車の前後昼間ライト点灯・点滅の推奨」、「夜間に車道を走る自転車の尾燈の義務化」を文書にて提出してあるのは、4月10日付けの記事にて紹介しております。)
さて、ここでさらにもう一点大変重要な事も付け加えなければなりません。
事故防止の為に必要な『事故予防運転』の考えです。
標語を一つ紹介します。
「青だけど、車は僕を見てるかな?」
(横断歩道を渡る小学生向けのもの)
例えば、直進している自転車


直進する自転車が自身の優先を中心に考え、
側方から出てくる「相手が止まるだろう」
と考えたとします。
この行動、自転車にとっては標語の「青」に当たるわけですが、なお標語は、「・・・だけど、車は僕を見てるかな?」と続くのです。
これは交差点で、車からは死角になって見えにくくなる立場の歩行者が、歩行者側の青信号だけを見て飛び出したがために事故に遭うケースを戒めたもので、法的な優先うんぬんとは別に、事故(自己)を防御する考えを呼び掛けたものなのです。
標語自体は、「横断歩道」での「歩行者」の立場を表したものですが、この考えはそのまま自転車の、「車道での弱者」、「車道で目立ちにくい存在」の立場にぴったり当てはめる事ができます。
先ほどの例に戻りまして、もしも直進側の自転車が「優先」とばかりに警戒せずに進行した場合、側方から出てくる車と接触する可能性が非常に高くなります。
車の運転者にとっては、車道上のバスやトラック、原付バイクと混じって走る自転車への認知は乏しくなり、認知されたとしても、「自転車=遅いはずだから・・・」と思われてしまうケースが一般的です。
自転車側としては、こちらが優先だからとかには絶対に固執せず、
『車からは自転車は見えていない』 を大前提に、予め危険回避の準備を必ずしておきましょう。
今回は、「昼間にも点灯・点滅させる安全ライト」で自己防衛するお話をしましたが、ライトの防衛効果を過信する事もまた、絶対に禁物であることは忘れないようにお願いします。
自転車に限らず、事故予防の考え方の核心には、『素直な謙虚さ』があると中島は思っております。
今回の話題をきっかけに、自転車が車道の中でいかに見えにくい存在であるかを考察いただきましたら、自転車を利用される皆様それぞれも工夫して自転車の事故予防運転に努めていただき、社会の交通環境が全体が、未来に向かって向上していくことを期待したいと思います。








話が変わりまして、大変差し出がましい話で恐縮ですが、中島の記事で、そんなセーフティーライトにご賛同いただけましたら、ご購入はなるだけ日頃懇意にされてるお近くの自転車屋さんをご利用下さると嬉しいです。上質なサービス拠点が、いつまでも残りますように・・・

長くなりました。編集を含め、(ちょっとミスもありましたが)トータル20時間分ぐらいの記事でした。
締めのなぞ掛けを。
「自転車とかけまして・・・・」
「食べ過ぎたキャベツとときます」
そのこころは・・・
「バランスが悪いとくだりで調子が悪くなります

長かったわりには、微妙な下ネタのしめが残念ですが、
お後がよろしいようで。
