カテゴリー『斬りこみ隊長☆中島が行く!』では、業界内外の、「ちょっと微妙な部分」、「まだ公開されてない未来の話題」、などなど、普段と違う話題を「スパーァッ

」と切れ味の良い記事で仕上げたい・・・・という思い・・・(のワリに切れ味がモさっとなりがち)

の記事でございます。
斬り込み隊長☆中島が行く!「シンクロナイズドシフトを考察する(その2/解決編)」
(写真はマウンテンバイク用のマニュアルです)



ちょっとだけ、あらすじを


さて、ロードバイク用の「シンクロナイズドシフト」について、シマノ社に問い合わせたところ分かったのは次の2点、
1. 「ロードバイク用のシンクロナイズドシフトは、
新型デュラエース「ST-R9150・ST-R9170」がスタートになり、XTR、XTのシンクロナイズドシフト用デバイスをロード用Di2(現行品)に入れても、シンクロナイズドシフトの設定は動作しない」 (新型デュラエースDi2は来春発売です)
2. 「
新型デュラエース発売後、現行のロード系22速Di2も「シンクロナイズドシフトに対応するのではないか」との
ウワサもありますが、シマノ社の正式なコメントとしては、
肯定もせず否定もせずで、「考えてはおりますが、今のところ未定です」との回答
でした。
そして中島の未来予測(妄想)から、ロード用シンクロナイズドシフトの展開パターンで3つの可能性をご紹介、
1、シンクロナイズドシフト対応のメカに限定(?)(XTR-M9050+ディスプレイ、XTーM8050、R9150、R9170、今後発売の対応新型機種のみ)
2、旧来のロード系Di2用に、シンクロナイズドシフトに対応できる「何か新しいデバイスの追加」(とバージョンアップ)で対応(?)
3、一般公開してる「E-tubeプロジェクト」で、新型デュラエースの発売に合わせて新しい「ファームウエア?アプリケーション?」を発表。同プロジェクトから新しいファームウエア?をダウンロードした後、Di2をパソコンにつないでバージョンアップして、同プロジェクト内で設定を選び、シンクロナイズドシフトを実現。(?)
と、ここまでが「その1」のあらすじです。


そして今回、とある信頼のおける関係筋から、中島の疑問を解決する重要な情報

をいただきました。ありがとうございます!
一部、不正確かもしれませんが、まとめると大体こんな内容です。
◎ まずは、新型デュラエース(R-9150/R-9170)にロードバイク用で初のシンクロナイズドシフトが搭載される
◎ シンクロナイズドシフトを使えるかどうかは、メカの型式によって決定される
(現在、XTR-M9050+ディスプレイ、XTーM8050、来春発売のR9150/R9170)
つまり
、特定のメカでないとシンクロナイズドシフトは動作しないという方向
◎ シンクロナイズドシフトは次世代Di2の機能として、順次発売されるであろうロード用新型Di2に採用していく
◎ 新型デュラエースは、E-tube上でシンクロナイズドシフトの設定を行う
と、いうことでした。
シマノ社からは、この件についての正式なインフォメーションは出ないようですが、実質上、現行のロードバイク用22速DI2、型式で行くと9070、6870、ST-R785
(※追加しました)では、(
バージョンアップ作業のみで※追記しました)シンクロナイズドシフト仕様への変更の可能性が否定された事になります。



(追記 ここの辺りをもう少し広げたいので、続編「ロードバイク用シンクロシフトを考察する その3/後記)を書くことにしました


ロードバイク用のシンクロナイズドシフトは「次世代DI2の機能」と理解して、来年登場(もしかしてグランツールでも許可出る?)以降の評価を見極めて購入を検討するか、もう思い切って新型デュラエースDi2を予約しちゃうか、はたまた、左右同時にDi2スイッチを絶妙にコントロールできる
「人動マニュアルシンクロナイズドシフター人間
」を目指すか
、いずれにしてもポジティブな発想で、ワクワク

しながら楽しみに待つ事に致しましょう。
ところで、現世代のDi2ユーザーにも共通で、シマノ社から「次世代のDi2機能」が公開、供給が始まっております。こちらも御注目下さい!
そもそも今回の事の起こりの記事名は「チャレンジャー中島、ブルートゥースの互換性に沈む」となってまして、自身のロードバイクにブルートゥース(無線)対応のデバイス(中島はXT8020用ディスプレイ)を入れて、「Di2の詳細な設定をipadのブルートゥースを利用して無線で行う」という、Di2の新しい機能を試す内容のレポートでもありました。
このipadを利用する新技術は、現在もうすでに、Di2ユーザーのほとんどが(7970を除く)手に入れることができるシステムとして発売が始まっております。自転車側の導入コストは2~3万円程度で、これまで、販売店でしか対応できなかった「Di2設定の詳細変更(変速スピード、一気変速の段数など)」、「バージョンアップデーターのダウンロード」が、手持ちのipadからできるようになります。
スマートフォン用のアプリも現在準備中で、こちらはもう少し先になります。
ではここで、Bluetooth(ブルートゥース)とアイパッドについてのミニ講座

です。といっても、インターネットで公開されている情報の引用ですが。
■ ブルートゥースの互換性について分かりやすく説明されているサイト
➡
ワイヤレス製品を買う前に確認したいBluetoothの互換性 「嗚呼、学習の日々」さんのページ
■ iOSデバイス(アイパッド、アイフォン)の年式別、ブルートゥースBLE対応表
➡
Qitta より、「shu223」さんのページ
こちらで見ると、ブルートゥースSMART(BLE)に対応しているのは、アイフォン4S・アイパッド(3rd gen)以降の新しい機種となっており、アイフォン4や、アイパッド2(中島はこれです)は対応できないことが分かります。
(対応とされる各デバイスについて、確実に動作するかどうかは不明であることをご了承くださいませ)
またまた蛇足ですが、ブルートゥースのバージョンや性能は、機器個体の固有のものなので、例えば古いアイパッドに最新のIOSを入れても(アップル社のデバイスは最新のOSをインストーでる)、ブルートゥースの性能に変化はなく、ブルートゥースBLEには対応しないので、誤解の無いように付記しておきましょう。
もう一つの蛇足は繰り返しでしつこいですが、ブルートゥース互換性は分かりにくいので、せめて製品パッケージのロゴ表記は正確にしていただくと、「助かるなぁ」と、そっと書いておきましょう。
SC-MT800 のパッケージ ブルートゥース3.0以前の規格を表すロゴになっています・・・
ブルートゥース4.0以降(SMART、BLE)を表すロゴ 3.0以前のブルートゥース機器では使えない
「斬りこみ隊長☆中島が行く!」、いかがだったでしょうか・・・。やはり中島、「スパーァッ!」とは、斬るに斬れなくて、チクっといったかな、どうかな、ぐらいが精一杯でした。すみません。
何かご指摘、ご意見がありましたら、またご指導よろしくお願いいたします。ややこしい長文のお付き合い、どうもありがとうございました。