ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

「六ヶ所村ラプソディー」

2006-07-13 01:19:54 | 行事報告
 鎌仲ひとみ監督製作の「六ヶ所村ラプソディー」を7月8日に町づくり市民交流プラザで見ました。プルトニウムを使用済核燃料から取り出す六ヶ所再処理工場がある六ヶ所村の様子が映されていました。六ヶ所村の青い澄みきった空、色とりどりのチューリップや花々、真っ赤に熟れて美味しそうなトマトと子どもたちの笑顔、これからに不安をもちながら生活をしている人たちのこと等、そして六ヶ所再処理工場が商業用稼動に向かう様子が活字と映像でえがかれていたように思います。
 チューリップ祭りをしながら再処理工場の反対をしてきた方は、こういう運動をしていると変わっていると思われるけど、普通に生活して、未来に放射能を残したくないと思っているのでと語っていました。
お米の有機栽培をしている女性は農薬を使わないで、慈しんで楽しんで作っていました。六ヶ所再処理工場が試験を始めたからでしょうか、放射能に汚染されるかもしれないことをお米の購入者に知らされたようです。とても美味しいお米なので残念ですがと、購入を止めることにする何通もの手紙が届いていました。やるせない現実でした。
 上映後に鎌仲監督のお話がありました。
 六ヶ所再処理工場を推進している人たちをもっと撮りたかったが、反対者の所に寝泊りしていた事もあって、その人たちを撮る事は難しかったそうです。その人たちが生活のためにどうしようもなく推進者になっていったことが、カメラを持って六ヶ所村を歩くうちに見えてきたそうです。推進者も反対者もいろいろな思いを持ちながら生活していることは、切ないことだと思いました。
電気を使わない人はいません。電気の総使用量の3分の1は原発から作られています。電気を使うことによって、原発推進者と同じように原発を支持することになっているのかもしれません。原発の使用済核燃料が六ヶ所再処理工場でプルトニウムと他に分離されています。電気を使って、できた核のゴミを六ヶ所再処理工場に押し付けて生活していることに気が付いてほしいといわれたように思います。そして生活の根っこに核があることに気が付けば、電気を作る方法の選択肢は、いろいろあり、納得できる方法を選ぶことができることを、示唆していただいたように思いました。





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