ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

学習会の報告  (7月15日)

2007-07-16 00:38:31 | 行事報告
 参議院選挙に関して話合いました。
参加者が少なかったのは、働きかけの足りなさもあり、申し訳なかったのですが
参加者のお話は有意義でした。下記報告します。

 自民、公明の現与党が勝利すると、憲法改正に向って「憲法審査会」で主導し、2010年に「憲法改正」の国会発議に持っていかれる危険性がある。憲法改正は広島は阻止しなければいけない。立憲国家という立場もあるだろうが、今はまだ、そこまで国民が政府が自立しているといえないだろう。
 年金で収めたお金は何処かで使われているのではないだろうか。そこは明確に出来ないのだろう。天下り先かもしれない。焦げついてはいないだろうかと心配になる。解りやすい仕組みになってほしい。
また、労働法で、正社員とパートの格差を無くすといっているが、パートに正社員が合せられることもあり、恐ろしい。若者達、労働者がさらに酷使されていくようになるのは…次期国会で労働法が審議されるときに、議員が文言に注意する必要がある。
自民党の中には落選して、逮捕される人も出るのではないかと。それほど、上り詰めた人の中には悪い事に手を染めた人もいるのかと驚く。
 ノルウェーでは、各陣営の選挙拠点に市民が訪れ、政策等を聞き、また話をして帰る。全て比例制なので、選ばれた政党の比例順から当選していく。選挙カーが町を連呼する事はない。アメリカでも選挙カーはないとのことである。如何に日本がわけがわからない事にお金を費やしているかと、考えさせられる。
自民党、民主党から核兵器や原発、再処理、エネルギー政策等に関してのアンケートに回答がない。民主党は賛成の人もいれば、反対の人もいるので、回答できなかったかもしれない。河野さんの回答が一番誠実だった。再処理に関しては良いとはいえないことは議員に浸透している感がある。原発は企業と結びついているので、推し進めている議員もいる。
岡山では姫がトラを撃つと参院選を表現しているが、この選挙区で姫がトラを撃てば自民党はガタガタになるかもしれない。
 どの議員さんがどのようなことをしたか等も聴けた。その結果、自民、公明党に勝たしたくない。今回を逃したら民主主義を取り戻す事はできないだろう!と。
 参加者の方々に感謝します。


                        ボイス・オブ・ヒロシマ

広島参議院議員立候補者のアンケート回答

2007-07-13 13:44:19 | お知らせ
転載許可をいただいての掲載です。

プルトニウム・アクション・ヒロシマの西塔です。
このたび、プルトニウム・アクション・ヒロシマでは、ボイス・オブ・ヒロシマとと
もに、参院選広島選挙区立候補予定者に、核問題についてのアンケートを行ないまし
た(6月28日送付)。その結果を報告させていただきます。
(重複お許しください。転送歓迎)

********
参院選広島選挙区立候補予定者

河野美代子さん(無所属)
藤本聡志さん(共産)
溝手顕正さん(自民)
吉長ゆいさん(無所属)
佐藤公治さん(民主)
福本潤一さん(無所属)
 (福本さんは立候補表明が遅れられましたので
  アンケートは送付していません)
********

① 「日本の核武装」についてどのようにお考えになりますか?
朝鮮民主主義人民共和国の核兵器開発問題に刺激されて、「日本も核武装するべき
だ」という主張が散見されるようになっていますが、このような主張に対して、どの
ようにお考えになりますか?

河野美代子さん
 言語道断。核兵器はこの地上から一掃しなければならず、被爆国・日本は目標達成
のための先導的役割を果たすべき立場にあります。私は核兵器廃絶のための第一段階
として、すべての核兵器を核保有国から切り離し、国連の管理下に置くことを提言し
ていきたい。

藤本聡志さん
 反対です。原爆で広島では14万人以上が命を奪われ、今なお多くの被爆者が苦し
められています。日本は世界で唯一の被爆国として核兵器廃絶の先頭に立つべきであ
り、核武装はもってのほかです。

吉長ゆいさん
 日本は、世界で始めて戦争で核被害を受けた国です。被爆で62年を過ぎた今日で
もその被害は面々と続いており、あと何年すればその被害がなくなるのか想像もつき
ません。その悲惨さを経験した国として、他国がどうであろうと、核武装は許すべき
ではありません。


② 日本国内での再処理の開始についてどのようにお考えになりますか?

河野美代子さん
 中止するべきだ。

藤本聡志さん
 中止するべきだ。

吉長ゆいさん
 検討が必要だ。


③ 「使用済み核燃料」の扱いについてどのようにお考えになりますか?

河野美代子さん
 再処理はせず、安全な処分方法が確立するまで、発生者の責任において目に見える
形で地上管理を続けるべきだ。

藤本聡志さん
 再処理はせず、安全な処分方法が確立するまで、発生者の責任において目に見える
形で地上管理を続けるべきだ。

吉長ゆいさん
 検討が必要だ。


④ 劣化ウラン兵器の禁止についてどのようにお考えになりますか?

コソボ空爆や湾岸戦争・イラク戦争で兵器として用いられた劣化ウランが、住民や兵
士に白血病やガン、先天性障害などの深刻な健康被害をもたらしていることが、国際
的に大きな問題となり、劣化ウラン兵器を国際的に禁止するための動きが起こってき
ています。劣化ウラン兵器禁止の動きに対して、日本はどのような対応をしていくべ
きだとお考えになりますか?

河野美代子さん
 協力するべきだ。

藤本聡志さん
 協力するべきだ。

吉長ゆいさん
 協力するべきだ。協力して劣化ウラン兵器禁止を促進していく必要がある。


⑤ これからの日本のエネルギー政策についてどのようにお考えになりますか?

河野美代子さん
 自然エネルギーの開発と省エネの研究に予算を振り向け、原子力によるエネルギー
供給の比率を徐々に低下させる。

藤本聡志さん
 自然エネルギーの開発と省エネの研究に予算を振り向け、原子力によるエネルギー
供給の比率を徐々に低下させる。

吉長ゆいさん
 自然エネルギーの開発と省エネの研究に予算を振り向け、原子力によるエネルギー
供給の比率を徐々に低下させる。

********
お名前はお答えをいただいた順。(河野美代子さん6月30日。藤本聡志さん7月6
日。吉長ゆいさん7月9日。)

溝手顕正さんからは7月8日に「内閣に所属しているのでアンケートに   個別に
は答えられない」とのお返事をいただきました。

佐藤公治さんは今のところお返事がありません。

アンケートの内容は次のとおりです。
***

参議院議員広島選挙区立候補予定者の皆様

プルトニウム・アクション・ヒロシマ
事務局 西塔文子
ボイス・オブ・ヒロシマ
代表 増田千代子

アンケートのお願い

参議院議員立候補予定者の皆様には、これからの日本の進むべき道について深くお考
えになり、その実現に向けて日々力をお尽くしのことと存じます。
私たちは、人間が核に苦しむことのない世界を目指して活動している、広島の市民グ
ループです。
さて、核の問題に関しても、日本は今、重大な岐路に立たされています。それは私た
ち有権者が核に関してどのような未来を選ぶのかという問題でもあります。そこで、
私たちは、参議院議員立候補予定者の皆様に、ご自身の核に関するお考えをうかが
い、投票の際の判断の一助にさせていただきたいと考えます。
お忙しい中、恐縮ではございますが、次項からの質問にぜひお答えください。なお、
アンケートの結果は、プレスにもリリースさせていただき、ホームページやメールで
も公開させていただきますので、ご了承ください。

質問

① 「日本の核武装」についてどのようにお考えになりますか?
 朝鮮民主主義人民共和国の核兵器開発問題に刺激されて、「日本も核武装するべき
だ」という主張が散見されるようになっていますが、このような主張に対して、どの
ようにお考えになりますか?(お考えをお書きください。)

② 日本国内での再処理の開始についてどのようにお考えになりますか?
日本国内でも、六ヶ所村にある日本原燃の六ケ所再処理工場が、今年度中にも、操業
を始めようとしています。再処理とは、原子力発電所から出た使用済み核燃料からプ
ルトニウムと燃え残りのウランを抽出するという作業です。六ケ所再処理工場は、年
間800トンの使用済み核燃料を再処理する計画となっています。800トンの使用
済み核燃料からは約8トンのプルトニウムが抽出されます。
これまで海外の再処理工場に委託して再処理を行なってきた結果、日本の保有するプ
ルトニウムの量は、海外にあるものを含めて、すでに40トン以上になっています。
日本が、原爆の材料となるプルトニウムを大量に保有し、さらに国内で本格的なプル
トニウムの生産を始めることに対して、各国から、懸念の声が上がっています。
また、再処理は環境中への大量の放射能放出を伴う作業です。再処理工場は、日本中
の原子力発電所が一年間に放出する放射能を一日で放出すると言われています。日本
がこれまで再処理を依頼してきたイギリスとフランスの再処理工場周辺では、小児ガ
ンや白血病の増加が指摘されています。
六ヶ所村再処理工場での再処理の開始について、どのようにお考えになりますか?
(次の1~3の選択肢から一つ選んでください。)
1 推進するべきだ。  2 中止するべきだ。  3 検討が必要だ。
→1を選ばれた場合、日本のプルトニウム大量保有への各国の懸念と放射能による環
境汚染の問題にどう対処すればよいか、お考えをお書きください。

③ 「使用済み核燃料」の扱いについてどのようにお考えになりますか?
使用済み核燃料を再処理すると、大量の核分裂性物質(死の灰)を含んだ「高レベル
放射性廃棄物」が出てきます。国は、この「高レベル放射性廃棄物」をガラス固化
し、それをステンレス製のキャニスターに詰めて300メートル以深の地下に埋め
る、「地層処分」を推進しようとしています。「高レベル放射性廃棄物」のガラス固
化体一本には、広島原爆約30発分の死の灰が詰まっています。六ケ所再処理工場の
再処理が計画どおり進めば、2020年までに、4万本のガラス固化体が生み出され
ることになります。
国は今、多額の交付金とひきかえに、高レベル放射性廃棄物地層処分場の候補地を全
国から募ろうとしていますが、このことは多くの自治体に混乱をもたらしています。
地層処分場誘致をめぐって、高知県東洋町では町長のリコールが行なわれたことも、
皆様の記憶に新しいことと思います。(旧)動力炉・核燃料開発事業団の調査による
地層処分場の「適性地区」には、広島県下の市や町も、名前が挙げられています。
しかし、専門家は、地殻変動の大きい日本に地層処分場の適地は無いと指摘していま
す。また、ステンレス製のキャニスターは強烈な熱と放射線に曝され続けることに
よって急激に腐食が進むことが考えられます。キャニスターから漏れた放射能は、永
久に地下水や岩盤・土壌を汚染しつづけることになります。
使用済み核燃料は、再処理するのではなく、安全な処分方法が確立するまで、発生者
の責任において目に見える形で地上管理を続けるべきだという考え方もあります。
使用済み核燃料の扱いについて、どのようにお考えになりますか?(次の1~3の選
択肢から一つ選んでください。)
1 再処理を推進し、高レベル放射性廃棄物は地層処分するべきだ。
2 再処理はせず、安全な処分方法が確立するまで、発生者の責任において目に見え
る形で地上管理を続けるべきだ。
3 検討が必要だ。
→1を選ばれた場合、広島県下への高レベル放射性廃棄物の受け入れについてはどう
お考えになるか、お書きください。

④ 劣化ウラン兵器の禁止についてどのようにお考えになりますか?
コソボ空爆や湾岸戦争・イラク戦争で兵器として用いられた劣化ウランが、住民や兵
士に白血病やガン、先天性障害などの深刻な健康被害をもたらしていることが、国際
的に大きな問題となり、劣化ウラン兵器を国際的に禁止するための動きが起こってき
ています。劣化ウラン兵器禁止の動きに対して、日本はどのような対応をしていくべ
きだとお考えになりますか?(次の1~3の選択肢から一つ選んでください。)
1 協力するべきだ。  2 協力する必要はない。  3 わからない。

⑤ これからの日本のエネルギー政策についてどのようにお考えになりますか?
各地の原子力発電所で、「事故隠し」が次々と発覚しています。3月15日には、北
陸電力志賀原子力発電所で1999年に臨界事故が起きていたことが明らかになり、
3月22日には、東京電力福島第一原子力発電所3号機でも、1978年に臨界事故
が起きていた可能性が高いことが明らかになりました。一つ間違えば日本全土が放射
能に汚染されてしまいかねない、このような事故が起きていたこと、そのことが国民
に隠蔽されていたことに対して、戦慄を感じずにはいられません。
「地球温暖化対策として原子力発電を推進する」という考え方も示されていますが、
原子力発電所では、熱出力の3分の1しか電気にはならず、3分の2の熱は海に捨て
られて海水を温め、この温排水は地球温暖化の一つの原因になっています。地球温暖
化の問題が、これから世界が全力をあげて取り組まなければならない問題であること
は言うまでもありません。
これからの日本のエネルギー政策はどのような方向を採るべきだとお考えになります
か?(次の1~3の選択肢から一つ選んでください。)
1 現行どおり、原子力の開発に予算を集中させ、原子力によるエネルギー供給の比
率を、さらに向上させる。
2 自然エネルギーの開発と省エネの研究に予算を振り向け、原子力によるエネル
ギー供給の比率を徐々に低下させる。
3 その他。(具体的にお書きください。)
→1を選ばれた場合、原子力発電所における事故の発生とその隠蔽を防ぎ、温排水の
問題に対処するにはどのようにしたらよいか、お考えをお書きください。

ご協力ありがとうございました。

***
以上

小さな学習会のお知らせ

2007-07-11 09:42:40 | お知らせ
下記のよう学習会を行います。
アドバイザーの佐藤さんの体調が思わしくなく、早い回復を願っております。参加者での話し合いになるかも知れません。出来るかごりの資料を用意するようにしています。お誘い合せて参加ください。

「小さな学習会 参議院選挙に向けて」て
                               
                                2007年7月
憲法改正について国民の真意を問うといわれていた参議院選挙でしたが、年金がもらえるのだろうかとの不安が渦巻いて選挙を迎えようとしています。このほかに、格差社会、教育、環境等が問われています。これらに関してよくわからないと思っている人は多いと思われます。よくわからないから、自分の考えを持てるようにならないでしょうか。ひとつの方法として、参議院選挙について話合いをすることにしました。選挙に関して、わからない事や知りたいこと、云いたいこと等を、参加者で話し合って、そこから私たちはどのような社会で生活をしたいのかが見えてくればと思います。顔を見あわせて、私たちが望む社会を考えあうのは、参議院選挙に良い結果をもたらすのではないかと思います。
北欧の現在行われている、共に創っていくような民主主義を、お話をしていただくことを佐藤さんにお願いしています。また、皆様方のいろんな考えをお聞きできるのを楽しみにしております。みんなで創る会になります。お誘い合せて参加ください。


          「小さな学習会  参議院選挙に向けて」

    日時  7月15日(日)   14時~16時半
    場所  広島国際会議場 3階研修室3
    内容  話し合い
         ○ 参院選について 知りたいこと 
                      云いたいこと 
                      疑問点
         ○ その他
アドバイザー  佐藤周一さん 社会市民連合 事務局長      http://www.shakaishimin.com/ 
カンパ        500円
主催       ボイス・オブ・ヒロシマ http://blog.goo.ne.jp/p-h-21/


     連絡、問い合わせ 日浦 082-928-4338
                          増田 082-892-3386