ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

12月17日 学習会報告

2005-12-23 23:23:21 | 行事報告
12月17日は寒くなるということで、心配しながらその日を迎えました。
雪の降る中、30名ほどの参加がありました。
まず、「六ヶ所村通信1」の上映を行い、田窪さんのお話「六ヶ所再処理工場と市民」をお聞きして、質疑応答を行いました。その後、希望者で懇親会を行いました。

「六ヶ所村通信1」は2004年の春から8月までの六ヶ所村の様子を鎌仲ひとみ監督が撮った映像です。12月から始まるウラン試験を止めようとする市民が、熱っぽく誠実に行動している様子が映し出されていました。しかし活動する市民はごく少数でした。気になりながらも、何が問題なのか、どう行動すべきかわからないでいる市民が多いのが現状のような気がします。政府やマスコミは、どうしてみんなの了解を得るように努力しないのでしょうか。透明性がなく、市民に情報が明らかにされないことが納得がいかないことだと思います。誠実に訴えている六ヶ所村の市民の熱意に心打たれました。使用済み核燃料が運び込まれている様子は恐ろしく、不気味でした。
 田窪さんはお話のなかで、「六ヶ所再処理工場からプルトニウムを取り出すことは、長崎の核兵器の材料を日本が大量に保持することになり、このことは核保有国を増やすことに繋がる懸念になる。被爆国の日本が核拡散を誘発してはいけない!」と強く言われました。2006年3月に延期されたアクティブ試験(使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す試験)が2月議会で通れば、稼動する可能性もあるそうです。市民で議会に「六ヶ所再処理工場の無期限延期」の請願や陳情をすることによって、稼動は延期できるかもしれないということでした。何としても稼動させてはならないと胸に響いてきました。六ヶ所再処理工場を稼動させると、取り返しのつかない事になることが伝わってきました。
 議会へ働きかけることを、私たち市民が行う必要があります。
ヒロシマから「六ヶ所再処理工場の無期限延期」の声を出すことが望まれています。
 
19日にプルトニウム・アクション・ヒロシマから、広島市議会の総務委員会で「六ヶ所再処理工場の無期限延期」を政府に要請する請願の趣旨説明をしました。広島市議会議員や広島市職員、約100名が居るなかで5分間ほど趣旨を言いました。六ヶ所再処理工場について認識が深まることを願っています。

悪天候の中、学習会に参加してくださり、ありがとうございました。
これからも六ヶ所再処理工場に関する、学習や行動を続けます。
一緒に理解を深め、行動していきましょう。



                ボイス・オブ・ヒロシマ   増田

上映会と学習会

2005-12-02 12:14:57 | お知らせ
12月に4回目の学習会を行います。

1回から3回までの学習会が終了しました。大まかにご報告します。
第1回は西塔文子さんに六ヶ所再処理工場の放射性物質の排出量の多さやその汚染、身体に与える影響の怖さについてお話していただきました。
第2回は「六ヶ所村通信3」上映とと堀江壮さんに放射線の人体に与える脅威を身近な人のことを交えてお話していただきました。六ヶ所村通信3は六ヶ所村の近状と私たちの知らなかった原発の仕組みが研究者によって話されていました。
第3回は「六ヶ所村通信2」と木原省二さんに上関原発について、広島の紙屋町から直線にして82キロしか離れていないことや、上関の海産物が広島を潤していること等、知らないことが多いのに反省しました。六ヶ所村通信2は反対者の行動の中から、一人で反対活動し続けている菊川さんに元気、をもらいました。
学習会の2回、3回は特にお話しする時間が短く、また機会をつくりたいと考えています。

第4回の上映会と学習会はは下記のように行います。来年に伸びた六ヶ所再処理工場のアクティブ試験の稼動を、放射性物質汚染の拡大防止や、ヒバクシャを増やさないためにも、核兵器保有国を増やさないためにも、止めなければいけません。学習会で現状とこからを考えます。

*日時  12月17日(土) 14時半から17時半
    (前回のチラシより開始時間が30分早まっています。
    14時半からですので間違いがないように参加下さい。)

*場所   広島国際会議場 3階研修室 2
*内容                 
・「六ヶ所村通信①」上映 (58分)
            http://kakujoho.net    
・お話  田窪雅文さん(ウェブサイト「核情報」主宰)   
「六ヶ所村再処理工場と市民」 
・質疑応答話し合い         

*参加費  800円

*主催     ボイス・オブ・ヒロシマ 
プルトニウム・アクション・ヒロシマ
原発はごめんだヒロシマ市民の会

お問い合わせは下記まで。
増田 (082)892-3386