ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

学習会「六ヶ所再処理工場とこれから」に参加して

2006-07-05 00:24:03 | 行事報告
「六ヶ所再処理工場とこれから」の学習会に参加して
                              2006年7月
西塔さんのお話をお聞きして、六ヶ所再処理工場の役割と現状が再確認できたと思いました。そして、私達がすることは何かを考えました。
六ヶ所再処理工場の役割と現状は下記のように認識しました。
六ヶ所再処理工場は原子力発電所(以後原発)からでる使用済核燃料からプルトニウムを取り出し、このプルトニウムを高速増殖炉「もんじゅ」で燃やし、電気を起こしながらさらにプルトニウムを生み出し、増やしていく「夢のエネルギー」計画の一環をになう役目を持っています。原発が1年で出す放射能を1日で放出しながら…しかし1995年の「もんじゅ」のナトリウム火災事故で、再稼動は明らかになっていません。プルトニウムを「もんじゅ」で使えなくなったのに六ヶ所再処理工場は止まっていません。それは、原発でできた使用済核燃料を再処理するということで、原発建設は受け入れられており、六ヶ所再処理工場が稼動しなければ原発受け入れ地は使用済核燃料の置き場(核のゴミ捨て場)になってしまいます。どうしても六ヶ所再処理工場は稼動し、取り出したプルトニウムを使わなければいけないということになります。そのためにプルトニウムとウランを混合した燃料(モックス燃料)を現存の原発で使うプルサーマル計画が進められようとしています。プルサーマル計画は燃料加工等の費用の面からもプルトニウムの消費の面からも利益のない計画と言われています。使用済核燃料をどこも受け入れる処はないのに、なぜ核のゴミを出す原発を稼動させるのでしょう。世界の国々の中には日本の核武装を懸念している国があります。このことから考えると、日本政府は核兵器を持っていないが、核兵器を造る技術と材料は持っていることを世界に誇示したいのだろうかと考えることもできます。
その後の話し合いで、原発を他に移行したほうがいいと伝えたいが伝えきれない…とか、被爆地の広島に環境のためにと公表しながらやっていることは環境破壊の企業が多々あるのは…とか、環境に関しての政治的意思が必要等、率直な意見が出ました。
原発をなくしていくことは、放射能汚染をなくしていくと同時に核兵器の製造の技術を消滅していくことに繋がると考えます。核の平和利用は核拡散を招くと懸念されています。そのためには原発廃止の考えを多くの市民が持つことが必要です。また、今までに作られた使用済核燃料の管理と保存に協力し合うことも考えなくてはいけないのだと思いました。多くの課題を持つ、核エネルギーからの移行ですが、市民があきらめずにできることを行動していくことが、子どもたちに果たす責任の一つだと考えました。 これから行うことですが、原発に関して、不明確なコマーシャル等に対して、市民の言葉を見つけていこうと考えています。学習会で出ました疑問等に関して、解答(ひとつの考え)をだしていく予定です。皆様の参考になる解答を見つけられるといいと思っています。
                              増田

最新の画像もっと見る

コメントを投稿