ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

講演会報告

2006-02-08 17:15:01 | 行事報告
2月5日の講演会「危険すぎる六ヶ所再処理工場」は約40名の参加があり、関心の深さがうかがえた。たくさんのデータや写真を交えて、素人にもわかりやすくお話していただいた。
東海村の事故の例から放射線の体への影響の恐ろしさを話され、東海村で被曝された方の皮膚の写真は、伝えられている広島の被爆者の火傷と酷似しており、現在も身近に被曝の可能性が存在することに気づかされた。乏しい化石燃料に頼る火力発電に変わる立場が原子力発電、と思っていたことが、実はウラン資源はそれに比べるとはるかに貧弱な資源であることを聞き、大きな間違いをしていたことに気付いた。そして、原子炉の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムに変える核燃料サイクルも、高速増殖炉の実用化の見通しがつかないことから意味のないこととなり、それにもかかわらずプルトニウムを取り出そうとすることは国際的に大きな疑惑の目で見られているとのこと。そうしたニュースは国内ではあまり報道されていないと感じた。
また、日本より以前から稼動している、イギリスのウインズケール再処理工場ではこれまでに120万キューリー(広島原爆の400倍)を超えるセシウム137が流され、アイリッシュ海は世界一放射能で汚れた海になったと聞き、六ヶ所再処理工場が稼動すれば周辺の豊富な漁場である三陸沖は大丈夫だろうかと不安になった。
一度稼動すると再処理工場からは原発よりもはるかに多い放射性物質が放出される。セシウム137の半減期は30年、持続可能な社会のためになんとしてでも稼動はくい止めたいと思った。
当日の様子は朝日新聞に掲載された。
朝日新聞記事はこちら

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